虫の季節に合わせて選ぶ おすすめ虫の絵本(秋冬編)
前回の記事の続きです。
虫の季節に合わせた虫の絵本選びを、有名どころの絵本を例に考えてみます。クモは昆虫ではありませんが、個人的に好きなので仲間に入れました。
↑ 夕方、お尻から糸を出しながら網を張るナカムラオニグモ。
9月の虫
秋になると、赤とんぼやクモの網が目立ちます。鳴く虫たちもにぎやかに…。
本当はクモは春にも夏にも網を張るものがたくさんいますが、一般の人は「クモ=ジョロウグモ」と思っているようなので、いちおう秋としておきます。
アキアカネは遠くまで旅をしているということがわかる絵本。
とんぼの うんどうかい (かこさとし おはなしのほん( 2))
- 作者: 加古里子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1972/12
- メディア: 単行本
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いろんなクモの網の形や張り方について、写真でわかりやすく。
- 作者: ドリーンクローニン,ハリーブリス,Doreen Cronin,Harrt Bliss,もりうちすみこ
- 出版社/メーカー: 朔北社
- 発売日: 2010/06
- メディア: ハードカバー
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台風と虫たちのお話。やなぎむらのシリーズ。
きんいろあらし―やなぎむらのおはなし (こどものとも傑作集)
- 作者: カズコ・G・ストーン
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1998/10/20
- メディア: 単行本
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まゆの中はどうなっているのかな?
秋は虫の音を楽しみたい。
エリックカールの絵本。
- 作者: エリックカール,Eric Carle,工藤直子
- 出版社/メーカー: 偕成社
- 発売日: 1997/09/01
- メディア: ボードブック
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10月の虫
10月は運動会のシーズン。虫たちが絵本の中でたのしく運動会を繰り広げます。拾ってきたドングリから出てくる虫は?
虫が好きな子でこの本が嫌いな子はいないのでは?
かこさとしさんの絵本は子どもたちを引きつける力を感じます。
拾ってきたドングリの中にどんな虫が隠れているのか、調べてみるのも楽しいです。
11~2月の虫
冬の間にも虫探しは楽しめます。葉っぱが落ちた枝先でミノムシや虫の卵も見つかります。小春日和に日光浴に出てくる虫、大きな葉や樹の皮の裏で越冬している虫も…。
寒い時期なので、絵本で予習しておくと、お目当ての虫にたどり着きやすいかもしれませんね。
ミノムシって、最近は探さないと見つからない虫になりました。ミノムシたちの活動時期は夏ですが、冬は見つけやすい季節です。
みのむしぼうやのおうち 181号 (月刊予約絵本「こどものとも年中向き」)
- 作者: いとう せつこ,堀川 真
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 2001
- メディア: ペーパーバック
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この本は品切れ中のようですが、親しみやすい絵と内容でおすすめ。図書館などで探してみて…。
年間を通して
雨の日、寒い日、病気の時など外に出られない時は、虫の折り紙や切り紙をするのも楽しいです。いっぱい作ってダンボールを切り抜いて作った樹に貼りつけたり、天井から吊るしたり…。
虫のお絵かきや工作の絵本いろいろ。
わくわくゴロリのうごく虫をつくろう (NHKシリーズ NHKつくってあそぼ工作絵本)
- 作者: ヒダオサム,石崎友紀
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2008/07
- メディア: ムック
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以前にまとめた記事はこちら。
おしまいに
以上、どの季節にどんな虫の本がおすすめなのか…でした。
その虫が一番目につく季節を選びましたが、実際には私たちが気がついていないだけで、かなり長い間姿を見ることができる虫も多いです。
たとえば、カマキリやジョロウグモは5月に孵化して、小さい姿で夏を迎え、秋になると体も網も大きくなって子どもたちもその姿に気がつくようになります。
アキアカネも、身近な田んぼで生まれても、いったん涼しい場所に飛んで行って、秋になってまた戻ってきます。
秋に孵化して、小さい体で越冬する虫やクモもいます。老眼の私なんかよりも、子どもたちの方がずっとよく見ていますね(^^;)
★ご参考★
福音館書店の月刊誌「かがくのとも」には、虫や生きもののお話が多いです。定期購読しなくても、本屋さんの店頭に毎月の本が並ぶので、気に入ったものを選んで購入するのがおすすめです。