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庭木や自然素材でナチュラルなクリスマスリースを手作りする

 また遅ればせながらになってしまいますが、手作りクリスマスリースのお話です。

わが家は20年くらい玄関先のクリスマスリースは毎年手作りして飾っています。

始めたころは花屋さんでリース台や緑の枝、木の実などを購入したりしましたが、この頃はずっとお金は使わない無料のリース。庭木の剪定した枝や、雑木林や公園、山で拾ってきたものを使っています。

手作りクリスマスリース

クリスマスリースの作り方

用意するもの

手作りクリスマスリース 

  • 剪定ばさみ
  • 緑か茶色の針金
  • リボンや飾り
  • フジやクズのツルをリースの形に巻いて乾燥したもの
  • 緑の枝(カイヅカイブキやニッコウヒバなど)
  • 木の実
  • ビニール手袋(手荒れ防止に)

手順

木くずや葉で汚れるし、飾った感じも見たいので、玄関先で作るのが楽ちんです。

最初は地面に置いて作業していきますが、最後の調整はドアにぶら下げて飾りをつけていきます。30分もあれば完成します。

 

リース台はあらかじめ作っておいて、何日か乾燥させておく。

未乾燥のリース台を使うと、飾ってから重みでリースの形が崩れて縦長な感じになってしまいます。(私は、フジのリース台を毎年使いまわしています)

 

リース台に適当な大きさに切った枝を差し込んでいく。乾燥するとカサが減って貧弱になるので多めに。

この枝は庭にあったチャボヒバ。チャボヒバは新芽が黄緑色で美しく、葉も乾燥してからも柔らかいのでリースに最適です。

クリスマスリースの作り方

 

枝を差したら壁にかけて、リボンをつけ、飾りのチェーンを巻く。これで枝がしっかり固定されます。 リボンや紐を固定する針金は太めのしっかりしたものにしないと、後でリースが落ちるので注意。

クリスマスリースの作り方

 

木の実や飾りは針金をつけて、枝やリース台に針金を差し込む。

グルーガンでつける方法もありますが、風が吹いたり物がぶつかったら簡単に外れたりするので、針金で固定する方ががおすすめ。

クリスマスリースの作り方

 

完成! ドアに吊るすための専用の金具も売っています。

 クリスマスリースの作り方 

今まで作ったクリスマスリース 

今まで作ったクリスマスリースの写真を探してみました。

並べてみるとワンパターン(^^;) 知らない人が見たら全部一緒に見えるかもしれませんが、毎年微妙に違います。

カラスウリとツルウメモドキのリース 

これは、たぶんカイヅカイブキの枝を使っています。カイヅカイブキは庭木に使っている家が多く手に入りやすいですが、広がりが少なく少々貧弱な仕上がりになりますね。

カラスウリとツルウメモドキのリース

こちらもほぼ同じ材料のリース。この年のカラスウリは長細いものが多かったので、2~3個まとめて針金で縛りました。

カラスウリとツルウメモドキのリース

ツルウメモドキのリース

この年はツルウメモドキをたくさん採ってきたので、飾りはツルウメモドキだけにしました。 

黄色いカラが開く前にリースを作り、カラが開くのを待ちます。カラが開いてしまってからでは、ぽろぽろ落ちるので扱いにくいです。

ツルウメモドキのリース

ヘクソカズラのリース

ヘクソカズラの実をたくさん集めてリースに巻きつけました。

ヘクソカズラのリース

台をふんわりと作ったリース

クズのツルをたくさん採ってきて、ざっくりとしたリース台を作りました。ニッコウヒバの枝を差しています。ニッコウヒバは乾燥すると葉先が巻くので、ざっくりたくさん刺しておくと野趣あふれる感じになります。

