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少年野球を観戦するお母さんたちのマナー

わが子たちの野球生活が終わった今、「野球の応援に行くことで、私もパワーをもらっていたんだな」とつくづく感じます。

暑い日、寒い日、体調の悪い日、親同士の不和…。行きたくないときもありましたが、終わってしまうと寂しい限り。土日がぽっかり空いてしまうし、野球小僧たちには会えないし。

 

野球少年の母親を10年以上やってきて、お母さんたちの試合応援のマナーについてちょっと思うところをまとめてみます。 

私は野球に対して思い入れもないので、難しいことはわかりません。お母さんを仕切るような立場でもなく、毎度写真を撮って、下働きをしていただけです…。

少年野球を観戦するお母さんたちのマナー

↑ 写真はすべて無料素材ACさんより。

とにかく前向きに声を出す

応援がいいと野球も強い 

お母さんたちの声援が大きいところは、強いチームが多い印象でした。

強いから応援に来たくなるのか、親も熱心だから強くなるのか。どちらが先か知りませんが、野球以前に、応援のお母さんたちの気迫で既に負けている試合もありました。

小学校時代は特にそうでした。

褒めておだてて

お母さんの応援は、叱りつけたり野次るより、褒めて勇気づけてあげたいですね。

「ナイス!」「ドンマイ!」と言って拍手。叱り役は監督やコーチにお任せ。

 

以前の記事にも書きましたが、寒いときは、手袋で拍手の音がほとんどなくなります。ボコボコという鈍い音に。

応援が静かになると、チームの活気もなくなります。寒いとなおさら。手袋は外してアームウォーマーにすれば、パチパチと音を立てて拍手できそうです。 

新参者でも前へ

初心者や転校生のお母さん 

初めて応援に来たお母さんも、ほかのお母さんたちに一言挨拶して、応援の列に加わった方がチーム内の好感度は上がるかも…。

「わーすごいすごい」とどの子にも拍手していれば、みんなの輪にも入りやすいはず。

新参のお母さんが、遠くから試合を見ていて、終わったら姿がなくなっていることがよくあります。本人は「こっそり」のつもりかもしれませんが、グランドは見通しがいいから、だいたいばれています。

いたたまれないこともあるけれど

私自身は、上の子が野球を始めたころは、わが子がヘマをするのが怖くて、離れたところから、こっそりと見ていました。

たまに応援の列に加わっても、空振り三振で、べテランのお母さんに「んもう!」と言われて、針のむしろ。だんだん上達してくれば、お母さんたちの態度も変わります。

ベンチでも応援に 

「うちの子は出ないから行かない!」というお母さんもいますが、本人が嫌がらなければ、応援に行って仕事を手伝った方が、お母さんもチームの状況がわかりますし、他のお母さんへの心象もよくなるのでは? 

自分の子ばかり応援しない

わが子しか見えない 

自分の子の出番だけ、がぶりつきで一生懸命応援するお母さんはよく見かけます。

「〇〇!ナイス~!そうそう、いいよ~!」

ものすごい暴投でも必死に「ナイスボ~ル!」

出番が終わると、後ろに引っ込んで井戸端会議。

特に、わが子がピッチャーだと、親としては心配で、励ましたくなるのかもしれませんが、周りはちょっと引いてしまいます。

ほかの子への影響 

これは、試合中のほかの子どもたちにも伝わります。

中学生になると、「あそこの親はうるさいからな」で済みますが、小学生だと、ほかの子たちがシラケてやる気を失います。逆にピッチャーを支えてやろうという気がなくなるのが、見ていてわかります。

 

応援するなら、チーム全員を。

最終的にはご自分のお子さんのためにもなることだと思います。 

相手のエラーで喜ばない

相手の失敗で歓声 

打ち上がった球を守備の子がポロリと落とした瞬間、攻撃側のお母さんたちが「きゃ~~!」と大歓声を上げることがよくあります。

酷いチームだと、「落ちろ~!」「落とせ~!」と叫ぶ大人も。

大人は見本 

気持ちはわかるけれど、子どもたちの野球は「教育」という一面もあるわけで、これは道徳的にアウトでしょう。

「なんで?喜ぶのは当たり前じゃん。得点入ったんだから!」と言う人もいましたが、喜ぶのは心の中だけにしておくのが大人では?

