クリスマスリースを手作り 今年は野山が不作
毎年やっている「野山のクリスマスリース」を今年も作りました。
今年は近所の友人たち4人で、つるや木の実の採集からやりました。
みんな子どもが大きくなって手が空いてきたので、こんな余裕もできました。童心に帰って野山を探検するのがとても楽しかったです。
以前にも書きましたがわが家のクリスマスリースの作り方と、今年の野山がいかに不作だったかについても書こうと思います。
リース作りに用意したもの
作り方によってお好み次第ですが、今回使ったのはこんなものです。
リースの材料
- リース台
- ヒバの葉
- ドイツトウヒの実
- ツバキの実
- テーダ松の実
- アメリカフウの実
道具や小物
- 剪定ばさみ
- 手芸用のワイヤー(#24ぐらいがおすすめ)
- リボンや麻布
去年ブログで「クラフト用のワイヤーが近所で見つからない」と書きましたが、イオンの中の手芸店で手ごろなものが売っていました。
大きな花屋は量が多すぎだったり、ホームセンターは無駄に値段が高かったり…。
#24の緑か茶色のワイヤーで飾りをつけて、つるす部分はもっと太いワイヤーでしっかりつけた方がいいので、2種類あった方が便利。
ナチュラルな雰囲気を出すためには、キラキラ小物よりも麻布でリボンを作った方が素敵に仕上がりそうです。
花屋や雑貨屋のリボンコーナーより、園芸資材として探した方が安く手に入ります。
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作り方手順
つるでリース台作り
私は自宅にあったフジのつるのリース台を毎年使いまわしていますが、今回は初めての人がほとんどなので、野山につるを採集に出かけました。
日陰にあったアオツヅラフジのつるが太く育っていて、たくさん採ってきました。(写真の中の緑の葉はアケビ、松ぼっくりはヒマラヤスギ)
採ってすぐにリースの形に巻いて、1週間以上風通しのいい日陰に置いて乾燥。
乾燥する前に飾りをつけると、重みでつるが縦に間延びしてしまいます。
アオツヅラフジの細くて長いつるが採れたので、その場でかごを編んでもらいました。
雑木林だとつるが入り乱れて育つので、まっすぐで細いつるはなかなか手に入りません。
緑の葉を用意
▼今回はニッコウヒバを使用。
直前に剪定するか、もし何日も前に剪定するなら水につけておく。
今までいろんなグリーンを試しましたが、前に住んでいた家にあったチャボヒバがリースには一番向いていたかも。葉先が黄色で、葉も柔らかく、水を切ってからも長い間鮮やかな緑を保てました。
カイヅカイブキの葉は広がりに欠けるし、ドイツトウヒはチクチクして痛いです。
木の実の準備
▼トウヒや松ぼっくりは採集してきた時点では湿って閉じているものが多いので、天日で乾燥。
ドイツトウヒがきれいに乾いて開くのには1週間はかかります。秋の台風の翌日に拾いに行きます。
この写真は去年採ってきた実の再利用なのですでにワイヤー付き。
▼ツバキの実は地面に落ちる前に摘み取ります。
日陰のツバキの実が12月になってもまだ枝についていました。
▼ツバキは、10月の時点では姫リンゴのような実ですが、12月になってから探したら、ほとんど地面に落ちて朽ちていました。
11月には採りに行かなきゃダメですね。
▼崖の土留めに植えてあるテーダ松もたくさん集めてきました。
在来の松ぼっくりと比べるとずっしりと大きくてとげがあります。わが街は拾い物でクラフトをやる人は見かけないので、松ぼっくりも拾い放題。
▼アメリカフウは今年の実はまだ木に残っていて、落ちているのは古くて傷んでいるので、以前に拾ったものを使用。
▼木の実にワイヤーをつけておきます。
ドイツトウヒは細長くてぐらぐらするので、2か所に巻いてみたり…。
リース台にヒバの枝を入れる
▼ざっくりと時計回りに。後で落ちないようにしっかりと差し込みます。
▼大体入れ終わりました。
ヒバの枝は飾っている間に乾いてかさが減ってスカスカになるので、なるべく多めに差し込んでおいた方が後の見栄えがよくなります。今年はヒバが少なかったのでこの程度ですが、もっとたくさん差した方がきれいになると思います。
この後飾りのチェーンでぐるぐると上から巻いて枝を固定。
