老眼にやさしいパソコンの設定と使い方
私の職場は平均年齢が高いのですが、パソコンが苦手な人ばかりです。
ただでさえ苦手なのに、老眼で画面が見えなかったり眼が疲れたりで、みなさんパソコンをさらに遠ざけている感じです。
老眼の人がパソコンを使いやすくなる小技をまとめてみます。
おもにパソコンに慣れていない人向けです(^^ゞ
- 画面を拡大表示に
- ポインター(矢印)を大きく
- ブルーライトを減らす
- 表に見やすい色をつける
- Wordの強調は蛍光ペンより塗りつぶし
- アイコンでなくショートカットで
- 細かいものは拡大印刷
- パソコンでなくタブレットに
- 遠近両用メガネにする
- おしまいに
画面を拡大表示に
拡大縮小のショートカット
画面の文字が小さかったり、画像の細かいところまで見たい時は、コントロールキーを押しながらマウスホイール(まん中のきりきり)を前方向に回して拡大。
縮小する時は、手前方向にきりきり。
マウス操作で簡単に拡大できてすぐに戻せるので、手軽で便利です。
小さい字を「うーん」とにらむ必要がなくなります。
Windows10の設定で拡大縮小
Windows10の「設定」でも文字の大きさを変えられます。
ただ、いったん指定すると大きくなりっぱなしなので、ほかの人とパソコンを共有する場合などはショートカットで拡大縮小をやった方がよさそうな気がします。
▼設定→ディスプレイ のところでテキストサイズを変更。
サイトやブログを書く場合は、画面の設定を大きくして作ると、完成品の文字や絵が小さくなるので注意。
自分にちょうどいいサイズに作ったつもりでも、標準サイズでパソコンを見る人には小さくなりすぎます。
外に出すものを作る時は、最終の出来上がりを通常のサイズで見るとどうなのか、確認が必要です。
Windows10の設定の拡大鏡
Windows10の「設定」のところに「拡大鏡」という機能もありますが、一気に200%まで大きくなるので、使い勝手が悪い気がします。
ディスプレイを大きく
一般家庭はノートパソコンの方が人気ですが、本当はデスクトップで大きな画面の方が眼は疲れません。私は24インチです。
今はもっと大画面がたくさん出ていますが、あまり大きすぎると姿勢に無理が出そうです。眼が疲れないためには、自分が画面をちょっと見下ろすぐらいがちょうどいいようです。
▼ 私のは2014年に購入した古いものですが、今のところまだ元気です。
▼価格コムで、老眼向けの今どきディスプレイのクチコミが見られます。
ポインター(矢印)を大きく
マウスに不慣れな人は、「矢印どこ行った?」と慌てがち。
カーソルがどこに行ったのかわからなくなりがちな人は、Windows10の「設定」でポインターのサイズを大きくできます。
余り大きくても邪魔になるので、2倍ぐらいで十分だと思います。
ブルーライトを減らす
画面に青みが強いと眼が疲れます。
同じくWindows10の「設定」に「夜間モード」が設定できるようになっています。
この「強さ」を上げるとブルーライトがカットされて、暖色系の画面になります。本来は夜の寝つきをよくするためにブルーライトをカットする機能なので、時間帯の設定もできます。
私はスマホはこの夜間モードの設定にしています。
パソコンで外に出す資料や作品を作る人は、夜間モードをあまり強くすると、できあがりの印刷物の色調が思ったものとは違ってくることがあります。
私はDTPの仕事もしていたので、パソコンはディスプレイの設定の方でほどほどにブルーライトをカットして、暗めの設定で使っています。
表に見やすい色をつける
表を見て作業をするときに、欄を間違えないように色をつけておくとよけいな注意を払わずに済むので便利です。
ただ、色をつける時に原色を選ぶ人が多いですが、これは眼が疲れる原因になります。色をつける時は、たとえばエクセルの場合は「標準の色」ではなく、上の「テーマの色」の方から選んだ方が、眼にやさしくなります。
▼上の表の黄色は「標準の色」から原色を選んだもの。下の表は「テーマの色」から薄緑を選びました。薄緑の方がギラギラしませんね。
Wordの強調は蛍光ペンより塗りつぶし
Wordで文章を強調するときに「蛍光ペン」の機能を使っている書類をよく見かけます。蛍光ペンはどぎつい色しか選択できないので、眼は疲れるしセンスもよくないです。
▼蛍光ペンで選択できる色はどれもどぎついです。
「蛍光ペン」ではなく、ペンキ缶のマークの「塗りつぶし」を使って、「テーマの色」の中から色を指定すると、強調できてセンスも悪くない書類になるので、おすすめです。
▼蛍光ペンの色よりも塗りつぶしでテーマの色を使った方がギラギラしませんね。
アイコンでなくショートカットで
これが一番言いたいことなのですが…。
パソコンの操作全般にわたることですが、アイコンを眼で探してクリックするのではなく何でもショートカットを使うことで、眼精疲労が相当減ります。
眼精疲労だけではなく、ショートカットを駆使すると作業時間も圧倒的に短縮できるので、老眼の人ほどショートカットを使うべきです!
