夏休みに虫とりデビュー 小さい子の虫とりにおすすめの虫たち
幼稚園ぐらいの子が虫とりデビューするのにちょうどいい虫たちを集めてみました。近所の空き地や緑地公園、キャンプに行った先で、ちょこっと虫とり。楽しいです。
カブト・クワガタ
テレビやゲームの影響で、みんながイメージする虫とりは、カブト・クワガタとりかもしれません。でも、カブトやクワガタは夜とか森とか川原とか、小さい子が簡単に行けないことが多いです。デビューには難易度高そうです。
ただ、虫に興味がない子も、カブクワの魅力は絶大ですから、これを機会に虫とりに目覚めるということもあるのかもしれません。暗くても、怖くても「行きたい!」と目がキラキラ輝いてしまうかも。
ただ、養殖されたカブトを木に放して子どもにとらせる「カブトムシとり放題ツアー」のような虫とりに参加するのは、個人的には賛成できません。
セミ
夏休みになったら、サクラやクスノキが多い公園に虫とり網を持って。
あまり高い木ばかりの公園だと、100均の網では全然届きません。大きな木が多い公園の方がセミの数は多いのですが、適当に低い木のある公園が狙い目です。低い位置のセミなら、手づかみでいけます。
バッタ・コオロギ
これは、手づかみで捕る虫とり。
空き地の草むらや川原や畑の脇などで狙います。オンブバッタやショウリョウバッタはそこら辺の草むらで見つかりますが、トノサマバッタのように大きくてよく飛ぶバッタ(これは跳ぶよりも飛ぶバッタ)を飼っている子は、子どもたちの中でも一目置かれていました。
コオロギは畑の枯草置き場などで、枯草をひっくり返すとたくさん出てきます。
バッタもコオロギも、持ち帰っても飼育しやすいので、それも楽しみです。特に、鳴く虫は飼っていても楽しいので、いろんな虫に挑戦してみては?
チョウ
春一番、3月の終わりくらいから(暖地の平地)チョウが飛び始めます。わが家は、子どもが幼稚園の頃、土手のようなところに行って、いろんなチョウを捕まえました。この時期は、越冬したチョウと新しく生まれたチョウが、暖かい日だけ飛んでいます。
チョウとりが上手くなったら、5月ごろ、ちょっとした森のようなところに行って、クロアゲハの仲間を狙っては? クロアゲハやモンキアゲハは、同じルートを周回しています。姿を見たら、待っていればかならず戻ってきます。秋まで楽しめます。
トンボ
近所の子たちを見ていると、チョウよりトンボの方が人気があるようです。
6月から、ウスバキトンボが飛び交い始めます。水辺でない緑地公園にも集まってきて、手が届くような高さで飛んでいます。たくさん飛んでいるのに、実際にゲットできる子は少ないかも。みんな「赤とんぼ」と言ってとりに行きますが、本当のアキアカネは、暑い時期はお山の方に避暑に行って、平地では飛んでいません。
大型のオニヤンマのようなトンボは、クロアゲハのように同じルートを周回しているので、じっと待っていて狙います。口径が大きな網の方が捕獲率が上がります。
トンボの前で指をぐるぐるして捕まえるのは、ある程度お兄ちゃんになってからでしょうか。
ザリガニ
ザリガニはとるのが楽しくてはまる子が多いです。ちぎったスルメに紐をつけて、棒の先に結んで池に垂らして待ちます。
うちの子は、小学生になってからは岸辺の物陰に隠れているのを手づかみでとることに燃えていました。釣るよりも捕獲率は高いようです。ただし、俊敏さが必要です。私も真似してみましたが、のろすぎてダメでした。
ザリガニは飼うのはちょっと大変です。共食いするし、ほかの生きものを食べちゃうし、水草も丸裸にしてしまいます。ほかの水生昆虫は飼わないでザリガニだけに集中して飼える人にはおすすめです。
川や用水路でガサガサ
水辺に行くと、いろんな水生昆虫が見つかります。
岸辺の草が生えている辺りを、丈夫な虫とり網でガサガサして、泥ごとすくいます。泥や石の中に何が入っているかがお楽しみ。技術がなくてもいろんな虫がとれます。ヤゴやアメンボ、マツモムシ。環境がいいところだと、コオイムシやミズカマキリなども。ただ、マムシやヤマカガシなどの毒蛇や川に流されたりしないような配慮が必要です。
キャンプに行ったら、近くの川でぜひ挑戦してみてください。
丈夫な網がなければ、100均のザルや園芸用の土ふるい用のザルなどもおすすめ。普通の虫とり網だと、すぐに曲がったり網に穴が開いたりしてうまくいきません。
びしょぬれになるので、着替えの用意をお忘れなく。
虫をとってはいけない場所も…
市民の森や緑地公園などでは、採集が禁止されている場所もあります。国立公園の特別保護区などでも、採集は禁止です。
近所の空き地だって、本当は誰かの土地なので不法侵入にあたるわけです。虫とりするのも難しい時代です。
わが子たちは、近所の公共施設の放置された雑木林でよく虫とりをしていました。管理のおじさんたちは温かく見守ってくださいましたが、親として礼儀を欠かさないように気をつけていました。大人が環境をつくってあげるのも必要です。
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