『ふらふら みつばち』とミツバチの大量死の話
『ふらふら みつばち』
都会に引っ越してきたみつばちが、蜜を探して飛び回ります。都会はお花が少なくて、なかなか大変で…という絵本です。
あらすじは…。
今日、都会に引っ越してきたわたし。お腹を空かせて蜜を探します。
花壇のお花に飛んで行ったら、水やりのおじさんに追い払われ、道路を渡ろうとしたら、トラックがやってきて。
こわそうな犬に慌てたら、「スーパーに行ってごらん」と親切に教えられました。
ビンに入ったおいしそうな蜂蜜。ふたを開けようとしていると、店員さんが大騒ぎ。
ふらふらで行きついた先は花屋さん。花屋さんのおねんさんは、お花の蜜を勧めてくれます。都会に住むのも楽じゃない。だれか、もっと花や木を植えてください、というお話です。
絵がとってもかわいくてカラフルです。危ない目に遭うところが、ちいさなページになっていて、めくるとほっと一安心という展開が続きます。
蜜を探して、スーパーに行っちゃうところが笑えます。
スズメバチとか、本当に恐ろしい敵は出てこないけれど、それなりにリアルでメルヘンな絵本です。蜂の怖さゼロなお話です。
ミツバチの大量死の話
少し前に、ミツバチの大量死が話題になりました。
外に出かけた働き蜂たちが、巣に帰らずに大量に死んでいたのだそうです。ネオニコチノイド系の新しい農薬が帰巣本能を壊してしまうとか、蜜源となる植物が減ったせいだとか、いろいろ説明がされていました。
参考サイトはこちら↓
「ふらふらみつばち」は、そんな難しい話とはかけ離れた印象ですが、言いたいことは同じでは?
ネオニコチノイド系の農薬は、負担が少なく使いやすいからと、世界的に広がっています。日本でも、ミツバチの大量死は起きています。ミツバチがいなくなって困るのは受粉作業をミツバチに頼っている農家です。 難しい問題です。
ちょっと大きい子にはこんなことも、かみ砕いてして話してあげるといいと思います。
この本の単行本が2009年に出て、注目が集まった記憶があります。
- 作者: ローワンジェイコブセン,Rowan Jacobsen,中里京子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 文庫
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日本国内でのお話。よその国の話ではなく、身近な問題です。