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虫はともだち

虫の絵本や図鑑の紹介、写真撮影など、いろいろ…

大人も子どももアフィリエイトサイトの記事を鵜呑みにしていない?

 最近のネットを見ていると、「所属も経歴もはっきりしない人が運営している一見きちんとした解説サイト」がとても増えた気がします。病院でも製薬会社でもない人が発信する医薬品情報サイト、生産者でも研究者でもない人の農作物のサイトなど…。

最後までよく読んでみると、何かを売るためのサイトだったり、別の販売や勧誘目的のサイトに誘導するものだったり…。

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カッチリとした完成度の高い見た目で、図鑑や医学書のような詳しい説明だと、素人は「ちゃんとした正式な情報なんだな」って鵜呑みにしてしまわないか心配です。ネットリテラシーが以前よりも、さらに要求されるようになってきています。

お医者さんが見せたサイト 

ちょっと前に胃痛で近所の内科に行ってきました。たぶん、炎天下で水をカブ飲みしながら野球の写真を撮っていたのが原因だと思います(^^;)

普段から少々高圧的なかかりつけの先生。「昨日の晩は何を食べたんだ?」と言われて、「カレーを食べました」と答えました。

しばらく点滴してもらった後、また診察室に戻ると、先生はパソコンを睨んでいて、「カレーは今日も食べた?」「冷蔵庫に入れてあった?」と聞かれました。

その日の朝も常温保存のカレーを食べたことを伝えると、「これだな!」と、パソコンの画面を見せてきました。

一晩置いたカレーには「ウェルシュ菌」という菌が増殖していて、見た目も変わらないし、火を入れても死滅しないので、食中毒の原因になるのだそうです。

アフィリエイトサイトのウェルシュ菌のページを音読する先生…。それも画面をこちらに向けて指さしながら…。

たしかにウェルシュ菌は要注意情報だし、食中毒は危険です。

そのサイト、帰宅後にほかの記事も読んでみましたが、かなり寄せ集め的で、一読しただけで突っ込みどころ満載な内容でした。

音読するなら、病院や新聞社なんかの出所がはっきりしたサイトを読み上げてほしかったな…。

私はお腹は壊していないし胃痛がするだけ。同じ食生活の家族みんなは元気。食中毒ではないと思う…。去年も炎天下撮影の後、同じ症状で倒れて夜間救急に行ったし。

診断の怪しさと、アフィリエイトサイトの音読に、適当にうなずいて早々に退散しました。

大の大人、それもお医者さんまで、文責もわからないサイトを引用するなんて。ヒントにするとか、話題にするならまだしも…。

子どもたちの調べもの

昔は… 

私が小学生のころは、調べものや発表は、地図帳や資料集、子ども年鑑で調べました。年度が古いものばかりでしたが、一応出所ははっきりしていました。

フィルタリングは不毛かも 

今は、学校の先生も「ネットで調べなさい」と指示するので、子どもたちの調べものはネット検索。

フィルターがかかっているとキッズ向けの公式サイトぐらいしか見られません。キッズ向けはたくさんありますが、深く調べようとすると全然足りません。

フィルターがかかった自分のパソコンでは目的の情報が見つからないので、結局私のパソコンで探すことになります。

検索してみると… 

検索してみると、上位にヒットするのはアフィリエイトサイトがいっぱい。

例えば、小5で稲作について学んだ時に調べていた「コシヒカリの特徴」を今のネットで検索してみると、お米を売る個人のアフィリエイトサイトが上位に並びます。

本来ならば、農協とか農業試験場、農家自身のサイトが上位に来てほしいところですが、おそらく農業とは全く関係のない人が、本やネットの情報を拾い集めて書いたコシヒカリの説明を見ることになってしまいます。

