虫はともだち

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虫刺され、蚊に刺されないために私が気をつけたこと

ご無沙汰しています。久しぶりの更新です。

 

今年の夏は夜間観察にハマってしまって毎日のように虫撮りに出かけました。

蚊が多いのは夕方ですが、夜でも茂みの中で長時間じっと写真を撮っているとボコボコに刺される日もあります。

私はほかの人よりも蚊に刺された後のダメージが大きいのに、大人のくせに虫撮りに熱を上げていて、自業自得です。蚊に刺された後遺症が年々ひどくなってきて、さすがに用心するようになりました。

今年の夏、私が試した蚊に刺され対策を並べてみますね。

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↑ 野外で一番出会うことが多いヒトスジシマカと私の美肌(^^;) 

ポイズンリムーバー 

あんまり痒いので蚊が注入した毒を吸い出してやろうかと思って、家にあったポイズンリムーバーを使ってみました。

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これは本当は蜂や蛇の毒を抜くための道具です。

結論から言いますと、私のように重症になる人には一定の効果がありますが、蚊に対する効果は万人向けではないようです。

子どもが刺された時の気休めにはなるのかもしれません。 

<使い方> 

ただの刺し跡だと吸引しずらいので、針でちょっと傷をつけて吸い出すと、確実に吸い取れます。吸引した跡が小さいかさぶたになりますが、痒みが残って掻き壊してしまうよりはずっと治りが早くなりました。

吸い込み口が透明なので、自分の体液が吸い出されているかどうかはよく見えます。

一回では吸いきれない気がして、何度か吸引しました。

これは完全に自己流なので、よい子は皮膚科のお医者さんに行って下さいね。 

<難点> 

◆吸引できない場所もある 

刺された場所が平坦でないと、吸い込み口をうまくセットできません。

また、私のように肉がたるんだ人は、モモなどの柔らかい部分を吸引すると、吸引できずに内出血しておしまいになることも。

顔に刺された箇所を吸引したら、内出血して赤い丸印がついてしまい、焦ったこともありました(^^;)

 

◆感染の危険性 

体液を吸い取るわけなので、吸い込み口には毎回血がつきます。使う都度洗って片づけていますが、ほかの人と共用すると感染の可能性もあるのではないかと思います。

レッグウォーマー

薮の奥まで入ろうと思って出かける時はズボンを履いていくのですが、蚊は分厚いGパンの上からでも刺してきます。

一番刺されやすいのは足首なので、夏用のレッグウォーマーをズボンの下に履いて行きます。

個人的な感想ですが、蚊は分厚い一枚物よりも重ね着している部分の方が差しにくいようです。

普段生活している時はガウチョパンツが多いので、冷房対策のためにレッグウォーマーは常に履いています。足首が隠れているおかげで、庭先に水やりに出る時も、蚊に刺されにくくなりました。 

 

綿100%ですが、シャリッとしていて暑苦しくありません。締め付けないので寝る時にも使えます。

今ならセール中のようです。

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上のものよりサイズ小さ目。小柄な方や痩せている方はこちらの方がおすすめ。

 

アロマの虫よけ 

重ね着していても刺されるので、虫除けスプレーも併用しました。

私は「ディート」の成分がどうしても好きになれずに、今まで市販の虫除けスプレーは使わずに来ました。

以前幼稚園の母親サークルで作ったアロマスプレーを思い出して、今年はディートを使っていないアロマの虫除けを探してみました。

 

レモンユーカリが主成分で、すれ違うだけで相手がわかるほど強い柑橘系っぽい匂いがしますが、スプレーするのを忘れた箇所が蚊に刺されるので、効果はありそうです。

ハーブの匂いなので私は不快には思いませんが、家族の中で嫌がる子がいるので、好き嫌いがあるかもしれません。

日よけ用のロング手袋 

暑くて長袖を着たくない時や、出かけた先で蚊に刺されやすい状況になったときは、ロング丈の手袋が便利です。

日よけ用は指先が空いているものが多いですが、指先までちゃんと覆えるものを。

 

100均で木綿のロング手袋が売っていたので、私はそれをたくさん備えて、使う都度洗濯機で洗っています。最近販売しなくなったようで、今の在庫がなくなったら困るな…(^^;)

全身を覆う 

夏だから暑苦しくてあまりやりたくありませんが、全身どこも出さないのが蚊に刺されない一番の近道です。

長袖長ズボン。できれば汗を貯めない素材がおすすめ。

手袋をしていると、蚊が寄ってきて何度か着地しようとトライして諦めてほかに行くのがよくわかります。

 

登山用の衣類はこの範疇に入ると思いますが、本格的に虫撮りをしているようには人から見られたくないので、できるだけ普段着っぽくしていたい、私のささやかな抵抗です(^^;)

すぐにお風呂に入る 

これがどのくらい効果があるのかはわかりませんが、虫見に行った後は、できるだけすぐにシャワーを浴びるようにしています。

蚊に刺されたと思われる場所は石鹸で良く洗って…。

最近はダニに咬まれて病気になる話もよく聞こえてくるので(ずっと前からあった問題ですが)、服についたダニを落とすためにも着替えとシャワーは有効ではないかと思います。

一緒に行く犬も、行くたびに洗ってしまいたいんだけど…。

余談ですが、蚊の口器は… 

自分を刺す蚊を撮っていて気がついたのですが、ヒトスジシマカは最初に黒いさやの部分を肌に刺してから半透明な針を差し込んで吸血します。

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こちらはエゾヤブカではないかと思うのですが、この蚊はさやと針を一緒に肌に突き刺します。同じ日に同じ場所にいた蚊同士ですが、刺し方がちがってちょっとびっくり。

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写真を撮った後に調べてみたら、蚊の口には針を覆うさやがあって、さやの中には針以外にも痒み成分を注入する管や皮膚に穴を開ける管が収納されているんだとか。

肉眼で見ると(もとい写真で撮ると)、ヒトスジシマカに半透明なストローがあることぐらいしかわからないですね。

 

蚊の口器をヒントにして痛くない注射針を作るお話。

iryou.chunichi.co.jp

 

皆さんご存知かと思いますが、血を吸うのは産卵前のメスだけです。 

なぜ蚊は人を襲うのか (岩波科学ライブラリー)

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