相手を煽るのはカッコ悪い 

相手を精神的に追い詰める 

応援団ではなく指導陣に多いのですが…。

相手バッターに聞こえるように、「次(次の打者)は打つ気ないぞ!」とか「後順位(打者)だから力抜いて行け!」と言ったり。

相手ピッチャーに聞こえるように「もうストライク来ないぞ!」と言う人がいます。 

いい大人が相手チームの子どもを動揺させようとして言っているわけで、聞いていていい気はしません。 

地域性なのか?  

以前、普通に応援している人たちを見て、関西出身の友人が「関西ならこんなまどろっこしい応援はしない。相手の欠点をついて追い込む!」と言っていましたが。

地域によって温度差があるの?

煽りは逆効果 

ちなみに、わが子によると、対戦相手の指導陣や応援団がマナー違反や煽るようなことをやってくるチームだと、腹が立ってかえって闘志が湧いたそうです。

煽ってつぶしてやろうとしても、効く子と効かない子がいますね。

野球に口出ししない

指導陣に対する不満 

お母さんでめちゃくちゃ野球に詳しい人もたまにいますが、フツーのお母さんは、指導陣の意見に口出ししないのがマナーではないかと思います。

正々堂々と苦情を言いに行く家もありますが、陰でぶつぶつ不満を言っている家も。

監督のサインを見ないで、自分のお父さんの方ばかり見て従う子もいました。

親とは違う意見を聞く機会 

わが家があまりにも野球に無知なせいか、今まで野球のことで指導陣に口出ししたことはありません。

(肘や膝の管理について、ちょっと言いたいこともありましたが…)

親とは考えが違う大人に接することは、転勤族で遠くの祖父母とも交流のないわが家にはいい経験になると考えていました。

折り合うのは難しいことも 

知り合いのチームで、監督が不適格だとして、コーチやお母さんたちのクーデターが起きた例もありました。

「こんな監督には任せられない」と排除されてしまったようです。私も知っている監督で、確かに甘いけれど、そこが長所でもありました。

監督が甘いなら、誰かが悪役になって役割分担すればよかった気もしますが。

「わが子をプロ野球選手に!」という熱い親御さんにとっては、不満だったんでしょうか。難しいところですね。 

お父さんが元球児

お父さんが元球児でチームの指導陣よりも野球が上手いのに、事情があってお父さんは顔出しされないご家庭もあります。

仕事が忙しいので来れない方もあるし、「見ていると口出ししたくなるから」とチームには関わらないようにしている方も。

 

とても野球が上手いお父さん(公園で親子練習しているとわかる)の子で自主トレも毎日かかさず一番頑張っていた子が、指導陣から必要以上に厳しくされ続け、結局退団しました。「経験者のくせにコーチに来ない」という大人の嫉妬、なかったのかな…。

口出ししてもしなくても、難しいですね。

仲間のミスを責めない

上手い子の親の暴走 

主力選手のお父さんで、守備でエラーした子の親に、試合中に苦情を言いに行く人がいました。

確かにその時のチームはそこの子の力に頼っていましたが、守備の子だって怠けて失敗しているわけじゃないんだから、仕方ないのでは?

