紅葉狩りで考えた「紅葉撮影のコツ」
昨日、ちょっと遠出をして紅葉狩りに行ってきました。
普段、虫やクモのドアップ写真ばかり撮っているので風景写真や素敵写真にはあんまり縁のない私です。
せっかく紅葉がきれいなところに行ってきたので、いろいろ工夫して撮ってみました。
今回は「紅葉の成功写真」ではなくて、「紅葉の撮り方」について、失敗例、困ったこと、気がついたことなど、私の試行錯誤の備忘録…です。
人混みをどうするか
いつも行く近所の雑木林なら田舎なので紅葉を独り占めできますが、観光地ともなると人だらけ。
一緒に行った友人が「本日1000人目」で記念バッチをもらったぐらいの混みようで、どこに行っても人・人・人。
人の流れが切れるのをじっと待てばよさそうなものですが、同行者への遠慮もあるし、閉門時間もあったりして、なんとか工夫して人混みをクリアする必要が…。
▼どうしても人が写り込む。
プライバシーの問題もあるし、見た目からも人は写り込まないでほしい…。
▼あおって撮ってみた。
周りが人だらけなので、カメラを地面に置いてバリアングル液晶(液晶がくるっと回る機能)を見ながら上に向かって撮ってみました。
▼こちらも上を向いて。
トンネルの入り口はカメラを持った人がぎっしりいてなかなか移動する気配もないので、仕方なく上だけをパシャ。
▼人混みはシルエットに。
人がいっぱいいてもシルエットにしてしまえばごまかせるかな。
実際に撮ってみてわかりましたが、絵になる人とそうでない人がいますね。私も全然人のこと言えませんが(^^ゞ
上からと下からで違って見えるモミジ
モミジの枝を見て感じたのは、木の下からあおって見た時と、上から見下ろした時では、赤味さや明るさが全然違うこと。
▼あおったモミジと、見下ろしたモジミ。
右下に写っている上から見たモミジは、黒ずんで別物のように暗く見えますね。
モミジをきれいに撮るには、木の下に入り込まなきゃだめみたい。
紅葉バックの人物写真はフラッシュで
鮮やかなモミジを背景に記念写真を撮りたい時は、木の下に立って撮ることになるわけですが、どうしても顔が暗くなりがち。
フラッシュを使うのがおすすめです。
逆光で人物写真を撮る時によく使われる「日中シンクロ」というやり方。
実際に撮った友人の写真をネットには上げられないので、無料写真からお借りしましたが、逆光の時にフラッシュありとなしでは、こんな違いが出ます。
↓ 逆光でフラッシュなし。
↓ 逆光でフラッシュあり。
曇りの方がきれいに撮れる
今回は、晴天からだんだん曇りという天気だったので、明るいモミジと薄曇りのモミジの両方を撮ることができました。
花も虫も曇りの方がきれいに撮れるというカメラマンさんが多いですが、紅葉も同じようですね。
▼ピーカンでまぶしい時のモミジ。
葉が重なりすぎていなければきれいに撮れたのかもしれないけれど、何となくごちゃごちゃ。
▼薄曇りで撮ったモミジ。
フラッシュを当てたわけではないですが、ほんのり明るく撮れました。でもまだ葉っぱごちゃごちゃした感じ。
▼葉がまばらなモミジ。
曇りで撮ったモミジ。ごちゃごちゃと混みすぎも困るけど、まばらすぎるのも寂しい。
ちょうどいい枝を見つけるのは難しいです。
漠然と撮ると残念写真に
ただ漠然と撮るといろいろと残念写真になりがち。
ほんのちょっとの気配りでもう少し素敵な写真が撮れるかも。
▼ピントは手前に合わせる。
先ほどの上の写真のように、特定の枝にピントを置いて背景をぼかす時以外でも、どこかにピントを合わせて撮った方がきれいに撮れます。
カメラ慣れしていない人にお任せすると、漠然とシャッターを押しますが、なるべく手前の枝に合わせると全体が締った感じになります。
▼余計な被写体が入った。
現地では本当に美しいと思って設定を変えて連写したのですが、真ん中に常緑樹が入っていて残念すぎ。
冷静に見ないとだめですね(^^ゞ
▼モミジが枯れ始め。
現地では真っ赤な枝が垂れてとても美しいと思ったのですが、写真になってよく見ると、実は枝先から枯れ始めていますね。
間接的に紅葉を撮る
▼水面に写った紅葉。
池や川に写る紅葉は、実物よりもきれいに見えることも多いです。
この時は曇りでしたが、水面に写る写真はピーカンの晴れ間の方がきれいかな。
▼落ち葉のじゅうたん
今回はすでに手遅れでしたが、もう少し早ければ、落ち葉のじゅうたんが真っ赤でさぞ美しかっただろうな…。残念。
写真を撮る人と撮らない人
今回はカメラが趣味の人とそうでない人とが一緒に出かけました。
カメラ趣味じゃない人も、絶景スポットではスマホで撮っていましたが…。
写真好きじゃない人たちは、私たちがどうしてそんなにたくさん撮るのか不思議だったようです。
写真が好きな方はわかっていただけると思いますが、同じ被写体でも、設定を変えたり、ピントをどこに置くか、撮る時間帯などで、全然違った写真になります。
二十数年前にカメラを始めたころ、「一つの被写体にフイルム一本使いなさい」と当時の師匠に言われたことがありました。
カメラをやらない人が一緒の時は、極力お待たせしないように歩こうと思っていますが、なかなか難しいですね。
ちなみに、今回は迷惑を掛けないように、ズーム域の広いネオ一眼だけを持って行きました。レンズ交換もないし、軽いから山登りにも負担にならないので。最近はネオ一眼ばかりになってしまいました(^^ゞ
おしまいに
普段は地面ばかり睨んで虫を探していますが、風景を撮るのも楽しいものですね。
今回誘ってくれた風景写真と素敵写真が好きな友人に感謝。
今回使用したカメラはPanasonicFZ200。
Photoshopでカラーバランスとトーンカーブなどを少し加工。
PCソフトやスマホアプリで赤味を足したり明るさを調整すると、いまいち紅葉写真もちょっときれいになりますね(^^ゞ
後継機はFZ300です。
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