『むしむしレストラン』 虫たちの好きな食べ物がわかるお話
なかよしの5匹の虫たちが一緒にレストランを作るお話です。
あらすじは…。
アリ、クモ、バッタ、チョウ、ダンゴムシのなかよし5匹組。たくさんの虫が集まるレストランが作りたくて相談します。意見がまとまらないので、1匹ずつレストランを開きます。
アリのコッツンコくんはお菓子のお店、クモのミセス・スールは獲物を狩って、バッタのパララさんは新鮮な草花レストラン、チョウのミスター・ヒラリントはご自慢のジュースのお店、ダンゴムシのコロンちゃんは変わったものを出すへんてこレストラン。
バッタの草花レストランはこども(イモムシ)ばっかり集まるし、アリのお菓子はカブトやクワガタが堅いと言い出したり…。
「思ってたのと、ちがう~」
虫たちの口の形や好きな食べ物をみんなで研究して、5匹のレストランをつなげて大きなお店にすることに決めました。力を合わせて「むしむしレストラン」を作ります。これなら、たくさんの虫さんたちが来てくれるね。
繊細で細かいところまで書き込んだかわいらしいイラストです。お話も絵もかわいらしいのですが、ちゃんと虫たちの暮らしぶりに合わせたお話です。
虫って、種類によって口の形も食べ物も違います。それを、勉強っぽくならずに楽しく教えてくれる絵本です。
たて19cm×よこ24cmの、小さめのハードカバーの絵本です。
つっこみどころ…(^^;)
アリは砂糖に集まるのをよく見かけますが、野外ではアブラムシの蜜を飲んだり、虫の死骸に集まったり、虫を襲ったり。
チョウの仲間も、花の蜜を飲んでいるものばかりではなく、樹液に来るもの、動物のフンに来るもの、いろいろいます。
この絵本は小さい子向けの本ですから、そんなところまでは話を広げていませんね(^^;)
◇ ◇ ◇
作者のしもだともみさんの「むしムシ昆虫」もかわいい絵本です。
しもださんは、ほかにも解説系の生きもの絵本を出されています。生きものたちの本当の姿を大切にしていらっしゃる印象です。