虫はともだち

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コンパクトデジカメTG-4で雪の結晶を撮影してみました

昨日の朝、わが街は氷点下で夜明け前から雪が降っていました。太平洋側なので雪はめったに積もりません。

先日霜の結晶がきれいだったので、雪の結晶の写真にもチャレンジしてみました。

思っていた以上にきれいに撮れてびっくり。

雪の結晶の写真はカメラの技術よりも、気象条件や結晶がついている場所に左右されるようだということがわかりました。

 

コンデジで撮った雪の結晶。(トリミングなし) 

コンデジで撮影した雪の結晶

 

▼先日の記事はこちら。

寒い冬の朝は「霜の結晶」の観察が楽しい 初めての霜活 - 虫はともだち

雪の結晶が見られた環境

もっと雪と親しめる地方に行けば、普段から雪の結晶が見られるのかもしれませんが、昨日の朝のわが街の気象条件は…。

  • 気温が氷点下。気象庁の近隣のデータからたぶん最低気温-7℃超)
  • 風はない。
  • 湿度が高い。(雪の粒が大きい)

という感じでした。

加えて、前日は雪でも雨でもなかったので、根雪や水滴はない状態でした。

 

慌ただしい時間帯だったので、玄関先とマイカーだけでの観察でしたが、十分に結晶を堪能できました。6時過ぎから始め、途中抜けて8時過ぎまで。

 

結晶が降ってくる!

雪国の人には当たり前のことなのかもしれませんが、私が今まで住んだ街では雪は地表や服に舞い落ちるとあっという間に溶けてしまうという認識でした。

が、この日の雪は結晶の形で降ってきて、ほかの結晶の上にふっと舞い降りました。

雪が積もっている場所が、ただの白い塊ではなくて、結晶の集まりになっていて…。こんなの長らく生きて来て初めて見ました。

▼夜明け前に撮った降り積もった雪。

コンデジで撮影した雪の結晶

▼これはまさに舞い降りたばかりの結晶ふたつ。

コンデジで撮影した雪の結晶

▼あんまり感動したので、結晶の山の写真をもっと貼ります(^_^;)

コンデジで撮影した雪の結晶

▼一面真っ白だとピントが上手く合わないので、あおって撮ってみました。

コンデジで撮影した雪の結晶

▼小さな結晶や溶けた塊に混じって、かなり大きな結晶も。

ちなみに小さな結晶も大きな結晶も、肉眼で見えました。老眼でも。

大きな雪の結晶

▼別の大きな結晶ですが、ちょっと引いて見るとこんな感じ。

大きな雪の結晶

 

車の窓ガラスの結晶が見やすい

はじめは積もったところの結晶ばかり探していましたが、積もった場所よりも車の窓ガラスできるだけ垂直なところに数粒ずつ貼りついた結晶が観察しやすいと気がつきました。

背景が暗い色だと、結晶の形がよくわかります。わが家の車はボディが白なので窓ガラスで探しましたが、暗い色の車ならボディでもよく見えるのかもしれません。

車の窓ガラスの雪の結晶

▼窓ガラスだと、いろんな形の結晶があることがよくわかります。

車の窓ガラスの雪の結晶

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▼重なり合ったり向きがばらばらで、集合体になるとわかりにくくなります。

雪の結晶って平べったくて、真横から見るとただの線に見えます。どうして球状に広がらないんでしょうね、不思議。

車の窓ガラスの雪の結晶

▼溶け始めている結晶。雪国ではないので、周りが明るくなると溶け始めました。

車の窓ガラスの雪の結晶

いろんな結晶の形

大きくてきれいなので雪印メグミルクのロゴみたいなのばかり撮りましたが、実際にはさまざまな形の結晶がありました。1つとして同じ形はないのだそうです。

雪の結晶のいろいろな形

 

気温と湿度によってできる結晶の形が変わるという、わかりやすい説明がありました。

weathernews.jp

雪の結晶の撮り方  私の場合

コンデジでマクロ撮影

素人なのであまり参考になるようなアドバイスはできませんが…。

今回使ったカメラは、前回と同じオリンパスのTG-4。顕微鏡モードで撮りました。

防水なので、濡れることを気にせずに雪にギリギリまで寄れるのが便利でした。

 

このカメラ、顕微鏡モードで撮る時はフラッシュディフューザーをつけないと、光量がうまくコントロールできません。(別売) 

今は次の機種が出ています。 

 LEDライト必携 

今回撮ったのは、夜明け前からの約1時間でした。

暗闇や薄暗がりでは、カメラのピントが合わないので、左手に持ったLEDライトで結晶を照らしながらピント合わせをして撮影。

 

使用したのはこれ。220ルーメンだから、一般の懐中電灯よりはかなり明るいです。

明るいライトは対象物を探す時には便利ですが、撮影の時はちょっと外して照らさないと、光が強すぎて白飛び写真になってしまいます。

 

LEDライトは補助光としても役に立ちますが、きれいな形の結晶を探すのにもとても役に立ちました。肉眼で見つからない結晶も、ライトで照らすとわかりやすい!これも新しい発見でした。

これは夜の昆虫観察で鍛えた技術(^_^;)

 

撮影なしで観察だけする場合は、「左手にライト、右手にルーペ」が見やすいのではないかと思います。

おしまいに

今までは、氷点下になる朝は前日から憂鬱な気分になっていましたが、先日の霜の結晶といい、今回の雪の結晶といい、極寒の日ならではの楽しみもあるんですね。

顕微鏡や特殊なマクロレンズなしでもこんなに手軽に結晶が撮れるなんて…!

 

今回の爆弾低気圧は一段落のようですが、もう少し寒い日があっても許せるかなw 

夜明け前は子どものお弁当を作る時間です。もうちょっとずれたらいいのにな。 

mushitomo.hatenablog.com 

雪の結晶の関連本 

雪の結晶ノート

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雪の結晶図鑑

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雪の結晶: 小さな神秘の世界

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雪と氷の図鑑

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きらきら

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切り紙でつくる 雪の結晶

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雪 (岩波文庫)

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