夏休みの自由研究 作品展を振り返る
小学校は夏休みが終わると、自由研究や作文を展示して保護者が見に行く機会があります。子どもたちが在籍中、その後もボランティアなどで学校に通っているので、10年以上作品展を見てきました。
自分の子やお友だちの作品を見るために行っているので、かなり偏りがありますが、記憶に残っているものを挙げてみようと思います。
- パチンコを作る
- 木工で椅子や本棚
- 紙粘土工作
- いろんな材料で工作
- 旅行記
- 甲子園の試合記録
- スポーツの歴史調べ
- 気温の観察
- ペットの飼育記録
- いろんな科学工作
- 旅先で手作り体験
- 昆虫や生きもの調べ
- おしまいに
パチンコを作る
これは男子に人気の工作です。段ボールや廃材で作ってくる子が多いですが、キットを利用する子も見かけます。
お父さんもおじいちゃんも大工さんの家の子が、ものすごく完成度の高いパチンコを作ってきたのにはびっくりしました。そこのお家は、家具もすべてお父さんの手作りです。もちろん家もね。
市販のキットを探してみると、野球盤や迷路もありました。
木工で椅子や本棚
中学の木工作品のようなきちんとした作品を作ってくる子も多いです。みんな木を切るところからやっているのかと思っていましたが、市販のキットがあるんですね。
ネットを見ていたら、作品展で見たログハウスも載っていました。な~んだ。
低学年で、張りぼてで動物の大きな椅子を作ってきた子もいました。
紙粘土工作
紙粘土は、男子にも女子にも人気です。
色付けはアクリル絵の具の方が発色がよくてきれいに仕上がります。
上の子が小1の時に、樹液に集まる虫たちの貯金箱を作っていきました。オオムラサキの模様は、図鑑を見て何度もやり直しをしていました。当時はもものすごく頑張ったと思っていましたが、今見ると…?
いろんな材料で工作
空き缶でマリンバ、卵の殻を砕いたものに色をつけて貼り絵、貝殻のモビール、木の実や石を使ったインテリア、フェルトでぬいぐるみなど、女子に特に人気です。
絵の好きな子が、コースターに細密画を書いていたのが素敵でした。
ミシンで個性豊かなレッスンバッグを作ってくる子も多いです。
ピタゴラスイッチのような大きな装置もありましたが、搬入で故障?
旅行記
夏休みに出かけた旅行日記を写真や地図を交えながらまとめたものも人気です。
まとめる形式
みんなにアピールできるのは壁面に張り出されるようなポスター形式ですが、後々まで思い出に残したいのなら、ファイリングがおすすめです。
きれいに書くためには、罫線つきの紙が便利です。模造紙も罫線つきがあります。
・模造紙に大きく書く
・画用紙に書いて穴をあけて紐で閉じる
・ルーズリーフに書いてファイリング
写真
子どもが建物の前でピースをしている写真ばかりだと、誰の自由研究なのかちょっと興ざめかも。
ピンボケでもいいので、子ども自身が興味を持ったものを自分で撮った写真が並んでいて、本人オリジナルの意見があると、見ていておもしろいです。
行き先
私の記憶に残っているのは、京都の名所巡り、山登り、海外旅行、軍艦島など。
京都の名所巡りは、何かと教育熱心なお母さんの子の作品で、中学生の上の子の歴史教育を兼ねていたと思われます。
わが子も小4のときに、尾瀬の旅行記を出しました。尾瀬はガイドブックがたくさん出ているので、事前に図書館でたくさん借りて来て渡しておきました。高層湿原の特殊性について目を通しておいて、現地ではマイカメラを持って写真を撮って尾瀬の特殊性についてまとめました。
甲子園の試合記録
甲子園全試合の得点と試合の感想のまとめもありました。
現実的には全試合を見るのは不可能なので、「〇〇県勢」とか「〇〇地方勢」などに絞って、実際にテレビ中継を見て本人自身の感想を書くとよかったと思います。高学年になったら、試合のスコアをつけてみるのもいいかもしれません。実際の試合と違ってテレビ中継だとストライクカウントが常に画面に出るので初心者には簡単。スコアは専用のスコアブックを使った方が書きやすいです。
スポーツの歴史調べ
自分がやっているスポーツが、いつどこで生まれて、競技人口は国別にはどうなのか、などを調べている子もいました。
競技への愛着も深まるし、地理や歴史の勉強にもなりますね。
気温の観察
家の周りの気温を測ってまとめたものもありました。
いくつかのポイントを決めて、決まった時刻に気温を計測。日向と日陰、その中でも芝生、土、アスファルト。それぞれ、地面、地表から20cm、100cm、150cmで計測。
いかに低いところの温度が高いのかもわかります。
ペットの飼育記録
これもよく見かけます。
一番印象的だったのが、野良犬を捕まえて家庭犬にするまでの記録でした。
街でうわさになっていた野良犬で、みんなが何もできずに放置していたぼろぼろの犬が、幸せな飼い犬になるまでの写真日記。その後も、彼女がその犬と散歩しているのを見かけると、頭が下がります。実際にはお母さんが大変だったと言っていましたが(^^;)
いろんな科学工作
いつも展示コーナーで子どもたちが遊んでいてちゃんと見ていていないのですが、科学の小ネタを使った工作も人気です。
浮沈子とか、磁石を使ったおもちゃなどなど。
科学実験のサイトはたくさんありますね。こんなサイトもみつけました。
旅先で手作り体験
食品サンプル工場で作った天ぷらやスイーツのサンプルを出している子もいました。誰でも簡単にできるので、ちょっとズルではありますが、初めて見る人をびっくりさせる効果はあります。
避暑地の工房などで、木工手作り体験をやっています。木材や木の実などの材料も揃っているので、数時間でちょっとしたものが出来上がります。
旅先での短時間の工作は、受験やスポーツなどで忙しくて時間がとれない子にはおすすめです。
昆虫や生きもの調べ
低学年はセミの抜け殻や羽化の観察をしてくる子もいますが、虫の自由研究をやってくるのはうちの子ぐらいでした。
先生も、若い女の先生が多いせいか、虫に対しては「うぇ~!」というリアクションが多いです。
私はある生き物の団体に所属しています。当然ながらそこの子たちはそれ系の観察発表をやっています。ただ、最近の傾向として、虫の観察も、観察会に参加することで半日仕事でやっつけようとする親が多い気がしています。
おしまいに
自分の子周辺の作品しか見ていないので、かなり偏りがある感想です(^^;)
高学年になると、テーマを選んでもう少し学術的な自由研究をやってくる子もいるようでした。
わが家は2つの小学校を経験しました。
1つはお金に余裕がない家庭が多い地区だったせいか、ほったらかし家庭が多く、作品展もかなり適当でした。
もう1つの学校は、サラリーマン家庭がほとんどの学校で、小学校から受験競争が始まっていて、「自由研究はキットでごまかし!」という子が多かったと思います。立派な作品がたくさん出ていましたが、わが家のように長時間かけて取り組んだ作品はほとんどありませんでした。
学生時代の友人たちの話を聞くと、夏休みの宿題代行に頼む家も多いようです。
近所の絵画教室も、夏休みは教室の前に行列ができるそうです。先生が宿題の絵を描いてくれるのだそうです。 中学ともなると、周りを見ていても内申点をお金で買う感じです。