虫はともだち

虫の本の紹介、写真撮影、子育て、いろいろ…

子どもの姿を撮る見る? 思い出は記憶に残したい 

ご自分のお子さんやふだんのスナップショット、どのくらい撮っていますか?

写真を撮ってばかりいると、子どもの動きや思い出を自分の目に焼きつける機会が減ってしまいます。親なのに、子どもの記憶が心に残らなくなります。 

f:id:mushitomo:20160820040538j:plain

 

お母さんでスポーツ写真を撮る人が少ないせいか、私はここ7年くらい、どこに行っても撮影担当を頼まれます。部活でもPTAでも、黙々と撮っています。

そろそろ子どもの写真を撮る機会がなくなってきた今ごろになって思うのですが、写真を撮ることって、かなりいろんなものを犠牲にしています。

ちなみに、虫や鳥の写真を撮るのはまた別の話。マクロで一点に集中していると、すぐ横にお宝の虫がいたりすることもありますが…。

子どもを撮るデメリット 

物事の一部分しか見ていない

きちんとした写真を撮ろうとすると、カメラ越しに被写体を追うことになります。

野球の場合なら、バッターにピントを合わせて、バットを振りぬくまで連写し続けます。打球がヒットなのか、ファールなのかもわかりません。

下の子が野球をしている期間中、私はほとんど撮影担当でした。上の子が打った球が空に消えた瞬間の記憶はたくさんありますが、下の子のヒットの記憶はほとんどありません。まあ、貧打だから仕方ないですが。 

思い出が記憶に残らない

物事の一部分しか見ていないのだから当然なのですが、自分としても、さまざまな瞬間が脳裏に焼きついていないのが実感できます。

運動会や試合の観戦に行かない親なら仕方がありませんが、私はほとんどその場にいるのに、決定的な瞬間を見ないで、後から家族に確認しています。これでは、脳裏に焼きつくわけがありません。「帰宅してから子どもに外野の頭を越えるヒットだったと聞いて喜んだ」という記憶しか残りません。

もう子どもが大きくなってしまったからこそ、「なんてもったいないことをしていたんだろう!」と後悔の気持ちが湧いてきます。

撮影担当になると自分の子は見ることもできない 

公式に撮影担当になると、一般の観客よりもずっといい場所で撮れますが、運動会でも自分の子をほとんど見ずに終わることもあります。父親のビデオで後から見るだけ。

自分の子を中心に撮ることもできますが、そんなことをしていると、後になって「自分の子ばっかり撮って!」と苦情が来ます。実際には撮っていない私にも、苦情が来ます。

まったくの無償なのに、毎年子どもの出番が見られないのは、親としてかなりの損失ではないかと思います。PTAの役員を逃げ回る人も多いですが、引き受けすぎて自分の子がほったらかしになるのも問題です。

写真の受け渡しが面倒

私に言えばすぐに写真がもらえると考える保護者が多く、選別したり、ディスク保存やメール送信など、面倒な仕事が増えました。

もちろん、人にあげる以外の写真全体の管理の作業も、撮らない人に比べたら相当な量になります。

一般の人は、写真を撮るのも選別するのも大した手間ではないと思っているので、当然の要求だと思ってお礼の言葉もないことが多いです。 

コストがかかる

写真が趣味だといっても、人間を撮る時はそれに適したカメラが必要ですし、記憶メディアやバックアップ用の装備も必要です。

プリントアウトやディスクでの配布など、必要経費は相当なものになります。

カメラやパソコンに詳しくないお母さんたちは、たぶん気がついてもいない出費です。

「写真屋さんで買わなくていいからありがたいわ~」「写真屋さんってなんであんなに高いの?」などと言う人が多いですが、ボランティアのカメラマンはその辺が全部自腹だから無料で写真がもらえるだけです。 

 

↓ 少しでも手間を減らすためにオンラインアルバムを使っています。

mushitomo.hatenablog.com 

子どもを撮るメリット 

忘れていたことを思い出せる

時々、昔の写真を眺めていると、わが子たちが実はかわいい子たちであったことを思い出せます。

もう自分よりも背の高い子どもたち。口から飛び出すのも荒っぽい批判ばかり。可愛かった時代のことなんて、すっかり忘れていました。写真がなければ、今の姿だけ見てヒステリーを起こし続けていたでしょう。

撮影担当だと子どもの友だちに詳しくなる

私は子どもが属するいろんな団体で撮影するので、子どもの同級生や先輩後輩、先生たちの顔を覚えるのが、ほかの保護者より圧倒的に早くなります。

小学校の時などは、同級生4クラスの男子全員の顔と名前が一致していました。学校の先生は、講師だけでなく、事務員さんまで顔と名前がわかりました(^^;)

