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子どもを車送迎することのメリット・デメリット

今どきの子育ては、車と切り離せなくなっています。

わが家は、周囲のほかの家ほど車送迎はしていませんが、子育てしていて車があるといいこと・悪いことを挙げてみます。

赤ちゃんから高校生まで幅広くピックアップ!

 

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メリット  

なんといっても病気の時

高い熱が出て苦しんでいる子を病院につれて行くときは、やっぱり車があると便利です。病院についてからも、待ち時間が長い場合は駐車場に止めた車の中で横になっていられます。 

都会だと病院から駐車場までかなり遠いこともありました。それでも、駐車場がないよりはまし。おんぶをして延々と歩いたのも、今となってはいい思い出です。

車に乗せると寝てくれる 

下の子は、車に乗るとあっという間にすやすやと寝る子でした。中学生になった今もそうです(^^;)

上の子が小さい頃、車で送迎すると下の子はぐっすり眠ってくれました。家に帰って、そっと布団に運び、家事の時間ができて助かりました。

 中学生の今、帰宅後に通院するような場合も、車で睡眠を取ってくれるので、その後の生活(宿題など)がスムーズに行きます。 

周りに聞いてみると、車に乗るとすぐ寝る子もいますが、逆に騒いだり泣いたりする子もいるようで、どの子にも使える手でもないようです。

子どもと向き合う時間ができる 

子どもが思春期になると、面と向かって話せる時間が減ってきます。向き合って話すと喧嘩になってしまったり…。

塾の送迎は一対一になるチャンス。無口な子とも話ができる大事な時間でもあります。

車送迎の方が安全ではある

帰りが遅くなるときや遠くに行くような場合は、親が車でがっちりと守って送迎した方が、交通上も防犯上もトラブルが起きにくくなります。

 

確かにその通りなんですが、ちょっと反対意見…。

わが家は、男兄弟なこともあって、できるだけ自力で出かけるように言ってあります。

以前、「あー、今日も無事生きて帰ってきた」と毎日感謝して暮らしているという先輩ママ友がいましたが、私も今はそんな感じです。確かに自力で出かけると、親は心配です。でも、長い目で見れば、車に頼らず自力で出かける方が危険に触れる機会が増えて、危機回避能力がつくのではないかと思います。

子どもの仲間がよくわかる

野球部の送迎当番のときは、一台に5~6人の子を乗せていきます。

車の中だと、子どもたちの会話が全部聞こえるし、人懐っこい子だと運転手の私ともたくさん話をしてくれます。中学生ともなると、なかなか学校の話をしなくなる子もいます。送迎の時に子どもの友だちと話ができることは、私にとって楽しみでした。

「〇〇と△△がつき合ってる」とか、「〇〇先生は黒猫のウイズで寝てない」など、こちらがびっくりするようなことも話してくれました。

子どもを悪い友だちから引き離せる

お母さんによっては、自分の子に頭の悪い子や貧乏な子とはつき合ってほしくないので、囲い込むために完全送迎をしている人もいます。

塾帰りにほかの子とつるんで買い食いしたり、悪い影響を受けるのを防ぎたいようです。

わが子を囲い込みたいお母さんには、完全車送迎することは、無菌状態で、悪い影響に触れさせずに育てるためにいい方法なのでしょう。

 

デメリット

道草ができなくなる

車送迎してしまうと、子どもたちが道草することができません。

私は、道草はとても大切なことだと思っています。子どもたちが道草して帰りが遅れても、探しはしますが、あまり叱りつけたりしていません。

 

道草することで、登校班や野球仲間の子たちとのきずなも深まるし、いろんなことを学んでくると思うのです。年が違う子とのつき合い、通ったことのない道に冒険、友だちの家の場所を知ったり、子どもとしての心配事の相談などなど…。わが子たちに聞いていると、なかなか有意義な経験をしているようです。

 

受験近くなると、塾や学校の帰りに、友だちとあれこれぐずぐずと話すようになります。兄弟ともにそうですが、親が「勉強しなさい」と言うより、友だちと話す時間を持つ方が、ずっとやる気につながるようです。友だちが進んでいることに影響されたり、一緒に知恵を出し合って成績を上げる秘策を練ったり。

人づき合いが希薄になる

道草の話にもつながりますが、お母さんと子どもが密着していると、子どもが友だちの輪の中で孤立気味になっているような気がします。

大事に扱われるのに慣れてしまって、子どもの輪の中では満足できない感じ。子ども同士でいると、お母さんみたいにあれこれ世話を焼いてくれないし、嫌なことだって言ってきます。

お母さんとしては、「うちの子は私じゃないとだめなの」と満足げな人もいますが、手を放すことも必要ではないかと思います。

持久力が落ちる 

車送迎を続けていると、子どもの持久力が落ちるように感じています。

短距離走は遺伝の影響が強いように感じますが、長距離走は日ごろの生活態度も影響が大きいと思います。

 

約3年間小学生たちのランニングにつき合っていたことがあります。私の思い込みかもしれませんが、お母さんの子育てが丁寧でどこに行くのも車の子は、持久力が弱くてすぐにへばっていた気がします。放し飼い子育てで、いつも外を走り回っている子たちの方が、ランニングでバテることが少なかったと思います。

当時は、私にもへばった子のお世話が出来ましたが、今はみんなすっかり速くなって、自転車でも追いつけないでしょうね(^^;)

試験の時に覚醒できない

子どもの塾の先生が、「試験の時は開始時間の2時間以上前に起床しろ!」と指導されたそうですが、私もそれは賛成です。

車で試験会場まで、最短時間で間違いなく到着するのも大切ですが、試験を受ける本人が覚醒していなければなんともなりません。

バスや電車を乗り継いで自力で出かけて行った方が、脳が覚醒しやすいと思います。私自身の経験からも、先生のアドバイスは確実に当たっています。 

渋滞に巻き込まれる

朝夕の渋滞の時間帯は、歩いていけばすぐの場所に30分とか1時間とかかかってしまうこともよくあります。

以前、朝の渋滞を避けるために、進入禁止の道路を通って通勤して、父兄から叱られていた先生もいました。

渋滞を避けるために姑息な手段を使うよりは、近い距離は歩きや自転車の方がストレスも少ないのでは?

子どもにずるい心を持たせてしまう

車送迎をしていると、駐車場がいっぱいだからコンビニに止めて子どもを幼稚園に送ったり、細い道に車を置いたり、ちょっとした違反行為をせざるを得ない場合も生じます。

昔、「みなとみらいで遊ぶには、〇〇に止めて、1時間ごとに車出してまた入れれば1日駐車料金無料だよ~」なんて裏技を親切で教えてくれたママ友がいましたが、そういう行為を子どもにどうやって説明するのでしょうか?

徒歩や公共交通機関で移動すれば、こういうちょっとしたズルをする余地はほとんどないはずです。

 

おしまいに

わが家は、子どもたちには基本的には自力で出かけることを推奨しています。

雨が降っていても、駅まで送迎はいたしません。(駅まで自転車で3分)

このご近所は、晴れていても、駅までどころか学校まで送迎するお宅がたくさんあります。

 

ただ、車があると、病院への送迎も楽だし、買い物にも便利だし。子どもには自力で行くように言っておきながら、母親の私は、車に頼った生活です(^^;) 

 

 

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