【大学生の一人暮らし準備】部屋探しはこうやりました
3月に入り上の子の進学先が決まってからは、大忙しでした。
住む部屋を決めて、入居日が決まったら、その日に配達してもらえるよう家具や家電を探して…。今週に入ってやっと少し落ち着きました。
今回は、上の子の首都圏での一人暮らしの部屋探しについて書こうと思います。
去年の現役の時に、一人暮らしの部屋探しでほかの同級生のお母さんたちにずいぶん遅れをとっていました。なにをどうしたらいいのかわからないまま3月の卒業式を迎え、みんなの話を聞いてびっくり。
私たちの部屋探しはほんの一例にすぎませんが、今年の部屋探しの記録です。
部屋探しのタイミング
以前の記事にも書きましたが、私の周辺のお母さんたちは、子どもが試験を受けている時間に、生協や不動産屋に行って物件を探していたようです。
2月の時点ではまだ内覧できなかったり、予約も難しいとは聞いていました。でも、街や物件の外観だけでも見ておくのは、ずいぶん参考になります。
今回私たちは、大学の不動産紹介の部署、学生会館の窓口、街の不動産屋を回りました。物件を探したのは大学周辺。
ほぼ親の私たちの下宿経験から探しましたが、今どきの事情については、去年の受験につきそった父親が大学生協でもらった一人暮らしのマニュアルが役に立ちました。
学生会館の話
学生会館の担当者によれば、12~1月に合否がまだ出ていなくても予約する親御さんもいるそうです。予約金が必要で、不合格でキャンセルする場合は帰ってこないそうですが、それでも予約するんだとか。むむむ。
食事がつくのが魅力ではありますが、帰省中も帰宅が遅くなる日も食事代が請求されるところもあるようでした。
子どものお友だちは、仮押さえしてあったけれど当初予定していた会館には入れずに、別の会館に決まったそうで、大学からずいぶん遠くなったようです。
父親(夫)は大学時代は学生会館だったので、子どもに勧めていましたが、本人が拒否。親としては安心なんだけどな…。
不動産屋の話
不動産屋さんによれば、私立は一般入試よりも早めに合格の出る子もいるので年末年始には物件を探す子もいるそうです。
土地柄や大家さんにもよるのでしょうが、話を聞いた担当者さんのところでは「〇〇大学が第一志望」という子は、予約を受け付けている大家さんもいるのだとか。
物件にまだ人が住んでいるかどうかにもよるのでしょうが、決めた月から家賃を払う親御さんもいるようで…。これも不合格だったらもったいない…。
ちなみに、通常は退去の1カ月前に大家さんに通知することになっているので、年末時点では卒業予定の子も大家さんにはまだ通知していないかもしれないですね。気の利いた大家さんは秋に卒業予定の居住者に退去予定を確認するんだとか。
一般受験の子たちの部屋探しのピークは、その大学(私立)の合格発表の後の週末と、国公立の発表の後の週末。
私たちは国公立の試験の直後と国公立の発表の直後に回りました。
試験直後は平日だったせいかガラガラ。
国公立の発表直後の週末はお客さんがいっぱいでした。
朝早い新幹線で行って、合格発表をスマホで確認してすぐに動いたので、おそらく同じ不合格組の中では一番早かったと思います。
私たちが内覧に行く物件を時間差で見に行く親子がいたり、隣りで同じ物件の説明を受けていたり。もう少し遅かったら、不動産屋で待ちぼうけになったかも。
子ども自身が「落ちる気がする」と言うから私立の方の駅に下りましたが、後になってわかりましたが、けっこうギリギリ不合格だったので、国立の方に受かっていたら、うれしいけれど混乱してしまったかも(^^;)
退去後すぐには入れない
3月中に退去予定でも、クリーニングやリフォームに何日か必要です。3月は業者に仕事が集中するので、日数がかかってしまうことも多いようです。
卒業生が退去してリフォームが済むまで、4月上旬はホテル暮らしをして待つ子もいるんだとか。
偶然かもしれませんが、私たち夫婦がネットで「これがベスト!」と思った物件は、どちらも「4月入居」でした。
家具や家電の手配からも早めに
家具や家電は、地元の専門店で一式購入してアパートに直接送ってもらう人が多いと思います。
実際にお店に行ってみると、3月下旬は配送トラックが混むので、少しでも早めに手配する必要がありました。
到着が土日だと別料金で高くなるところもあり。イケアの場合は、逆に2週間以上前だと保管料が別途発生しました。
今回決めた物件は窓が大きくて、既成のカーテンではサイズが足りませんでした。イオンだと出来上がるまでに2週間以上かかると言われてしまい困っていましたが、ネットで安いのが見つかりました。
カーテンは入居当日から必要です。
一人暮らしのニーズもいろいろ
下宿生以外にも、部活のために一人暮らしをする子もいるそうです。
学部とグランドと自宅が離れていると、部活の後に移動するのが大変だとかで。贅沢な時代になったのか、それとも校風のせいなのか? びっくりです。
入学後に親しくなった友だちとルームシェアをする子もいるそうです。
女子は一人暮らしよりも、友だち(女子!)と暮らしてくれる方が安心かも。
部屋探しは誰と?
