遠くのものの写真を撮る時に、どんなカメラを使っていますか?
子どもを撮ろうと思ってカメラを始めた人は、思ったよりも望遠が足りなくて、いろんな写真をあきらめていませんか?
野鳥観察や野球に行くと、ものすごい望遠レンズが並んで圧倒されることがあります。野球取材は会社所有のレンズかもしれませんが、野鳥はみんなマイカメラですよね。大口径の超望遠って、どのくらいするんでしょうか?
今回は、ネオ一眼にテレコンをつけて撮るお話。LUMIX FZシリーズ大好きな私の、庶民向けお手軽超望遠です。
私は、野鳥観察の時も野球の時も、いろいろと動き回らなければならない(鳥撮りは虫撮りを兼ねている)ので、重たくて高価なカメラやレンズは持てません。
でも、遠くのものの写真も撮りたい!
いろいろ探した結果、手持ちのネオ一眼にテレコンバージョンレンズ(以下テレコン)をつけて超望遠にして撮影しています。
- ネオ一眼LUMIX FZ150にテレコン
- テレコンつきとテレコンなしを比べてみました
- 自分のカメラに合ったテレコンを
- お手軽超望遠のメリット
- お手軽超望遠のデメリット
- 超望遠のネオ一眼もあるけれど
- この記事を書くきっかけのルリビタキ
- おしまいに
ネオ一眼LUMIX FZ150にテレコン
私は、古いネオ一眼ですが、LUMIX DMC-FZ150にテレコンをつけています。
FZ150のスペックはこちら→
デジタルカメラ DMC-FZ150 商品概要 | ムービー/カメラ | Panasonic
この後FZ200とFZ300が発売されているので、現行機種の前の前の古いカメラ。
FZ150のズームは25~600ミリ(35ミリ判換算)ですが、別売のテレコンDMW-LT55をつけると1.7倍になって、望遠端が1020ミリに。
アダプター(中央に写っている筒状のもの)をかませて、テレコンを装着。
一眼レフ用のテレコンはレンズの根元に装着しますが、これはレンズの先に装着。
3つをつなぐとこんな感じ。
背面からレンズの先まで25センチ。かさばりますが、中が空洞なので片手で軽々。
カメラ本体526g、アダプター132g、テレコン526gで、合計1,057g。
こういうのだと、400ミリズームでも1.6kgと重たいです。 お値段もびっくり。

Canon 望遠ズームレンズ EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM フルサイズ対応 EF100-400LIS2
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テレコンつきとテレコンなしを比べてみました
野鳥のサンプル
桜に止まったジョウビタキ♂。テレコンなし600ミリだとこんな感じですが…。
テレコンをつければ、お顔がなんとかわかります。
街中の雑木林や有名な公園の野鳥は、人慣れしているのでわりと近くまで寄れますが、今住んでいる街の鳥たちは、私が気がつくよりも先に敏感に飛び立ってしまいます。
ちょっとでも望遠が効く方が助かります(^^;)
テレコンをつけた状態の時に急に大きいものが出てくると、画面いっぱいになってしまうのが難点です。まあ、ほかの望遠レンズでも同じだと思いますが。
ちなみに、イタチって顔は可愛いけれど、獰猛らしいですね。
野球のサンプル
野球の撮影で、選手以外はグランドに入れてもらえない時があります。そういう時は、センターの後ろから撮らざるを得ないことも。
大きな球場だと、高い観覧席から見下ろして撮ることもありますね。
少年野球の写真係は、1塁か3塁の横から撮る人が多いので、望遠は600ミリあればホームも外野手も撮れますが、外野に立ってホームを撮ろうと思ったら、1000ミリは必要です。
私が見ていた範囲では、父兄の写真係は300ミリ程度の望遠レンズの人が多いようです。たまに、ものすごいのを持ってくる人もいますが。
こちらが、テレコンなしの600ミリ望遠で撮った写真。
トリミングしないと、全然インパクトがありません。
見にくいですが、人間の写真なのでサイズと解像度を落として、修正も入れました。
上の写真より近い場所で撮っているので、比較にはならないですが(^^;)、こちらがテレコンつき。
全体にぼやけて見えるのは、バッターではなくてキャッチャーの顔にピントが合わせてあるせいもあります。
自分のカメラに合ったテレコンを
私は、たまたまFZ150にテレコンをつけていますが、LUMIXのほかのカメラにもテレコンはつけられるようですし、OlympusやCanonにも自社のコンデジ用のテレコンがあります。
ちなみに、一眼レフ用にもテレコンはありますが、今回の記事の趣旨は「お手軽超望遠」なので、それについてはよそでお調べください(^^;)
私の超望遠はこのセット。↓↓
古いカメラなので、別にお勧めしているわけではありません。
もし興味をお持ちなら、FZ300で揃えるのがおすすめ。その場合、アダプターはLA7。

