虫はともだち

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『アリのくらしに大接近』 アリってこんなにすごいんだ!

子ども向けの絵本ですが、大人が読んでも十分楽しい絵本というよりも「図鑑」です。「アリの巣のお客さん」と同時に発行されました。  

アリのくらしに大接近

アリのくらしに大接近

 

地面に座り込んでアリをのぞき込み、砂に入れてアリを飼ってみて、女王アリに羽があったことを知り…、子どもたちはだんだんアリに詳しくなっていきます。この本は、そうした子どもたちのアリの観察の、もっとずっと先のレベルの解説です。

肉眼で見てもなんだかよくわからないアリたちの様子が、鮮明なマクロ写真によって、手に取るようにわかります。戦ったり、菌を育てたり、アブラムシを家畜のように飼うアリも。奴隷を働かせるアリはサムライアリが有名ですが、それ以外のアリたちや、奴隷にするまでの作戦も、細かく載っています。

アリに興味を持った子供たちが、もっと詳しく知りたいと思ったときに役に立つ絵本です。 

アリの巣のお客さん

アリの巣のお客さん

 

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著者3名のうちのお二人が、外国でアリに混じって行動するハネカクシの観察を、テレビでやっていたのを見たことがあります。経験と、勘と、粘りと、職人技と、いろんな力を総動員して、地面をはいつくばって吸虫管で小さな虫を収集。

あの活動がこの絵本につながっていると思うと、なんだか秘密の扉を少し開けたような気分でした。

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丸山先生関連の本はたくさんありますが、いくつか抜粋します。

↓2013年3月に、大人向けの図鑑が出ています。すぐ、図書館でめくってみましたが、私の知らない世界でとてもインパクトがありました。

ただ、今回の絵本の方がコンパクトにまとまっているので、私のような素人にはこちらの方が読みやすかったです。 

アリの巣の生きもの図鑑

アリの巣の生きもの図鑑

 

  

 幼児から小学校低学年用に、島田拓さんの絵本も出ています。

アリとくらすむし (ふしぎいっぱい写真絵本)

アリとくらすむし (ふしぎいっぱい写真絵本)