虫はともだち

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庭に勝手に生えた木の正体は? こぼれダネで出た幼木は早く抜くべし

自分の庭にいつの間にか知らない木が育っていることありませんか?

庭に生えた雑草は抜けば済みますが、こぼれダネで発芽した木の赤ちゃんは、大きくなってしまってからでは抜くのは大変です。

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↑ こんなのも勝手に生えた木。ツツジの植栽の上に顔を出したナワシログミ。

 

今回書きたいと思っているのは…

  • 私自身と雑木との戦い
  • 勝手に生えた雑木の例
  • ご近所の雑木に対する無関心

最近は、庭師に任せずに自分たちで庭の剪定や草取りをする人がほとんどだし、アパートやマンションの植栽管理は時々業者が来て一斉に機械で刈っていくだけ。

草取りもちゃんとされていない庭も多いし、「これ私が植えた木だっけ?」とのんびり構えてこぼれダネから出た雑木が放置されていることが多すぎます。

雑草だと思って放置していた幼木が屋根を越えるような大木になることも…。

◆おことわり◆ 当ブログの読者の方はご存知と思いますが、私は素人観察者。虫寄りのガーデナーです。

雑草ではなくて「雑木」が問題 

こぼれダネであちこちに 

わが家は田舎ではありますが、いちおう街路樹や芝生が整備された新興住宅街。整形花壇や生垣が続く街並みですが、本来の植栽の中に紛れて、こぼれダネでいろんな木がが芽を出しています。

 

生えてくる木の種類は、園芸品種の木だったり雑木林にある自然の木だったり、いろいろ。

鳥のフンから増えたと思われるものや、タネが風で飛ばされて増えたものなど、タネがそこに運ばれた経緯もいろいろです。

長期不在で知らない木が… 

わが家は数年間留守にしていた間、転勤族の方に家を借りてもらっていました。戻ってきて庭を見て回ったら、植えたことのない木があちこちに…。

 

大きくなるもので、クスノキ、ムクノキ、ネズミモチ、エノキ、シマトネリコ…。

低めの木では、ナンテンエゴノキアカメガシワ、リョウブ、ピラカンサ、ヤブムラサキ…。

直径5センチぐらいの幹で大人よりも背丈の高い木もありました。

家や日照に悪影響 

狭いスペースで大木になると、根が建物やレンガを持ち上げたり、家や庭が日陰になってしまったり…。

こぼれダネで勝手に生えたのはなんだか得をした気になるかもしれませんが、私が見ていて「これはこの庭にベストマッチ」と思えるようなこぼれダネの木はないかな…。この街はオープン外構の家がほとんどなので、のぞかなくても見えてしまいます。

安易な剪定で株立ちになる

小さい木だからと抜かずに根元近くを切るだけだと、新しい枝がたくさん出てきて、「株立ち」の状態になることもよくあります。

 

これはブロック塀際に生えた木を根元を剪定したせいで新枝がたくさん芽吹いてしまって立派な株立ちになってしまった見本。よそ様の空き地です。

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抜くのは重労働 

ツルハシを振り上げて何本も抜きましたが、そこそこ大きな木を抜くのは、素人にはそれはそれは大変。雑草を抜くのとはわけが違います。運動会の綱引きよりもずっと腕力が必要です。

大きな木を抜くと、剪定ゴミも大量に出ます。制定のゴミ袋に入るように短く切るのも、これまた一仕事。

切り株にシロアリが 

手に負えなくなって業者に頼んで切り倒してもらった木の切り株を後で確認してみたら、けっこうな確率でシロアリのコロニーができていました。

シロアリって、雑木林に行けば普通に見つかるし、切り株とか枕木のような雨水で湿るような場所にある木材が大好きな生きものです。

勝手に生えた幼木を撤去するのなら、できるだけ切り株は残さずに根っこごと掘り上げた方がシロアリが集まるリスクが減るように思います。

業者は除草剤で始末 

近所の公道で作業している造園屋さんの様子を見ていると、植栽から顔を出した雑木にひとつひとつ除草剤を手で塗っていました。すごく手間がかかる作業ですが、それで雑木は死滅するんでしょうか。その業者さんが作業されているエリアは伸び放題の雑木がないので、おそらく効果があるんでしょう。

小さい子や犬も通る遊歩道で、あちこちに薬が塗られていることは、たぶんほとんどの人は知りません。

 

こちらは、5月なのに草ひとつない生産緑地の果樹園。除草剤ばっちりの見本です。

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こぼれダネの木がある庭(実例)

雑木林や原野ならば、その土地に合ったいろんな木が育つのは問題がないかもしれませんが、小さい庭でこぼれダネの木放置しておくと、せっかく生垣を作ってあっても雑木林状態です。