Panasonic デジタルカメラ ルミックス ブラック DMC-FZ150-K
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Panasonic テレコンバージョンレンズ DMW-LT55
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FZ300はこちら。
FZ150よりも望遠端までレンズが明るく、AFも速くなって、進化しています。

Panasonic デジタルカメラ ルミックス FZ300 光学24倍 ブラック DMC-FZ300-K
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このテレコンは、アダプターを替えれば、ほかのLUMIX FZシリーズにも使えます。 逆に言えば、アダプターを買い足さないと、別のLUMIXにつけられない!
私はほかにもFZシリーズを持っていますが、アダプターが別の機種には口径が合わなくて使えないことに、運動会の現場で気がつきました。がっくり。
ただの筒なのに、けっこうな価格です。
ネジが切ってあって、グルグルとつなぐんですが、口径を調べて自己責任でどうぞ。

OLYMPUS テレコンバージョンレンズ 1.7倍 デジタルカメラ用 TCON-17X
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お手軽超望遠のメリット
- 軽いので動きやすい。
- 三脚も一脚も要らない。
- しっかり構えれば、手持ちでもブレにくい。
- 合計でも15,000円程度。(FZシリーズの場合)
- カメラの機能もちゃんと使える。
重たい一眼レフに重たい望遠レンズをつけるよりも断然軽いので、三脚も要らないし、手軽に持ち出せるのがメリットです。
一眼レフ用の純正でないテレコンだと、AFが効かなくなったり、カメラの機能が使えなくなるものものありますが、こちらは特に感じたことはありません。電気回路のつながりがない手動でねじ回しの接続ですから。
私は、レンズをつけっぱなしでバッグに入れています。
お手軽超望遠のデメリット
- 近くが撮れない。
- 風が強いとブレる。
- 画質はちょっと落ちる。
テレコンをつけっぱなしだと、急に近くを撮りたくなった時に間に合いません。
私は、遠近両方撮る必要がある時は、もう一つネオ一眼をバッグに入れて行きます。2つ担いでも重くないです。テレコンを外せばいいだけなんですが…。
超望遠のネオ一眼もあるけれど
いろいろ調べていたら、3月10日にLUMIXから超望遠が撮れる新製品FZ85が発売になるようです。FZ70の後継機。20~1200ミリらしい…。
ズーム域が広いのは、「なんでも撮りたがり」の私には大変魅力的です。
う~ん。このカメラなら、テレコンなんて必要ないな。(使える設定にはなっています)

Panasonic デジタルカメラ ルミックス FZ85 ブラック DMC-FZ85-K
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レビューやスペックを見ていると、かなり魅力的なカメラだし、Amazonの予定販売価格も思ったよりも低めです。
個人的に、どうかなと思った点は…。
- バリアングル液晶じゃなく、固定液晶。
- レンズが、望遠端になると普通に暗くなる。
- 前のFZ70は連写が遅かったらしいけど、今回は?
FZ200から採用されたF2.8通しの明るいレンズを使っていたら、迷わず買ってしまったかもしれません。
価格コムのページで、LUMIXでよく似たFZシリーズのスペックを比較してみました。
新商品のFZ85、その前の機種のFZ70、望遠端までレンズが明るいFZ300、口径が大きくて絵がきれいなFZ1000。ご興味のあるかたはどうぞ。
価格.com -デジタルカメラの比較表(LUMIX DC-FZ85、LUMIX DMC-FZ300、LUMIX DMC-FZ1000、LUMIX DMC-FZ70)
FZ1000に惹かれますが、望遠がもっと欲しいし、体育館やうす暗い雑木林でも撮りたいので、私はFZ300推しです。
この記事を書くきっかけのルリビタキ
年が明けてから、家のそばの雑木林にルリビタキ♂が来るようになりました。
青いルリビタキが近所に出るのは6年ぶり。去年はメスすら見られませんでした。毎日会いに行っているのに、なかなか出てこないし、近くまで来てくれません。
幸せのかわいい青い鳥ルリビタキ。(超トリミング)
ちっとも近づけないので、テレコン持ち出して出待ちをしています。
おしまいに
運動会や野球の時に「ネオ一眼+テレコン」を使っている人は私の周辺では見たことがありませんが、レンズを買いそろえるよりは、お手軽ないい方法だと思います。
もしネオ一眼をお持ちなら、ご自分のカメラに合うテレコンを探してみてはいかが?