犬の歯石を自宅で取ることにしました
わが家のトイプードルは歯磨きが嫌いです。
わんこが嫌がるので、わたしも嫌い。
歯のケアを放置していたら、大変なことになっていました!
病院に連れて行こうかとも思いましたが、親子(人犬?)で病院嫌いなので、まずは自宅でできることをやろうかと思い、重たい腰を上げました。
今回は、わが家のトイプードルの歯石取りのお話です。
このやり方がいいとは思えません。悪い見本だと思って見てください(^^ゞ
専門家の方からは叱られてしまうかもしれませんが、とりあえず私と犬の悪戦苦闘のお話をしようと思います(^^ゞ
歯磨きが嫌い
普段、人間用の歯磨きでごしごしするのですが、前歯は特に嫌がって、全身の力を込めて抵抗してきます。
体重3.5キロなので、頑張れば押さえ込むこともできますが、私の方もあきらめてしまって…。
大体人間のようにびっしりと密集した歯ではないのに、本当に歯磨きなんてできるの? 効果あるの? と半信半疑でもありました。
子どものころに飼っていた外犬は歯磨きなんてしたことはなかったし、まあいっかと放置…。
デンタルケアのサプリを飲む
数年前に「口臭がひどくてドブのような臭いが…」とかかりつけの動物病院で話したら、サプリを勧められました。
プロデンデンタルケアというサプリで、粉状なのでご飯の上にぱらぱら。
天然の海藻成分からできていて、唾液を増やすことで歯垢がつきにくくなるんだとか。
これ、確かに効果はあったようで、それ以来ドブ臭い口臭はほとんど気にならなくなりました。
でも、これで安心したのが間違いでした。
歯石がっちり・歯茎の腫れ
少し前に、わんこの体がものすごく悪臭を放っていたので、お尻でも汚れたか、それとも前足を舐めすぎたのか、と思って自宅シャンプーをしてみました。
丁寧にシャンプー・リンスしたのにもかかわらず、まだ臭い。
すごく臭い!
お口を開けて嗅いでみると、耐え難い臭さ!
臭い口で自分の体を舐めたので、全身が臭くなっていたようです。
口をこじ開けて歯の裏側をのぞくと、歯石が前歯のつけ根を覆っているだけでなく、歯茎が腫れて、下の歯が上の歯茎に食い込んでいました。
はじめは、歯茎が腫れているところ(歯の裏側)が腫瘍かと思ったほど。
あ~、歯磨きをサボった報い!
あわててネットで歯石取りについて調べてみると、病院でやってもらうには全身麻酔が必要だとのこと。麻酔なしでやってもらえる病院もあるようですが、うちの先生は注射も口輪を使うから、だめだろうなあ。
ご近所のわんこも、ほかの手術のついでに歯石を取ってもらったと話していたっけ…。
全身麻酔は犬に負担をかけるし、動物保険を使っても費用が万単位でかかりそう。
自宅で歯石取りをする
そんな中で、YouTubeで個人の方の歯石取りの動画を見つけました。
まるで魔法がかかっているかのようにじっと動かないお利口ワンちゃんを寝かせて、飼い主さんがご自分で歯石を取ってあげています。
YouTubeで「犬 歯石」で検索すると、いろいろ出てきます。
これを自分もやってみたい!
歯石を取るためには「スケーラー」という道具が必要だそうなので、さっそく買いに走りました。
近所のドラッグストアで人間用のスケーラーを約800円で購入。人間用の方が質が良くて安いようです。
犬の歯石を取るためには、先がとがったスケーラーと、先が平たくなったものと両方があった方が便利です。
↓ 先がとがったもの。
↓ 先が平たくなったもの。
鉗子(かんし)も便利。
鉗子は耳毛抜きとしても使えます。(私は毛抜きで抜いていますが)
先がとがったスケーラーを犬に向けるのは、はじめは勇気がいりましたが、思ったほどは手こずりませんでした。
今まで歯ブラシでは取れないこびりついた汚れは爪楊枝でほじっていましたが、結局爪楊枝の方が折れてしまうだけで、あきらめていました。
もっと早くスケーラーを使えばよかった…。
歯茎を少しめくって、力を入れて歯石を剥がしていきます。
まず嫌がるわんこを固定するのが大変! 首の骨が折れてしまうんじゃないかと思うような抵抗で、心配になるほど。
何度かやっているうちに、私も歯石を取るコツがなんとなくわかってきて、わんこも痛がらなくなって…。
そうはいっても、お互いに疲れてしまうので、休み休み取っていきました。
結局2日かけて全体の歯石を掃除。
歯石取りが効いたのか、歯茎を歯磨きで丁寧に時間をかけてマッサージしたのが効いたのか、歯茎の腫れはだいぶ収まってきて、下の歯が上の歯茎に食い込むこともなくなりました。
でも、歯と歯の間に隙間ができてしまっているので、ものを食べると毎回隙間に食べかすが残ってしまいます。
その後は、スケーラーで食べかすを引っ張り出してから歯磨きをしています。
デンタルケアのサプリも続けていますが、口臭はかなり落ち着いてきたのではないかと思います。
ずいぶんきれいになりました。でもじっくり見るとまだまだ。
歯石が取れたのはほっとしましたが、こうして見ると口の周りの退色が激しいです。ほとんど白髪。
歯石を甘く見ていた
全身麻酔は心配だし、ちょっとぐらい歯石があっても死にはしない、と甘く見ていました。
腫れた歯茎に気がついた時は、本当に反省しました。
人間だって歯磨きをしないと心臓病などのリスクが高まるわけで、犬は歯茎が炎症を起こすと眼の下に穴が開いてしまうそうで…。
おしまいに
歯石は大体取れたし、歯茎の腫れも収まったので、次回動物病院に行く時に、確認で診てもらおうと思っています。(どこまでも病院嫌い)
スケーラーでの歯石取りは、毎日とは言わなくても2日に1回ぐらいのルーティンにしようと思います。こびりついたものは取ったので、食べかす掃除。
スケーラーは犬を飼うときの必需品リストには入っていませんが、一頭に一本(一式?)、絶対に用意した方がいい道具ではないかと思います。
今回は慌てていたので、ドラッグストアに走りましたが、こんなセットも売っています。
追記
後日、かかりつけの先生に見せて、自分で歯石を取ったことを報告し、まだ奥歯に少し残っているのを見せました。
「うん、上出来じゃない?」とのお言葉をいただき、ほっと一安心。
大きな歯石は取れたので、細かい歯石や食べかすを取るためにスケーラーの習慣は続けています。