 

これはあるお宅のお庭。本来はマルバヒイラギの生垣とオカメヅタのグランドカバーだったはずですが、関係ない木があちこちで育っています。

ネズミモチやムクノキは、成長したら2階よりも高くなる木です。

他人事ながら、このままでいいのか心配になってきます。

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この庭のそばの街路樹にエゴノキとリョウブとムクノキがあるので、そこからタネが飛んできたのでしょうか。

ネズミモチはあちこちで幼木を見かけますが、この辺りで庭木にしているのは見たことがないので(新興住宅街には人気がない木です)、きっと鳥が運んできたんでしょうね。

 

以下、こぼれダネから勝手に育っている幼木で、後で困りそうなものを挙げてみます。

クスノキの幼木

街路樹のモチツツジから顔を出したクスノキ。神社によくある、巨木になるクスノキです。先端の新芽が赤みを帯びていて、アカメガシのような雰囲気もあります。

クスノキがそばにない場所でもよく見かけるので、鳥が運ぶんでしょうね。

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中途半端に剪定すると、新しい枝がたくさん出てきて、上へも横へも伸び放題になります。一見きれいに見えるせいか、放置しているお宅がたくさんあります。アスファルトの隙間とか、家と家の間とかでは手が付けられないのか、すくすく伸びています。

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家と家の境界に生えたクスノキ。わが子が小学生のころは腰ぐらいでしたが、今は2階の軒先まで届きそう。

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ネズミモチの仲間の幼木

中央に写っているのがトウネズミモチの幼木。左下に写っているクスノキと比べると葉が肉厚で光沢がなくくすんだ感じ。そっくりな木に、ネズミモチがあります。

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個人のサイトですが、ネズミモチトウネズミモチの違いをわかりやすく説明されています。→ ネズミモチ

 

どちらも相当太くて大きくなる木です。さらに、雌木の場合は房状の実がたくさん成って、野鳥の集会所になります。

鳥が来るのは楽しみでもありますが、ネズミモチは大量に実がなるせいか集まる鳥の数が多いし、食事してご丁寧にフンまでしていくので、周りはフンだらけ。さらにそのフンからまた別の幼木が育ちます。これは、ご近所のネズミモチの経過観察をしていて学びました。

 

大人の肩くらいまで育ってしまったトウネズミモチ。これ、どうするんだろう…。

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ネズミモチクスノキは葉の形や茂り具合も似ていますが、クスノキの方が透明感のある葉っぱで、ちぎると独特の臭いがします。毒があるので食べないで。

シイやカシの幼木 

どんぐりの木も発芽率がいいようで、あちこちで幼木を見かけます。庭木としてシイやカシを植えているお宅も多いので、落ちたドングリからまた木が育ちます。

 

知り合いのお宅で、拾ってきたドングリから発芽して、今では2階建ての屋根よりもはるか高く育ってしまった木があります。もう、ツリーハウスでも作れるレベルの巨木。今は木に登って剪定してるけど、年をとったらどうするんでしょう。

 

街路樹のオオムラサキツツジから顔を出したシラカシの幼木。

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同じ街路樹のクヌギの幼木。

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校庭のアベリアの生垣から顔を出したシラカシの幼木とミツバアケビのツル。

アケビも庭木の中によく見かけます。アケビの実は野鳥たちに大人気。かなり鳥のフンで広がっているようです。

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学校の管理担当の先生が代わってから、余分な木が生え放題になりました。すでに何の生垣なのかわからなくなりつつあります。雑木林にする覚悟があるのなら、これでいいと思いますが、中途半端にきれいに見せようとすると、薬をまいたりいろいろ面倒なことが起きそうです。 

エノキの幼木 

サツキツツジの生垣から顔を出したエノキの幼木。この木も、成長すればそうとうな巨木になります。

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関東地方ならば、エノキの幼木にはアカボシゴマダラが卵を産みに来そうですが、わが街ではごくまれにナナフシがいるぐらい。 幼木はエノキワタアブラムシがついて葉が汚れたものが多く、アブラムシの甘露をもらいにアリも集まります。

↓ ナナフシの幼虫

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↓ 葉裏に群がるエノキワタアブラムシ

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環境が合えば、コンクリートの隙間からも顔を出す木です。都会の道路の隙間にも生えているのも見かけます。

 アカメガシワの幼木 

 これも、本当にどこからでも顔を出す木です。

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油断していると、茂みになってしまいます。

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地下茎で広がるのか、ひとつの株を引っこ抜いても、すぐに近くの別の場所から顔を出してイタチごっこ

わが家には小さいアカメガシワがいくつか芽を出していて、見つけるたびに根気強く引き抜いていましたが、根絶させるのに何年もかかりました。

 