わが家は、最後の物件探しは両親と本人の3人で行きました。
不動産屋に来ているお客さんや大学構内を歩いている親子連れを見ていると、親同伴の子が多いようでした。両親連れの高校時代のクラスメイトにも会いました。
不動産屋さんによれば、子どもだけで部屋探しに来る子もいるようで、すばらしい。
わが子では、物件の良し悪しや盲点、契約関係の理解はひとりでは無理だなあ。
やっぱり不動産屋が便利
大学からの紹介物件も見に行ってみましたが、自分たちの足で歩いて行かなければならないので、いくつも見に行くのは大変です。
大学経由だと初期費用が減るのでお得かなと思いましたが…。
不動産屋さんに行けば、車で案内してくれるし、歩く時の道も教えてくれます。
よく似た物件やお店、学生生活事情などもたくさん教えてもらえて助かりました。(これはおばちゃんパワーのせいかもしれません。子どもだけだと余計な話はしないので…)
いい物件を見つけるのは運?
ネットは参考程度
今どきはネットでも物件探しができますが、実際に不動産屋に行ってみると、「そこは埋まりましたが、ここなら空いています」と言って別の物件を紹介されることも多いようで。
釣り物件だったのか、物件の動きが早い時期だから本当に埋まってしまったのかは、いちいち突っ込む余裕もありませんでした。
本当に探す気があるのだったら、よさそうな物件を出している不動産屋に直接行くか電話した方が、状況がわかっていいと思います。
大手かマイナーか
1つの部屋でも、いろんな不動産屋に仲介依頼している大家さんもあれば、一社に一任しているところもあるようです。
大学から紹介された不動産屋にも行ってみましたが、マイナーなところだと、仲介業者のひとつにすぎないので、詳しい情報を知らないようなところも。
大手だと一社に一任されている物件もあるし、物件も多いので、結局大手の不動産屋に行くのが手っ取り早いという結論になりました。
担当さんも生活することを前提としたわかりやすい説明で、優秀でした。(例外はあるかと思いますが)
ただ、いろいろ見ていると、いい物件に出会えるのは本当に運次第。
こだわりが強い人は、入居してから住みながら物件探しをした方がよさそうです。
当初の条件は?