私の周りは、「そんなのプロの人が使う技でしょ?」と言って、いつまでも右クリックでコピペをしている人ばかり。コントロール+Cとコントロール+Vの方が圧倒的に簡単です。
エクスプローラーもウインドウキー(窓のマーク)+Eで開く方が、フロッピーの形のアイコンを探す必要がありません。
デスクトップへ戻るのに、一つ一つウインドウを閉じている人がいますが、ウインドウキー+Dで、一瞬で戻れます。
ソフトはバージョンが変わるとアイコンの位置や形も変わるので、パソコンが変わってもショートカットがわかっていれば、アイコンを探す手間がいりません。
特定のパソコンの特定のアイコンを覚えていても、応用がききません。
ショートカットを使うこと、周りの人に何度も何度も言っているのですが、なかなか賛同してくれません。がっくり。
「覚えられない」と言われますが、買い換えた次のパソコンでもつかえるのに。
▼私は去年再就職する時にこれを購入して見直しました。
細かいものは拡大印刷
アウトプットする資料で中身が細かいものは、拡大印刷がおすすめ。
印刷の設定のところで、出力用紙のサイズをA4からA3に変えるとか、拡大して半分ずつ印刷するとか・・・。
高齢の方が細かい資料で内容チェックをするように求められ、中身が読めずにチェックをあきらめてしまう姿をよく見かけました。
老眼がまだ軽度な人には、後期高齢者の老眼はわからないのかな…。
それとも、普段の仕返し?
パソコンでなくタブレットに
最近はYouTubeはスマホではなくタブレットで見るようになりました。
パソコン教室とかスマホレビューとかマスク作りとか…。大人向けのYouTubeもたくさんありますね。
▼最近よく見るYouTubeのパソコン教室です。
上手くいかずにごまかしていたところも実践的な基礎知識が助かります。
シニアの方にはとくにおすすめです。
タブレットならソファで楽な姿勢で見られるし、スマホで見るよりずっと楽です。
でも、編集などはやっぱりパソコンですね。

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遠近両用メガネにする
パソコンの設定をいじる以前に、遠近両用メガネにするとか読書用のメガネを作るのも大事ですね。
老眼を認めたくなくて、シニアグラスなしで頑張っている人もいますが、眼が疲れるし肩も凝るし、細かいミスを見逃しがちになりそうです。
おしまいに
その昔OLをしていたころ、役員会の資料だけA3で印刷しなおさなければならないのが面倒でした。
50代の今になってみると、パソコンもスマホも画面が大きい方が見やすいし、ミスも減ります。
職場の人たちや職場で出会った方々に、もっと楽なパソコンの使い方を伝える機会があったら…といつも感じています。
今自分がやっていることを少しでも引継がなければ、辞めるにやめられません。
私は自己流なので教室をするほどのスキルもなく、50を超えた人たちは新しいやり方には抵抗がある方が多いようで…。なかなかもどかしいです。