松ぼっくりアカマツの実。アカマツの実はクロマツよりも小さくて可愛らしい感じの松ぼっくりです。 

 クズとニッコウヒバのリース

トウヒとユリの実のリース

道端に落ちていたトウヒの大きな実と庭のユリの実を飾りました。枝はニッコウヒバ。

トウヒの実は、道端に落ちている時は水分を吸ってただの茶色い棒のようになっていて、拾う人も少ないようです。持ち帰ってから1週間くらいかけて天日で乾燥させると、きれいに形が整います。

拾ったトウヒの実をビニール袋に入れて犬の散歩をしていたら、「小型犬なのに大きなうんちだね!」と言われたことがありました(^^;) 

トウヒとユリの実のリース

リースに使う木の実

カラスウリ

雑木林のカラスウリ 

カラスウリは鮮やかなオレンジ色が長持ちするし、細長い実や丸い実、緑色のものなどバラエティに富んでいて楽しいです。放置林の周りで、ある所にはたくさん成っています。 

ツルウメモドキ

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 ツルウメモドキは、雑木林の日当たりのいい場所で巨木に巻きついているのを見かけます。雌雄異株なので、早い時期から狙っていても全然実がつかない木もあります。つる植物なので、ツルウメモドキ単体でリースを作ることもできます。

野鳥に食べつくされてしまうので、黄色いカラが開いてオレンジ色のタネが現れる前の11月に採集して来て、大きなビニール袋に密封せずに入れて乾燥させて、カラが開く前に作業をします。(ビニールに入れて乾燥させるのは鳥よけのため)

こちらが黄色いカラが開く前の状態。この状態で採集。

熟す前のツルウメモドキ

ツルウメモドキのオレンジ色の実はよほどおいしいのか、リースにして飾っていても、ジョウビタキヒヨドリが玄関先まで危険を冒して食べに来ます。

ちなみに、わが家の犬はこの実を盗み食いしてお腹を壊しました。犬にはかなり強い毒になるようです。リースの下に落ちた実は、犬が気がつく前に拾いましょう。

ヘクソカズラ

ヘクソカズラの実

ヘクソカズラは、生の状態だと切り口から本当におならのような臭いがしますが、乾燥してしまえば無臭になります。

葉の落ちた状態でリースに使うのですが、12月になると実が汚くなってしまうので、まだ葉が残っている11月に採集して、風通しのいい場所で乾かしておきます。

ノイバラの実

テリハノイバラの実

テリハノイバラなどの実も赤い色がいつまでも落ちないのでリースには適しています。でも、トゲがね…。トゲの扱いが面倒なので、私はノイバラの実はそれだけで束ねて飾ったりしています。 

松ぼっくりなどの実 

山に登ったときなどに、トウヒやカラマツの実を集めておくといろんなことに使えます。公園のヤシャブシメタセコイヤ、ヒノキの実などもかわいいです。

小さい木の実は室内用のミニリースやミニツリーに使えます。

しっかり乾燥させれば、何年でももつので使いまわしも可能です。

 

ちなみに、子どもたちが大好きなどんぐりは、クリスマスリースの材料としては可愛くて優秀ですが、先日の記事にも書いたように、中から虫が出てくるので、熱湯でゆでたり、冷凍庫に入れてからクラフトに使った方が安心です。  

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かぶれの木にご注意

雑木林では、ウルシ科の植物の実もよく見かけます。実自体の色はきれいじゃないので採集する人はいないと思いますが、かぶれる植物なので気をつけて!

 

真っ赤な紅葉が遠くからも目立つハゼノキの実。

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こちらはヌルデの実。

ヌルデの実 

おしまいに

晩秋から冬のお出かけは、寒いし虫も減ってテンションが下がりますが、木の実を拾ったりツルを採ったりする楽しみもあります。夏の間怖かったスズメバチも姿を消すので、安心してやぶに踏み込むこともできますよ。

 

子どもたちが遊んでいる間に、採ったツルを使ってカゴを編むのも私の楽しみでした。自然の植物を採集するのは気が引けますが、適度にツルを採集するのは、里山保全という意味でも一応お役に立てる活動です。 

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