これも以前の記事に書きましたが、子どもが友だちから聞いてきたりして出したわが家の当初の条件は…。
- 大学の周辺、徒歩圏内。
- 電車の駅からも遠すぎない。
- 歓楽街は避けたい。
- 家賃は6万円前後。
- トイレとバスは別室。
- 2階以上の部屋。
- 南向きで前に障害物がない。
- 木造でなく鉄筋。
- できれば4年間住みたい。
という感じでした。
実際には全部クリアできる物件なんてないし、クリアしても別の問題点が見つかります。
南向きの角部屋でも、前と横に建物があって真っ暗だったり、よさそうな物件でも駐車場にやんちゃな車が止まっていてどうしても心配で却下だったり。
物件の条件も大切ですが、街並みというか「繁華街か住宅街か」「平坦か坂か」「立て込んでいるのか」などの周辺の状況もかなり大切で、行ってみなければわからないことがたくさんありました。
バス・トイレ別
バスとトイレ別という条件をつけると、家賃が高めになってしまいます。
同棲したり他人と住むわけじゃないんだから、これでもよさそうな気もしますが。トイレットペーパーがよれよれになったり、トイレが濡れたりするそうで…。贅沢だな。
▼ こういうバス・トイレ一緒が多いです。
狭いキッチン
キッチンも築何十年木造という物件はそこそこ広めのものが多いようでしたが、新しい物件はシンクもコンロも狭くて、自炊するのは難しそう。
▼新しいめの物件のキッチンはだいたいこんな感じが多かったです。
リビングのテーブルにまな板を置いて野菜を切るという話も出ました。
インターネットやテレビ
物件によってはネット回線が既に設置されていたり、もっといいのは、ネットとテレビは無料という物件もありました。
かなり魅力的でしたが、それ以外の条件が合わずに却下。
わが家はネット回線はモバイルルーターを使うことにしました。学生生協で申し込み。
小さいから家でも外出先でも使えるし、工事も不要です。
▼ こんな感じの機械を使って通信会社と契約する方式。
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大家さんの性格も
物件そのものの条件も気になりますが、大家さんによってもいろいろ違ってくるようで…。
- 良心的な家賃設定。逆に強気の家賃。
- ネットやテレビ回線を無料にする。
- 遠方だから、カギを失くした時に借りに行くのが大変。
- リフォームに熱心でない。(共用部分の塗装の剥げなど)
- リフォームが部屋によって違う。(内覧できないと、自分が入る時にどうなのか不安)
- 入居者を特定の大学の子に限定する。
聞いてみないとわからないものですね。
エアコンはどの物件もそこそこきれいなものがついていました。
最終的に決めた物件
- 大学から徒歩圏内
- 築うん十年の鉄筋
- 1階
- 南向きではない
- バス・トイレ別
- 予算オーバー
1階にしたことは最後まで心配でしたが、室内の設備と防犯の良さで決めました。
駐車場に止まっていた車がちゃんとした(?)車種ばかりだったのも決め手かな。
歩いてみたら
決めた翌日に、実際に自分たちで歩いてみたら(本当は決める前に歩くべき)、都会なのにうっそうとした森があって、かなりびっくり。
これは、虫とか森が嫌いな人にはかなりマイナスポイントかも。
「森のそばの家に住む」というのがわが家のポリシー。今回は学生用アパートだし完全にあきらめていましたが、ラッキーでした。
家にあった古い地図にはないけれど、新しいスーパーもできていました。これもラッキーでしたが、逆に地図にはあっても閉店している場合もあるわけですね。
通学路や周辺状況を写真や動画に撮っておきました。
周辺や物件、間取りや契約関係の書類など写真を撮って、家族で共有しておくと後で家電や家具の買い物の時などに便利です。
私はLINEのアルバムに入れました。
真剣に見ているつもりでも、後になって気になることも出てきます。電気屋さんに「トラックを止めるスペースはありますか?」と聞かれて、慌てて写真を確認しました。
内覧できず
まだ前の人が住んでいるので、中は見ないで決めることになりました。
家電やカーテンのサイズが決められないので困っていたら、不動産屋さんが以前に測った部屋のサイズをメールで送ってくれました。
ずっと以前に関東の家を決めた際、サイズをはかるために住む前にわざわざ出かけて行ったことがありましたが、今回は事前にデータがもらえたし、退去後に不動産屋さんがもう一度採寸して来てくれました。
あると便利だったもの
- スマホ(検索や写真や動画撮影)
- 住宅地図
- メジャー
- 生協の一人暮らしパンフレット
簡単に言うと…
- 子どもが受験中に親が下見。
- 志望校がはっきりしているなら早めに動く。
- 実際に物件に行ってみる。
- 譲れない条件があるなら、早めに契約。
- 不動産屋と直接話すといろんなことがわかる。
- 家具家電の手配があるので、住むところは早めに決める。
おしまいに
私自身が何十年も前におんぼろ下宿に住んでいたので、おんぼろアパートでもいいと思っていましたが、結局何十部屋もある単身者用マンションに決まりました。
家賃払っていけるのかな?
下宿だと大家さんが下に住んでいて、門限や規律ができていて鬱陶しいけれど安心でしたが、アパートは…。
マンションやアパートは一日中寝ていても誰からもなにも言われないし、行き倒れて帰ってこなくても、部屋で野垂れ死んでいてもUDIラボ(わかる人にはわかる)に運ばないと死因がわかりません。
費用がかさんでも学生会館に入れたくなる親御さんの気持ちがよくわかりました。
念のために、「大島てる」の事故物件サイトも検索してみました。