虫はともだち

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『みつばち ぴい』と働かないアリの話

  『みつばち ぴい』

 怠け者のミツバチのぴいが、仕事をさぼって遊びに行く話です。1964年5月に初版が出て、最近復刊された絵本です。 

あらすじは…。

大変な忙しさのミツバチの巣箱の中で、なんにもしないで寝ているミツバチぴいがいました。年を取った働き蜂に、蜜を集めてくるように言われて、外に飛び出したぴいでしたが、仕事をしないで一日中遊んでやろうと飛び回ります。

クモの網に引っ掛かって、危うく逃げ出したぴい。あんまり夢中で逃げたので、森で迷子になってしまいます。怖い夜を森の中で過ごし、朝になって、大急ぎで巣に飛び帰ったら、仲間たちは、怠けていたぴいを叱らずに、慰めてくれました。

これで、ぴいも働き者ののミツバチになるでしょうね。というお話です。

 

豪華な制作陣。昔の絵本とは思えない、今どき風のかわいらしいイラストです。

昔を感じさせる点といえば、文章が縦書きなことぐらいでしょうか。

温かい口調で、ぴいのお話が語られます。この本も、虫嫌いさんにも全く怖さゼロな絵本です。

 

働かないアリの話

 この絵本のぴいは、今回の冒険で改心して働き者になろうとしたようですが、アリやハチの研究によると、働きアリや働きバチの中には、最初から全然働かないものたちが存在するそうです。

 

実験で、働きアリを、よく働くアリと働かないアリのグループに分けてみると、よく働くアリのグループでも、働かないアリのグループでも、働かないアリが出てくるのだそうです。これは、経済学のパレートの法則と同じような内容で、2-6-2の法則とも言うそうです。2割がよく働いて、6割は普通に働き、残りの2割はさぼっているという略。

 

人間は改心するように教育や宗教で促していますが、アリの場合は、どこまでも働かないアリもいるようで、それにも存在理由があるようです。

 

去年、高校生のディベートを見ていたら、高校生たちは普通に「働き蜂の法則」と例えていました。今どきは、子どもでも知っている法則なんですね。働きアリの法則の内容を、理解してもらえるようになるのは何歳ぐらいからなんでしょうね…。

私は、本を読んだ後に、子どもとこういう余計な話をするのが好きですが、働かないアリの話は小学校高学年になればわかるでしょうか。

 

働かないアリの存在理由がわかる本です。大人向け。

働かないアリに意義がある (中経の文庫)

働かないアリに意義がある (中経の文庫)

 

 

 こちらは、長谷川先生の原作を元に、イラストとちょっとの文章で構成されています。

この本は、子どもにもわかると思いますが、アリをサラリーマン社会に例えているので、その感覚がうちの子たちにはピンとこなかったようです。

   

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