親子関係が良好に 

母親が自分の仲間を知っているのは、親子関係を円滑にする上で、とても役に立ちました。子どもが友だちや先生の話をしてもすぐにイメージできますし、街で子どもの関係者に出会っても、こちらから挨拶することで、知り合いが広がりました。

子どもによっては、親に学校に来てほしくないタイプの子もいます。そういう場合でも、やっぱり親が自分の周辺を知っているのは、いざという時安心材料になるようです。

そうは言ってもこれだけは残したい…

野暮用が増えるし、自分だけ状況がわからないのが嫌で、最近は子どもの写真撮影に否定的になっている私ですが…。

そんな私でも、撮ってよかった&撮るべきだったと思えるシーンはあります。 

赤ちゃんのころの写真 

わが子たちが小さいころは、今と違ってじっとしているので、写真をいっぱい撮りました。たまに眺めていますが、どんな写真も思い出深く、撮ってよかったナンバーワンです。

最近はスマホで撮るお母さんがほとんどかと思いますが、ぜひもう少しいいカメラでも撮っておいてほしいです。赤ちゃんの肌の質感は、大きくなったらすっかりなくなってしまいます。

ちなみに、頑張って大きな一眼レフを買ってしまうと、子どもが2才くらいになったら、結局お蔵入りになってしまうかも。子どもの着替えも大きいカメラも持って出かけるのは大荷物です。

ママカメラにおすすめなのは…、

ネオ一眼とかミラーレスあたりの軽量なもので、

オートフォーカスが速いもの、

運動会に備えて望遠がせめて400ミリまであるもの

体育館での撮影も考えてレンズが明るいもの……。

 

↓ 最近の私のおすすめはこれ。学校の備品にも数台買ってしまいました。 

歯の成長 

歯の成長は、過ぎてしまえばあっという間です。

生後数か月で初めて生えた歯の写真。小学校入学前後の前歯のない写真。

後になってみると、前歯のない無邪気な笑顔は宝物。忘れてしまわないように、記録してあげてください。

誕生日 

わが家は、毎年自分たちで作ったバースデーケーキの前で記念撮影をしてきました。ここ数年、全員での撮影はできなくなりましたが、この写真は今となっては宝物。

悪態ばかりついている私よりも大きな子たちが、あどけない顔で笑っているのは、もう今となっては絶対に撮れない写真です。

子どもが独立したら、誕生日写真のフォトブックを作って渡そうかと思っています。 

mushitomo.hatenablog.com 

年賀状

子どもを年賀状に載せることについては賛否両論がありますが、わが家も子どもが小さい頃は、毎年秋に年賀状用の家族写真を撮っていました。

年賀状のファイリングを見ると、家族の歴史がわかります。

三脚にカメラを載せて、セルフタイマー2連発。2連発はとてもおすすめです。1回目のシャッターの後に緊張が緩んだ表情を2回目のシャッターが上手く拾ってくれます。

家族で笑っているところをたくさん撮影。しゃべりながら、笑いながら、正面を向くのにもあまりこだわらなかったので、面白い写真がいろいろ撮れました。

家族写真を撮るなら、この方法はおすすめです。 

運動会や学芸会 

これは、写真が趣味でないのなら、業者写真を購入して、親は三脚でビデオを回しておくのがいいのでは?

下の子が、幼稚園のリレーで、転倒した前の子を飛び越し、混戦の中次々と抜かして1番で帰ってきたことがありましたが、カメラを構えていたので、状況がさっぱり呑み込めませんでした。

自分の目で見て、自分が年を取ってボケるまでしっかりと記憶に刻んでおきたかったと、今でも強く思います。あれほどの快挙は、彼のその後の運動会でお目にかかったことがありません。あー、もったいなかった…。

部活動 

これも、ビデオを回して、写真は誰かに頼る方がよし。

撮影を頼まれた誰かさんは、心の中で恨むかもしれませんが…。

わが家は、父親が野球のスコアを毎試合つけていました。帰宅後に盛り上がるのは、私の撮った写真よりもスコアでした。

野球少年のお母さん、やるなら写真係よりもスコアラーですよ! スコアを見れば、あの時の記憶が蘇ってきます。 

おしまいに

わが家も子どもたちと向き合えるのもあと数年。なるべく自分の目で睨んで、脳裏に焼きつけておきたいと思っています。

でも、ついついカメラバックも肩にかけて出かけてしまう癖はどうにもならないです…。 写真はほどほどに、ということですね(^^;)  

 

mushitomo.hatenablog.com

 

 

 

 

家族を撮る。子どもとの10年を残す、デジカメLesson (momo book) 子ども写真アイデアブック―撮る・整理・飾るがすぐにマネできる! -