お互いさま

親がそんな風だから、その子自身も、チームメイトがエラーをすると、地面を踏み鳴らして怒りを隠さなくなりました。

そうなってしまうと、チーム全体の士気も落ちます。みんなが「勝手にすれば?」とシラケてしまい、手に負えません。 

上手い子の家は、どこも親子そろって上昇志向が高いです。でも、野球はチームプレーなんだから、一人で突き進んでも勝てないところが難しい…。 

ベンチの子に配慮を

野球が上手な子のお母さんが、ベンチの子たちに吐き捨てるように厳しい指示を飛ばしていることもありました。

上手い子の親から見たら、万年ベンチで緊張感のない子たちは、活躍するわが子と比べてクズのように感じるのかもしれません。 

でも、その人がクズだと思っている子でも、普段の学校生活ではわが子の同級生なんだし、野球以外ではなかなか見どころのある子だったりもするはず。

 

野球チームに所属している以上、指導者から「お前はダメだ!」と言われるのは、仕方ないけれど、応援のお母さんたちは、どの子にも公平に接してあげるべきなんじゃないかと思っていました。

ヒールはグランドが傷つく 

みんなが一生懸命整備したグランドにヒールの跡をつけるのは、ちょっと…。

オシャレなお母さんも、ヒールの靴は遠慮した方がいいのでは?

私が経験したチームでは、ヒール禁止のところもそうでないところもありました。ほかのチームのグランドに試合に行くことも多いので、自分のチームが禁止でなくても、ヒールはやめておいた方がよさそうです。

バックネット裏に立たない

少年野球では、ほとんどのリーグで、バックネット裏に立って応援するのは禁止されているはず。

バックネット裏に人がいると、ピッチャーが集中できないし、運営役員の席が設けられていることもあります。

バックネット裏から網越しに撮った写真がちまたによく出回っていますが、あれは練習試合や試合前の練習を撮ったものでは?

バックネット裏にビデオをセットしておくのは、禁止されていないようですが、審判さんに確認してからセットした方がいいかも。 

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↑ これはソフトボールの試合のようですが、こういうアングルの撮影。

下の子を放置しない

下の子を連れて来て、下の子同士で遊ばせている人もよくいます。

以前所属したチームでは、下の子を連れてくるのはなるべく控えるように言われていました。(入団見込みの子はOK)

小さい子は、試合進行に関係なく大きな声を出すし、守備妨害になったり、打球が当たる危険も。

連れてくるのなら、小さい子たち担当のお母さんを決めたり、工夫した方が安心です。 

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おしまいに

チームによって、お母さんの位置づけはかなり違うようです。

スコアなどのデータ管理も合宿や卒団などのイベントも、全部お母さんたちが仕切っているチームもありましたし、お母さんには特に決められた仕事がないチームもありました。

お母さんがメガホンを握って、試合中ずっと観客席から指示を出しているチームもありました。(監督はあれでいいのかな?)

打ち上げの酔っぱらった勢いで、「俺たちは託児所じゃねえ!」とお母さんたちに向かって怒鳴ったコーチもいましたっけ。

あと、監督やコーチ、マネージャーにOB選手の父兄が多いチーム(現役選手の父兄が少ない)は、親子の利害が直接絡んでこないので、私としてはドロドロな人間関係がなくて気が楽でした。

 

私は、撮影で野球以外のスポーツにも行きます。体育館競技だと、お母さんたちがお揃いのシャツを着てぎゅうぎゅうに並び、メガホンで応援歌を叫ぶように歌いまくるところもありました。

野球の応援は、そこまでオーバーヒートしたのは見たことがありません。甲子園や早慶戦はともかく、少年野球は応援歌は子ども任せですね。

 

野球知識もないくせに、偉そうに長々と書いてしまいました(^^;)

お子さんをプロにしたい熱血一家もあるし、わが家のように習い事の一環としてやっているだけの家もあって、いろんな価値観の人たちが集まるから、難しいですね。 

おかしな点があれば、どうぞご指摘ください。 

  

 

厳しすぎる指導者や勝利至上主義が子どもをつぶしてしまうというお話。

野球食Jr.

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野球の撮り方ガイドブック

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