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運動会に一眼レフは必要? LUMIX FZ300で運動会を撮る

秋の運動会シーズン、そろそろ始まっていますね。

運動会を撮るためにいいカメラを買おうという親御さんは多いです。ネットでもテレビでも、運動会には一眼レフを買わなきゃいけない雰囲気ですが、本当にそうなのでしょうか?  

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↑ ルミックスFZ200で撮った玉入れの写真を大幅トリミングしたもの。

一眼レフのいいところ 

背景をぼかせる 

一眼レフが、コンパクトデジカメ(ポケットサイズのカメラ)やネオ一眼(一眼レフより少し小ぶりのコンパクトデジカメ)よりも優れているのは、背景をぼかして被写体を際立たせることだと思います。

わが子だけがぱっと浮き出たような写真。

花びらの上についた水滴を切り取ったイメージカット。

確かに、レンズ口径の大きな一眼レフに、ほかのカメラはかないません。

持っているとかっこいい 

カメラに詳しくない人は、一眼レフなら何を使っていても「すごいね~」って言ってきます。一眼レフにだって種類があるし、レンズに至っては本当にピンキリです。

一眼レフの困るところ

とにかく重い 

最近は軽い一眼レフも出てきましたが、レンズをつければやっぱり重いです。

重いカメラを振り回して写真を撮り続けるのは、かなり疲労します。

一脚や三脚を使うとかなり楽ですが、持って移動するのがかさばります。

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プロのカメラマンのように写真だけ撮って帰るのならまだいいですが、特にお母さんはほかの荷物もあるし、ほかの仕事もあります。

カメラを持って、お弁当を持って、久しぶりに会ったママ友と世間話をして、席取りもして…。

万能レンズはない 

一眼レフは、被写体によってレンズを交換する必要があります。

遠くを撮る時は長い望遠レンズ、ワイドで撮るには短いレンズ、近くを撮る時はマクロレンズ。いちいちレンズを外して、付けかえなければなりません。

野球で言えば、外野の子と内野の子を同じレンズで撮るのは困難です。

外野の子を撮るには500ミリ望遠くらいが必要ですが、グランド全体をワイドで撮るには20ミリくらいにしないと撮れません。

運動会でも、少なく見積もっても最低20~400ミリのズームが欲しいところです。

20~500ミリまでを一本で撮れるような望遠レンズはないはずです。 

ただでさえやることが多いのに、レンズ交換までやっていると、応援に来たのか、何をしに来たのかわからなくなるはずです。

 

↓ 初心者が運動会を撮るレンズだと、このくらいが一番使いやすいのでは? 

 

ズームレンズは暗くなる 

広範囲を撮れるようにズームレンズにしようとすると、ズームレンズは構造上暗い写真になってしまう欠点があります。

プロが使っている白レンズだと、明るくて鮮明な写真が撮れますが、運動会ごとき(?)のために白レンズを購入する人っているの? 

…と思っていたら、今年の運動会で、そういう人を見つけました。

文化部のお嬢さんの運動会を撮るためだけに白レンズを買ったんだそうです。お金持ちです…。 

↓ 値段を見てびっくり⁉

白レンズは体育館スポーツでは大活躍 

体育館や武道場などの薄暗い場所でのスポーツは、明るい白レンズやISO感度を大きく上げてもきれいに撮れる上級機種の一眼レフは助かります。

卓球やバスケットのお子さんがいらっしゃるお宅は、必要なのかもしれません。 

ネオ一眼がちょうどいい 

一眼レフのいいとこ悪いとこを書いてきましたが、お母さんがたまに運動会や部活動を撮るには、ネオ一眼がちょうどいいのではないかと思います。

価格コムなどのレビューを見ると、ネオ一眼は「画質が悪い」「値段相応」などと見下すようなことがたくさん書かれていますが、じっくり構えて写真に集中したいハイアマチュア写真家以外は、ネオ一眼で十分だし、ネオ一眼でないと困ると思います。

