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伸縮リードは犬にも周りの人間にも危ない

伸縮リード(通称フレキシリード)ってご存知ですか?

犬飼いの方なら皆さんご存知と思いますが、こんな感じの犬の動きに合わせて伸び縮みするリード。散歩をしていても使っている方はよく見かけます。

伸縮リード 

伸縮リードの犬に追いかけられて怖い思いをしたことがありますが、今回また追いかけられたので、危険性や事故防止対策などについて考えてみました。

 

伸縮リードを飼い主が落とした 

距離にして100m(もっと近かったかも)は離れていたと思います。飼い主さんがうんちを拾うのに気を取られてうっかりリードを落としてしまったようで、ジャックラッセルテリアが一目散に私たちのところに激しく吠えながら飛んできました。

このジャックラッセルは、普段からどの犬に対しても吠え続け、この犬が散歩していると、家の中にいてもわかるような大声なので、気をつけてはいましたが…。

 

※ジャックラッセルはこんな犬。以下の写真はすべて無料素材ACさんより 

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散歩中にほかの犬に突進される経験は過去にも何度かありますが、今までは相手がトイプーやチワワだったので、相手のリードを足で踏みつけて動きを制止して、わが犬を高く抱き上げることで事なきを得ていました。

 

小さい犬でも激しく吠えながら一目散に飛んでくる犬は、けっこう怖いです。実際にノーリードのトイプーに咬まれて夜間救急で縫ってもらったラブラドールも近所にいます。

 

で、話を戻しますが、今回のジャックラッセルは伸縮リードをつけていました。伸縮リードって足で踏んでも伸びてしまうので、どこを踏めばいいのかわかりません。

さらに、持ち手がプラスチックの塊で、それを振り回しながら走り回るので、かなり怖いです。

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私は毎日犬の散歩をしている愛犬家ですが、わが犬を抱き上げながら、私自身が咬まれるのではないかと、恐怖でいっぱいでした。

伸縮リードのメリット 

ドックランのような場所でない限り、犬を思いっきり走らせられる環境は、住宅街にはほとんどありません。

公園の芝生広場や河川敷でノーリードで走らせているのをよく見かけますが、あれは訓練された犬なんでしょうか。愛犬と飼い主さんが幸せそうに見える光景ですが、触らぬ神に祟りなし。私は近づかないようにしています。

 

こういう不自由な状況のでも犬がリードをつけつつ思いっきり走れるように伸縮リードが考えられたのだと思いますが…。

 

私も今の犬が小さいころ、思い切り走らせてあげたくて、伸縮リードを使ってみたことがあります。結局使いづらいのでお蔵入りになったのですが、その時に危ないと感じたことを次にまとめてみます。

伸縮リードの危険性 

犬の首が締まる 

伸縮リードはロックしていなければスルスルと抵抗なくかなり遠くまで伸びますが、最長のところまで伸びるとそれ以上は伸びません(当たり前ですが)。

犬が全力で走ると、かなり加速したところでリードの限界地点が来るわけで、犬は急に首をぐっと絞められることになります。

まだ私と意思疎通ができない子犬時代だったこともあって、わが犬は全力で長距離走って、首絞め、またまた走って、また首絞め…を繰り返していました。

 

飼い主の指示がちゃんと聞ける犬なら平気なのかもしれませんが、公園で伸縮リードで走っているほかの犬を見ても、首絞め状態になっているのを見かけます。

急激に大きな力で首が絞められるので、心配です。

持ち手を落としやすい

伸縮リードは、持ち手がプラスチックで、手で握るようになっています。これは、ちょっとした時に落としやすい形。

リードが落ちても逃げない犬ならいいですが、これ幸いと逃げ出してくる犬をちょくちょく見かけます。飼い主さんの制止の声で止まってくれるのがほとんどですが。

 

普通のリードだと、手首に輪っかをかけて手のひらにリードを巻きつけて散歩している人が多く、巻きつけた部分がほどけても、手首にかかった部分が万が一の保険になって、リードがすっぽり抜け落ちにくくなっています。

 

探してみたら、伸縮リード用の落下防止ストラップも売っていました。

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本体に落下防止ストラップがついているものもありました。

摩擦熱で怪我する

私の持っている伸縮リードは、伸びる部分は太いワイヤーでできていて(たぶん普通はみんなそう)、細いので夕方などはあまりよく見えません。

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飼い主一人と犬一匹が走る分にはあまり問題がありませんが、子ども(人間の)と一緒に走ったりすると、リードで子どもの素足が傷つくことがありました。

よく見えないし、スルスルとすごい勢いで伸びるので、摩擦熱で怪我をしてしまう人は多いのでは?

ロックが遅れる 

熟練の飼い主さんなら、臨機応変にロックをかけて長さを調節できるのかもしれませんが、慣れないとロックをするのが遅れて、散歩道で駆け寄る知らない子どもや自転車に対応しきれませんでした。

 

私は犬と散歩しながら、虫やら鳥やらも気になるので、万が一に備えて、最近は普通のリードをカラビナで自分に固定した上で、手のひらにも巻きつけて散歩しています。

伸縮リードを使うには  

  • 持ち手を落としてしまっても、絶対にその場を動かない犬
  • 飼い主さんの呼びかけで首絞めになる前に適正な距離で急停止できる犬
  • 他に人や犬がいなくて、リードに人や物が接触しないような場所

…という条件がクリアできれば役に立つリードではないかと思います。

おしまいに  

 伸縮リードは、訓練された犬を広くて誰もいない場所で走らせるのには役に立つのかもしれませんが、住宅街の散歩でメリットはほとんどないのではないかと思います。

ネット検索すると、伸縮リードが原因の危ない事故がいろいろ見つかります。

 

それでも、使っている飼い主さんをたくさん見かけるということは、便利な面もあるんでしょうか。わが街では、特に土日に小型犬を散歩しているお父さん方のほとんどが伸縮リードです。

 

とりあえず、私自身は普通のリードの方が持つ分にも軽いので、伸縮リードを使うメリットは感じられません。 

 

★おまけ★ 

お散歩する飼い主さん用に。

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わんこ用も⁉

 

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