アカメガシワの幼木は葉に蜜腺(蜜が出るスポット)があっていろんな虫が集まるので、個人的には観察スポットとしてとても重宝しています。蜜を出すことでアリを集めて、葉っぱを食べる虫が来るのを阻止しているんだとか…。

でも、どんどん株が増えるし、場所によってはかなり大きくもなる木です。雑木林では一般住宅の二階くらいのアカメガシワも見かけます。自宅に生えてもらっては困ります。

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 ナンテンの幼木

ナンテンも鳥がタネを運ぶのか、あちこちで見かけます。これはそんなに大きくなる木ではありませんが、油断していると撤去不能になってしまいます。

わが家にも、どうしても抜けないナンテンが1本あります。栄養をやらなくてもかなり茂るので、小さいけれど面倒な木です。

 

これは2軒の境界に根づいたナンテン。お互い遠慮していたら、こんな風に大きくなってしまったんでしょうね。コンクリートを割らないと抜けませんね。  

 

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◆追記◆ 

後で確認してみたら、家同士のコンクリート塀の隙間になってしまって、手も道具も入らないので、抜くことも切ることもできないのだそうです。

「手も道具も入らない隙間には、熱湯をかけるといい」と別の友人が話していました。

ピラカンサの幼木

ピラカンサの幼木はそれほどたくさんではないけれど、あちこちで見かけます。これも鳥が運ぶんでしょうね。

 

自転車置き場に生えていたピラカンサ。踏みつけられても頑張っています。わが家の庭の通路にもピラカンサの幼木がありますが、踏みつけにかなり強いようです。 

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秋になると真っ赤やオレンジの実がたわわになって、野鳥の集会所に。ムクドリオナガツグミなどいろんな鳥が集まります。

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エゴノキの幼木

エゴノキは庭木に使われることが多く、大きいエゴノキを見かけると周辺のあちこちにこぼれダネの幼木が生えています。この実を食べにくるヤマガラが、地面に実を隠しておく習性があるようで、食べ忘れから発芽するのでしょうか。

それほど大きくなる木でもないし(場所によっては大きくなります)、初夏に咲く白い花もきれいなので、無下に抜いてしまうのはかわいそうですが、わが家はたくさん生えてくるので抜いています。

 

ほかの木の陰に這うようにして小さい葉の幼木が育ちます。

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夏から秋にかけて、ヤマガラが熟した実を食べに来ます。

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今の時期はちょうど花が咲く前。エゴノツルクビオトシブミが揺籃を作っています。

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5月中旬から白い花が下向きにぶら下がって咲きます。

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サザンカの幼木

サザンカのタネは、風に飛ばされるような形状でもないし、鳥には花の蜜しか人気がないようで、木の至近距離にこぼれダネの幼木が発芽します。

 

わが家のサザンカの生垣のせいで、お隣りでサザンカ幼木が芽生えます。ご迷惑だから私が抜きに行っても構わないのですが、艶のある葉が「なにかすごい木」というオーラを感じさせるようで、抜かせてもらえません。

チャドクガも来るし、小さくまとまる木でもないので、抜いた方がいいと思うんだけど…。 

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アレチヌスビトハギの幼木 

これはお馴染みのくっつき虫の木です。秋になると地味なピンクの花の後にマジックテープ状に人間の衣類や動物の毛にくっつく実がなります。 

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くっつき虫のタネ。

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 これは小さいからと甘く見ていてはいけません。

タネがなって枯れるまで放置していると、翌年にはその何倍にも広がってしまいます。小さいから簡単に抜けそうですが、なかなか根が深くて、おそらくツルハシで掘らないと完全には撤去できないと思います。

シマトネリコの幼木

シマトネリコは最近人気の庭木ですが、タネが飛び散ってあちこちで芽を出します。 

 

わが家にはシマトネリコがないのに、落ち葉の吹き溜まりのような場所で、毎年大量に発芽します。一見雑草にしか見えない芽ですが、根が深いので抜こうとすると結構力が要ります。

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数十センチに成長したシマトネリコは、華奢に見えますがスコップやツルハシじゃないと抜けないかも。

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シマトネリコはあちこちで芽を出すのも驚きですが、庭木としての生命力もかなり旺盛です。

友人のお宅のシンボルツリーにしているシマトネリコは、成長が速くて毎年わさわさと茂るので、ご近所から「見通しが悪くなるから切って」とクレームが来るほどなのだとか。

常緑だし優しい感じの木ですが、ちょっとめんどくさい木です。うるさい人だと「タネが飛んでくるからその木は伐採して撤去してください」と言ってきそう。 

ニセアカシアの幼木

日当たりのいい放置された空き地に、ニセアカシアがはびこることがよくあります。地主さんがたまにしか来ない空き地だと、あっというまに巨木になります。

 

