子どもと行く夜の虫とり
夜、親子で虫とりに行ったことありますか?
日常からちょっと離れたお祭りみたいな感覚で、うちの子も近所の子たちも、夜の虫とりは大好きでした。
湿度が高いムシムシする日を狙っていくと、ムシにたくさん会えます。
どこに行くか
雑木林や果樹園など
虫が住んでいる所におじゃまする方法です。足場が悪かったり、苦労も多いですが、虫たちの本来の姿が見られます。
灯火採集
明かりに集まる虫は多いです。雑木林などの近くの、青くて明るい街路灯や自動販売機の周りを探しに行きます。
場所にも寄りますが、灯火採集は雑木林に行くのと比べて、楽で安全です。
まず準備
昼間に公園に遊びに行くのとは違うので、多少の準備も必要です。
誰と行くか
真っ暗で人がいない場所に行くわけで、防犯対策も必要です。
できればお父さんにも来てほしい。だめなら、近所のお父さん。だめなら、お母さんが複数でつきそえると安心です。
夕ご飯の後に行くので、子連れだと結構バタバタしてしまいます。大人はビールは後回し。(酔っぱらって行くと蚊が来ます)
子どもの数は、そこそこ多い方が盛り上がります。5~6人。
怖がりや外遊びが嫌いなお子さんも誘う場合は、その子専属でフォローする大人を確保しておかないと、他の子たちがほったらかしになって危ないです。
昼のうちに下見
夜だし、明かりも少ない場所に行くわけで、昼のうちに、危険な所はないか、見ておく必要があります。子どもでもよじ登れるような場所か、トゲのある木はないか、崖のような所はないか、スズメバチの巣はないか…。
服装
なるべく、長袖長ズボン。できれば、マムシ除けに長靴を。
上から何か落ちてきたり、枝で怪我をしないように、帽子も必要。
首にタオルや手ぬぐい。
軍手は細かい作業ができないので、100均の薄手のドライバー手袋。
水筒や荷物は、リュックや肩掛けで。(夜だと、地面に置くとすぐに行方不明に)
持ち物
LEDの懐中電灯。子どもは落とさないように、100均の伸縮式ストラップ。電池は満タン!
虫かごや小さい容器。
虫とり網。
ピンセットやナイフ。
虫刺され薬。虫よけ。
毛抜き。朽木を割ったりで、棘が刺さる子がいます。
お目当ての虫は?
季節によって、探しに行く虫もいろいろ。
カブト・クワガタ
なんといっても夜の虫とりの定番は、カブトムシとクワガタ。
夜は危険なスズメバチも来ていないし、夕方いっぱいいたやぶ蚊もほとんど出てきません。
セミの羽化
セミの幼虫が地面から出てきて羽化するところを探しに行きます。
セミの種類によって、出現時期が変わります。
夕方まだ明るいうちに幼虫を見つけてきて、自宅で羽化を観察する手もありますが…。
女王アリの結婚飛行
初夏から夏にかけて、いろんなアリの新女王が結婚飛行で飛び立ちます。
昼間に飛び立つので、明るいうちに探せますが、夜は電灯に集まっているので、見つけやすいです。
アリによって、結婚飛行の時期がちがいます。
クモの網
クモは、種類によって、 網を張るものと張らないものがいますし、張るタイミングも、夕方や夜に張って、朝には撤収してしまうものも多いです。
夜しか見られないクモの網を探しに行くのも楽しみです。
ホタル
最近は保全団体などで守られている場所も増えて、遠出しなくても見られるところもあります。
会える期間は短いので、地元情報や天気をしっかりチェック。
ホタルは、保護されている所が多いので、鑑賞するだけ。捕獲はできません。
その他の夜の虫たち
メジャーな虫以外にも、夜にしか見られない虫の姿にも感動します。
ケラが地下のトンネルで鳴いているのを捕まえたり、昼間とは別人のように機敏なダンゴムシに驚いたり。真冬に活動するフユシャク(蛾)を見に行く愛好家も多いです。
気をつけること
不審者
雑木林だからって油断していくと、若者の集団が酔っぱらって煙草を吸っていたり、あやしい青年が暗闇でスマホでゲームしていることもあります。コワイです。
あと、恐れていたのは、自殺に遭遇すること。「ここで…」といううわさを後で聞いたりしましたが、幸い実際に遭遇したことはありません。
危ない生きもの
夜で視界も悪いので、虫を見つけても深追いはしないで。
草むらには、マムシやヤマカガシがいるし、眠っていたスズメバチを起こしてしまう可能性もあります。アオバアリガタハネカクシのように、つぶして体液がつくと皮膚がひどく腫れる虫も明かりに集まります。
迷惑行動は慎んで
虫をとりに行くのは、公共の公園や、他人さまの森や畑です。
楽しいからといって夜に騒いだり、散らかすのは厳禁です。
以前、知り合いに私のフィールドを教えたら、何度も来て、朽木を割りまくって道にちらかして帰りました。それ以来、そこの管理をしていたおじさんは虫をとる子に厳しくなって、通路に棘の木の切った束を置くようになりました。
落とし物
とにかく暗いので、物を落としたらまず見つかりません。子どもは肩掛けやストラップをつけるなど、行く前から気をつけて。余分なものは持たせない。
虫に夢中になりすぎる子ども自身を忘れてきてしまうことも…(^^;)
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↑ わが家は虫とり兄弟でしたが、とくに「生き残っている感じ」はないです(^^;)