小学生には、アフィリエイトなのか、個人のブログなのかなんて、わかりません。大変きれいにまとまっているので見やすいし、そこで満足してそれ以上検索せずに終わります。

ネットは調べものをする人だけではなく、お米を買いたい人も使うのだから、この検索順位が必ずしも悪いわけではないのでしょう。

高校生の調べもの

高校生の上の子にも、文献の信頼性について聞いてみました。

さすがに、高校生にもなると、怪しいサイトをそのまま引用するほど幼稚ではなくなります。50過ぎのアナログな大人よりもその辺りは敏感かもしれません。

探す場所は、ネットで検索、図書館で関連書籍を探す、ネットの学術論文を読む…。

ネットは主に新聞社や大手マスコミ(NHKとか)のものを引用。個人のブログは大学の先生などの、所属と氏名、資料の年月がはっきりしているものに限定して引用しているそうです。

私の調べもの

虫関係 

一応自分でも長年ブログをやっているので、検索のときはいくつかのサイトを見比べて結論を出すことにはしています。

虫のことを調べるのには一番時間をかけているので、「このサイトはきちんと調べて書いている」とか「チョウはここ、ハチはここ、クモはここ」と信頼できるサイトはなんとなくわかります。

最近このブログを始めたので、「子どもの昆虫採集」について調べたりしますが、アフィリエイトサイトのきれいな説明がたくさんヒットします。

ただ、実際に昆虫採集を経験した者から見ると、小ぎれいにまとまったサイトよりも個人の無邪気な日記ブログの方が、実際の体験を生々しく語っていて参考になります。

ただ、そういう日記ブログは検索順位も低いし、サイト内も整理されていなくて、情報が見つけ出しにくいですね。

印刷関係

印刷関係のこともよく検索しますが、こちらは信頼できるサイトが多く助かっています。

Adobeのソフトの使い方は、わざわざ書店で本を購入しなくても、参考になるサイトがたくさんあります。フォトショやイラレの解説サイトは数え切れないほどありますが、あれも大きな意味ではアフィリエイトサイトなんでしょうか?

印刷や入稿については、印刷会社のサイトを参考にしていますが、さすがデザイナーさんをたくさん抱えている組織なので、解説もていねいで信頼できるし見やすいサイトばかりです。

油断大敵 

何でもかんでも検索して解決する生活が身についてしまっています(^^;)

普段なじみのない分野の検索は、やっぱりきれいなサイトに目が行きます。いつか、いいかげんな情報に引っかかってしまうかも。美容とか…(^^;)

自分も気をつけなきゃ 

私も、昆虫や絵本の専門家でもなんでもないので、自分の目で見たり経験したことを元に、素人意見であることを強調してブログを書かなければと思っています。

「いかにも専門家のサイト」ではなくて、「こんな意見もあるよサイト」を目指します。まあ、能力的にもカッチリしたサイトを作るのは無理ですが(^^;)

病院での一件もあって、この思いが今まで以上に強くなりました。

 

夏休みは小学生がネットを頻繁に使う機会です。

小学生に信頼できるサイトの見極め方を教えてくれるサイトはないのかな?

最近はSNSのいじめトラブルの本はたくさん出てきましたが、文献利用についての本はあまり見当たりませんね。

 

↓ 探してみたら、こんな本が見つかりました。 

メディアの情報を鵜呑みにしない、賢く対応するための道しるべ。

10代からの情報キャッチボール入門――使えるメディア・リテラシー

10代からの情報キャッチボール入門――使えるメディア・リテラシー

 

 ↓ 「学校では教えてくれない大切なこと」シリーズです。

文献利用とはちょっと観点が違うけれど、最近出たばかりのネットリテラシーの本。

学校では教えてくれない大切なこと 12 ネットのルール

学校では教えてくれない大切なこと 12 ネットのルール

 

 ↓ 上とは直接関係ありませんが、子どもを安全に囲い込んでしまわずに、こんな風に危険を体験させる考え方、私は好きかも。

子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books)

子どもが体験するべき50の危険なこと (Make: Japan Books)