ニセアカシアの切り株がたくさんある空き地で、また新しい木が育っています。 

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この木は、大きくて鋭いとげがあるので、放置された空き地を何とかしてやろうという奇特なボランティアさんにも手が出しづらい雑木です。

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今の時期は、郊外に出ると白いフジのような花が満開。酔ってしまいそうな強い香りがします。この花で蜂蜜を作っている業者さんもいます。

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モミジバフウの幼木

モミジバフウは街路樹によく使われていますが、わが街では不思議な形の実は掃除が大変になるからなのか、早々に剪定されてしまいます。

たまたま実がなって熟すのを放置されたのか、近くの道路や植栽にモミジバフウの幼木がたくさん見つかります。

 

ツツジから顔を出したモミジバフウ。 

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これも大きくなる木です。幼木が全部育ってしまったら、街路樹が要らなくなるんじゃない?

落葉後に、ぶらぶらと垂れ下がるモミジバフウのかわいい実。

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アキニレの幼木 

 私が長年正体がわからないまま抜いていた葉の周りがギザギザの小さい木。掲示板で質問してみたら、アキニレの木だということがわかりました。街路樹にあるアキニレからタネが広がっているのでしょうか。

 

ちなみに、図鑑よりも詳しい植物のサイトもたくさんありますが、それでもわからない木はこちらの掲示板で質問しています。→ 樹木鑑定サイト「このきなんのき」

 

わが家に毎年たくさん芽吹くのですが、栄養が少ないほかの植物が育たないような土地に生える木だそうで…。

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街路樹の植栽の陰にもけっこう見つかります。膝丈ぐらいになると、もう素人では抜けません。

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業者さんが頭を切り落としたようですが、わき芽が出て、かえって茂る結果に。

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シャリンバイの幼木

シャリンバイは街路樹や公園の植え込みによく使われていて、鳥が実を食べてタネを運ぶようです。

塀と塀の間から顔を出したシャリンバイの幼木。

 

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シャリンバイの黒い実。ブルーベリーぐらいの大きさです。

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かぶれの木にはご注意

いくら幼木でも、ウルシやハゼ、ヌルデなどのかぶれの木は簡単に抜いては危険です。

私は親から気をつけるようにしつこく言われてきたのでかぶれたことはありませんが、最近は大人の人でもウルシやハゼを知らない人がいるようで、ひどくかぶれたという話を耳にします。

 

このくらい大きくなればわかると思いますが、もっと小さいと、草と間違えて手で引き抜いて樹液が直接ついてしまうとかぶれます。

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抜くのが怖いからと下の方で枝を切っておくと、逆に新しい枝がたくさん出てきて、さらに危険度が増します。

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 おしまいに 

雑木放置は厳禁 

繰り返しになりますが、一般庶民の小さい庭で、いつの間にか生えた小さい木を放置していて、得することはなんにもないと思います。(個人意見ですが)

「なんかすごい木かもしれない」とか「きれいな花が咲くかもしれない」と期待してもまず無理です。にょきにょきと大きくなって邪魔になるのが目に見えています。

たとえきれいな花や実のつく木でも、偶然に根づいた場所で花や実に期待するのは難しいと思います。

自分の土地は自分で管理  

最近思うのは、庭に生えた木を放置して周りに迷惑を掛けている人をよく見かけること。自分が庭仕事が嫌いで庭に出るのが億劫でも、庭付きの家に住んだ以上は、最低限庭のパトロールをして、雑木や危険害虫の対策ぐらいはしないとね…。

よくご夫婦で庭仕事を押しつけ合っているところがありますが、イヤならお金を払って業者にやってもらうべし。

 

街路樹から飛んできたタネが一般民家の土地で発芽しているのは、街路樹の剪定業者が手を出すわけにいかないし…。難しいところです。

 

放置とは逆に、雑草や害虫が嫌いで、毎月せっせと除草剤や殺虫剤をまいているお母さんもいました。きれいにするのはいいけれど、家が建て込んだ住宅街の狭い庭で頻繁に農薬を使うのもちょっと心配。

現実には管理できる人がいない  

私が小さい頃は、毎年暮れになるとどこの庭にも庭師さんが入って、きれいさっぱり整えて新年を迎えました。

今どきのマンションや公共道路の管理業者は、通り一遍の剪定をしていくだけなので、小さな幼木は簡単に見逃がされて、短期間で大きく成長してしまいます。で、伸びてしまったたものを根元だけ切るので、株立ちでさらに広がるという悪循環。

 

あちこちに芽を出す幼木たちを、どうしたらうまく管理できるんでしょうね。

 

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