チェーンがない時は、ワイヤーをつないで長くして(1mぐらい)、それで巻いて固定。
市販品として「リースワイヤー」という長いワイヤーも売っているらしいです。
飾りをつける
ここでほかの人がリース作りに来たので、この後の写真を撮るのを忘れました(^^ゞ
・・・・・
あとは、グリーンの上に木の実をワイヤーで固定していきます。
グリーンにワイヤーをぐるりと回すように固定していくと、グリーンもしっかり固定されて後からずり落ちなくなります。
私は飾りの木の実は何年も使いまわすので、クリスマスが終わったら木の実と飾りだけ抜き取ります。
抜き取る手間を考えて、ワイヤーは丁寧に巻きすぎず、固定できれば良しとしています。
ドアに飾る
リースを掛ける道具
生の葉を使った大きなリースは2キロぐらいあるので、華奢なフックでは落ちてしまいます。一番安定感があるのはリース用のフック。
▼リースの掛け方について、以前に書いた記事です。
リースの高さ
人間がドアの前に立った時に目の高さにリースが来るのが理想です。
高すぎては視線に入らないし、低すぎると小さい子がいるご家庭では子どもがいたずらして飾りが落ちたりします。
長いリースフックを使ったり、フックからさらにきれいなリボンや紐で吊るして位置を低くしたり…高さの調節が必要です。
後からアレンジ
※追記
▼後で採集してきたものを追加。
▼リボンを替えて赤べこと鶴をプラスし、お正月飾りに。
--------- 追記はここまで
今年は不作だった
木の実がない
11月からリースの材料を探していつものご近所を見て回ったのですが、今年は猛暑のせいか、冬が極端に寒かったせいなのか、木の実が今まで経験がないほどの不作でした。
秋の台風で塩害が話題になりましたが、わが街はその影響はなさそうです。
カラスウリはほとんど実がなかったし、ツルウメモドキもダメでした。
ヘクソカズラもダメ、サルトリイバラ(サンキライ)は一つも実を見かけませんでした。
テーダ松は木がたくさんあったこともあって大量に拾えましたが、ドイツトウヒは木自体が立ち枯れているところもありました。
木はカラカラ
ニッコウヒバも近所に長く続く生け垣があるのですが、ほとんど下の葉が茶色く枯れていました。枝の伸びも全然で、剪定する必要がないと判断されたのか、今年の秋は業者の剪定がありませんでした。
そんな中で、わが家のニッコウヒバには初めて実がつきました。松は枯れる前に大量に松ぼっくりをつけるけれど、これって、まさか枯れる予兆?
つるもあまりいいものがなくてあきらめモードでしたが、ゴルフ場の裏の巨木の下の茂みでよさそうなものが見つかりました。かごを編めるようなしなやかで長いつるまで採集できました。
野生動物に注意
ゴルフ場管理の造園屋さんによると、ここ数年話題になっていた猪や猿に加えて、今年はなんと熊(!)まで出たそうで。
びっくり! こんなニュータウンに…。
そういえば、去年の12月には犬の散歩中に目の前に猿が雑木林から歩道まで降りてきました。自動車の屋根にひょいひょいと飛び乗って移動して、マンションの階段を上っていきました。ドアを開けたら猿がいたなんて、シャレにならない。
野歩きをする時は、スズメバチとヘビとかぶれの木ぐらいにしか注意を払ってこなかったし、冬はハチもヘビもいなくなるので油断しきっていました。
私は一人で出かけて黙々と写真を撮っているので、用心しないと危ないな…。
おしまいに
毎年惰性で一人でやっている(^^ゞクリスマスリース作りですが、去年に引き続き今年も材料の採集のところから友人と一緒に出かけました。
虫とりなんかしない普通の人たちですが、自分たちの住んでいる街にこんなに自然があることに全然気がついていなかったそうです。
雑木林や草はら、水辺など、都会にいたとしても探せばわりと見つかりす。
ふだん慣れ親しんでいる私たちのような立場の者が案内や宣伝をしない方が悪いのか、気がつかない方が悪いのか…。
一般の人がこれだけ野山の魅力に気がついていないから、道路を通したりメガソーラーを設置する話がすいすいと通ってしまうんでしょうね。
◆おまけ◆
友人が作ったリースの写真です。
そばで口出ししていると、似たような仕上がりになって個性が出ませんね。反省。