虫はともだち

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夏休みの自由研究 学区内の緑の地図を作る

上の子が小学3年生のとき、学区内の緑がある場所の地図を作りました。自然観察と防犯対策の両方を兼ねた自由研究です。

わが家は引っ越したばかりで、学区内の一番はじっこに家がありました。公園に行くと言っても、どこにあるのか親も子もわからずに心配ばかり。夏休みが学区内を回るいい機会かと思って、私が子どもに勧めました。 

わが家は緑の地図にしましたが、お子さんの好みで、乗り物マップやお店マップなどもおもしろいと思います。

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まずは、学区内を見て回る

 グーグルアースをプリントアウトして、緑色の場所を回りました。まあまあ都会だったので、小規模な緑しかない街でした。

起伏の多い街で車では回れないので、歩きか自転車で。最初は私が兄弟を連れて近くを回り、後は、友だちや幼稚園児の弟と一緒に見て回りました。 

 

緑の場所をデジカメで撮る

 カメラを貸して、写真を撮ってくるように言っておきました。私も初めての土地なので、「これなに?」と驚かされるような不思議な場所もありました。

カメラで撮るのは、子どもとしてはテンションが上がるようで、喜んであちこち見て回ってきたようです。面倒見がいいお友だちがつきあってくれて、いろいろ案内してくれたのも助かりました。

 

ついでに虫とり

緑の場所を見つけたら、なにか虫がいないか調査。

子どもの調査ですから、たかが知れていますが、モンシロチョウ、オンブバッタ、テントウムシなど、いろいろ見つけてメモしてきました。写真を撮って回るだけなら飽きてしまうかもしれませんが、虫とりも兼ねていたので、探検気分で楽しく回れたようです。

 

住宅地図をコピーして地図を作る

図書館で住宅地図をコピーして、貼り合わせて大きな学区の地図を作成。それを参考に模造紙にざっくりとした地図を書きました。

細かい道路まで書いていたら飽きてしまうので、大通り中心に。

住宅地図やグーグルマップの写しを外に出すのは著作権侵害になると思いますが、子どもがやるトレースですから、ほとんど全く原型はとどめません。著作権には抵触しないと思います。

 

緑の場所を書き入れる

 出来上がった地図に緑の場所を書き入れて、写真を貼りつけ。

公園、空き地、森、神社、地主さんの竹林、町内会の花壇など、いろいろありました。都会なのに、私が思っていたよりもたくさんあって、作業の多さに、ちょっと気の毒になりました。

正式名称と子どもたちの通称の両方を記入。

正式には「〇丁目公園」という名前でも、ふだんは「プリン公園」や「パンダ公園」など、特徴的な遊具の名前で呼ばれていることが多いです。

 

見つけた生きものを書き入れる

 緑の場所ごとに、見つけた生きものを記入。

場所によっては、生きものが多すぎて書くスペースが足りなくなるところもありました。

 

やってよかったこと

学区内の地理がよくわかった

 なんといっても、これが最大のメリットです。「〇〇公園で遊ぼう!」と言われても、本人も迷わずに行けるようになりましたし、親の私も不安なく送り出せるようになりました。弟も半分くらいついていったので、早くから地理がわかり、その後入学してからも安心でした。 

遊びが自由研究になった

友だちと自転車で遊びまわっていただけですが、それが自由研究になったので、一石二鳥? 地図の概念や東西南北が理解できたし、家が遠い子とも、仲良くなれました。今でも、彼は地図を見るのが好きですし、地理が得意です。 

使用済みの住宅地図のコピーは有効利用

廊下の壁に貼って有効活用。おかげで、公園やお友だちの家の場所がすぐにわかるようになりました。なかよしのお友だちの家はマーカーで塗ってわかりやすくしました。子どもが小さいと、送迎もあるので、親も助かりました。 

新しい虫とりスポットが開発できた

 セミがとても多い公園を見つけ、同じ夏にやったセミの観察の自由研究の際に、主要なフィールドとして活用できました。

 

トラブルもありました

迷子になりました

 7月下旬の暑い日に、兄弟げんかをして幼稚園児の弟がはぐれてしまった時は、かなり心配して探しました。たまたま幼稚園のお友だちの家の前で発見されて、携帯に連絡が入りましたが、行方不明のままだったら大変なことになったかも。

あまり暑すぎる時期は避けた方がいいかもしれませんし、うちは男の子2人でしたが、女の子だと知らない街に出すのは心配かもしれません。

作業が大変

小学3年生がやるには量が多い作業でした。内容的には簡単なので、全然手伝いませんでしたが、最後の方は泣きそうになってやっていました。 本当は、お友だちと協力かつ分担して作ると楽だし、情報も増えると思います。

 

参考になるサイト

 わたしの自然観察路コンクール|日本自然保護協会

 

全国児童生徒地図優秀作品展|国土地理院

 

「安全マップ」をつくってみよう!|セコム

 

余談ですが、先生にお願い

 最後はぐずぐずで仕上げた地図でしたが、学校で先生にちょっと褒められたことがとてもうれしかったようです。

 

私自身のときもそうでしたが、夏休みの自由研究をちゃんと見て評価してくれない先生は多いです。

根にもつようですが(実際忘れられません)、小学3年のとき、学校のヘチマ畑に夏休み中1日も欠かさず一人で水をやりに行き、葉や花の数や実の成長などの観察日記をまとめました。その時の先生は、その自由研究に対して一言もありませんでした。どうしてこのクラスのヘチマだけ枯れなかったのか、不思議に思わなかったのかな?

小学4年のときは、植物標本を作る宿題で、その地区特有の湿地帯の植物としてカヤツリグサ科の植物を指定枚数よりも大量に仕上げていきましたが、ABC評価のBでした。適当に庭のアサガオとかで作った子たちがAでした。専門の図鑑まで親に頼んで買ってもらって、友だちと何日も湿地に通ってどろどろになって集めたのに、かなりショックでした。今考えても、あれは文献として価値があったと思います。今、あのあたりにあれほどの種類のカヤツリグサはないなずです。

 

先生、子どもじみた研究だと思っても、ちゃんと内容を見て、適正な評価をしてあげてください。子どもたちは、ものすごい称賛や表彰を期待しているわけではなくて、一言声をかけてもらえれば、うれしいはずです。