広範囲のズーム 

最近のネオ一眼は、広角から超望遠まで広い範囲をカバーするものがたくさん出ています。

レンズを何本も持って出かける必要もないし、レンズ交換の手間もありません。

遠くの被写体から近くの被写体に、レンズ交換なしでOK。全域をワイドに撮りたいときも、ズームを引っ込めるだけですぐに撮れます。

シャッターチャンスをしっかり逃さずに対応できます。

軽い

総重量が軽いので、長いレンズを構えて腕がぷるぷるすることもありません。

PTA役員で、一眼レフに長玉をつけてきて、午前中だけで疲れてしまって休憩している人がいましたが、ネオ一眼なら軽いので、腕も腰も疲れません。

一眼でもネオ一眼でも気をつけたいこと

どちらにも言えることは、オートフォーカスが速くなければスポーツ写真は撮れないということ。

人のカメラを試したことがありますが、オートフォーカスが遅いと、被写体の動きに全然ついていけません。結局シャッターチャンスを逃し続けてストレスになります。

カメラを買う時は、せめて「オートフォーカスが速いかどうか」は確認した方が良さそうです。

便利な機能 

超解像 

カメラによっては超解像」という機能がついているものもあります。撮った写真をカメラの方で自動できれいに仕上げてくれる機能です。 

これは、アマチュアにはとても便利な機能です。超解像をオンにしておけば、自分で撮るよりもきれいな写真が仕上がります。

バリアングル液晶

液晶パネルがくるっとひっくり返るカメラは便利です。

くるっとひっくり返して、手を高く上げて見下ろして撮ったり、地面に置いて下から見上げる絵を撮ったり。

いろんな構図の写真を撮ることができます。

タッチパネル

最近は、カメラもスマホのようにタッチパネルで入力するものも増えました。

まったくの初心者の人には、機能ごとのボタンを覚えて操作するよりも、タッチパネルで選ぶ方がやりやすそうでした。ボタンの位置を覚えなくても、感覚的に操作できる感じ。

私のおすすめ

ルミックスDMC-FZ300 

 私は、ネオ一眼はこのシリーズを使っています。

FZ300の公式ページはこちら

→ DMC-FZ300|デジタルカメラ LUMIX(ルミックス)|Panasonic

レンズが明るい 

FZ300の一つ前のFZ200から、望遠でも明るいレンズになりました。

25~600ミリまで全域でF値が2.8です。

これは一眼レフのアマチュア向けレンズには実現不可能な数値です。

F2.8だと、体育館や雨降りの野外競技でフラッシュなしでもなんとか撮れます。

オートフォーカスが速い 

野球で言うと、バッターが打つところを撮った後すぐに、ほかのランナーのスライディングも撮ることができます。

オートフォーカスが速いと、「これ!」と狙った被写体は確実に撮れるので、シャッターを押したら被写体は通り過ぎた後、なんていう失敗写真にはなりません。

超解像 

超解像機能もついているので、指定しておけば、実力以上の写真になります。

被写体をくっきりさせる機能なので、記録写真などの分野では特に役に立ちます。

欠点もあります 

ボケ味が出せない 

口径が小さいので、素敵なボケ味が出せません。

被写体と背景に写る応援団の距離を大きくあけて撮らないと、背景の応援団がボケずにごちゃごちゃした感じの写真になってしまいます。

ちょっとぺラッとした印象の写真になります。

A5サイズくらいでは気になりませんが、ポスターのように大きく引き伸ばすとアラが出そうです。

修正が上手くいかない 

撮った後にフォトショップで修正するとき、このシリーズ(FZ150,200,300)で撮った写真は、なんだか妙な色合いになることが多いです。

一眼レフの写真だと、少々の修正ではおかしくなることはありません。

これは、「なるべく修正しなくていいように撮る」ことで解決します。

初心者の人たちと接していて

PTAや野球などで、数十人のカメラ初心者の人たちに接してきました。

キャノンの一眼レフやルミックスのFZ200やFZ300の使い方をお伝えしたり、ご自身のカメラの使い方をお伝えしたり…。

編集をしていたので、その人たちが撮った写真の仕上がりも見てきました。

 

カメラ初心者でも、全く何の準備もせずに来られる方が多く、私も他社のカメラの使い方はわからないし、毎回ばたばたです。

最近はマニュアルが冊子になっていないで、ダウンロードで見てくださいというものが多いです。そうなると、手元にマニュアルがなくて、さらにやっかいです。

同じキヤノンでも、機種によってボタンが違うし、写真の仕上がりもかなり違います。(特に、暗いところに対するカメラの感度が違います)

 

説明してもなかなか伝わらないので、その日の天候や撮影場所の光の強さに合わせて、「これなら撮れるだろう」という設定にして渡し、本人はただシャッターを押すだけにしてもらったことも何度もありました。

 

説明も聞いてくれないし、知識がないのに設定も自分で勝手にやって、運動会の丸一日まともな写真が撮れなかった人もいました。

 

どうせ時間をかけて操作方法を研究する気がないのなら、一眼レフは宝の持ち腐れ。ネオ一眼で十二分だと思うのです。

ネオ一眼なら、レンズ交換や重たい機材の運搬も必要ありません。

軽量でズーム域も広いから、失敗作も少なくなります。

一眼レフ信仰を壊したい 

最近のお母さんたちは、カメラを持たずにスマホで済ませている人がほとんどです。

運動会のために一眼レフを買ってはみても、その後はほとんど使っていないのでは?

それならば、使い勝手のいいネオ一眼にすればいいのに…。

なかなか、この意見はみんなに理解してもらえません。

 

先日も、私が作った野球のアルバムを見ていた人に、「きれいですね、やっぱり一眼レフで撮るんですよね。本みたい」と言われ「いえいえ、全部ネオ一眼で撮りました」と答えました。

そうしたら、「なあんだ、そうなんですか」ですって。

一眼で撮っていないと聞いただけで、その人の対応が変わりました。

 

一眼で撮るから偉いのではなくて、仕上がりがきれいなのが偉いんじゃないのかなあ…。

「一眼じゃないと認めない」という素人が多すぎます。

コマーシャルに影響され過ぎじゃない?

 

PTAの役員でも、使いこなせないのに一眼を買ってくる人も多いです。

で、本番になって、交換レンズを忘れて来たり、自分のカメラではオートフォーカスが遅すぎて撮れないからと、私のネオ一眼を借りに来たり…。

たいてい何かが起きるので、私は、運動会本番は多めにカメラを持って行きます。

 

ちなみに、私はプロが撮った写真の元データも見る機会がありますが、ネオ一眼で撮ったものが負けているとは思えません。負けているものもありますが…(^^;)

 

これから写真を極めようという人以外は、ネオ一眼で十二分!

ルミックスFZシリーズ応援委員会」でも立ち上げたい気分です。

 

   

 

 

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