虫はともだち

虫の本の紹介、写真撮影、子育て、いろいろ…

人の顔を覚える能力が高いと、いいことが多い

いつごろからか、私は下の子の「人の顔を覚える能力」に頼るようになっています。

子どもは頭が柔らかいから何でも覚えているのは当たり前だろうと思って、特に感謝もしていなかったのですが…。

PTAや野球でほかのご家庭と関わるようになって、「うちの子だけがやたら人のことを覚えている」ということに気がつきました。

彼は現在のところ(おそらく将来も)ただの凡人ですが、おもしろい能力だと思うので、ちょっとご紹介してみます。

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↑ 写真は無料素材ACさんより

人の顔を覚える能力 

中学生の子ども自身に言われて知ったのですが、「スーパー・レコグナイザー」という超人的に人の顔を覚える能力を持った人が存在するようですね。

一度会った人のことは、何年たっても忘れないんだとか…。

 

わが子は、そこまでの超能力はありませんが、大人になって社会に出たら役に立つんじゃないかなと、ちょっと楽しみにしています。

顔認識能力の高いみなさま、なにかいい使い道はありませんか?

 

人の顔を覚えていて助かること  

写真の選別をしていて、知らない子がいない

私が学校の写真の選別をしていて、同じ子が重複しないようにチェックしている時など、彼に確認すると、基本的に知らない子がいません。一応小学校も中学校も、今の時代としてはマンモス校の部類に入ります。

学年別に写真を並べると、「これとこれは兄弟」という指摘もしてくれます。所属の部活、不登校や転入生、外国籍とか、本題とは関係ないことも教えてくれます(^^;)

 

野球チームの写真の場合は、今どきは、PCに顔認識機能がついているので、メンバーの顔を登録して顔認識機能で分別しているコーチも多いようです。わが家は「顔認識人間」がいるので、手動で分別しています。 

顔や体の一部から誰だかわかる

うっかり同じ子の写真をピックアップしている時でも、「この後ろ姿は〇〇くん」など、それほど親しくない子の身体の一部分からも、本人を特定します。

私は連写で撮っているので、前後の写真を確認してみると確かに正解。

ちょっと猫背、髪が天パー、いつもシャツがベルトから出ているなど、些細な特徴からわかるようです。

一度対戦した野球チームの子は覚える

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少年野球や中学の野球部をやっていると、同じチームと対戦することはよくあります。特に、ご近所のチームは何年にもわたって度々対戦します。

わが子は、ご近所のチームは全員、顔や守備位置、プレイスタイルなどを覚えていました。審判については、顔だけでなく、その人のストライクゾーンも詳しいです。(審判によって、厳しめだったりいろいろ)

 

野球少年はそういうものかと思っていましたが、わが家の上の子はそうでもなかったし、彼のチームメートに聞いてみても、ほとんど相手のことを覚えていません。

みんな、ピッチャーやキャッチャー、四番ぐらいしか興味がないみたい。(私も)

 

中学になって、隣チームの子たちと一緒の野球部に入りました。

わが子は相手を全員知っていましたが、相手チームの子たちでわが子を知っている子は一人も(!)いなかったそうです。うちの子、ピッチャーをやってそのチームに勝ったこともあったのに(^^;) 

友だちの両親の顔も覚えている

同級生の両親や学校の子のお母さんのことも、かなりよく知っています。

野球の試合に応援に来ていたから、コーチだったから、入学式で親子で写真を撮っていたから、スーパーで一緒に買い物していたから…。

私の方が、「今、挨拶してくれたのは誰のお母さん?」と子どもに聞くこともよくあります(^^;) 

塾のほかの学年の子の顔も覚えている

塾に通っていると、友だちのお姉ちゃんが声をかけてきたり、その子と一緒にいる子を見かけたりもする中で、ほかの学校やほかの学年の子にも、妙に詳しいです。

 

病院の待合室で一緒になったりすると、「あれは〇〇中の〇年の人」と教えてくれることもありますが、私にはまったく縁もゆかりもないので、「ふーん」と答えるしかありません。 

家族が髪を切ったら真っ先に見つける 

家族が美容院や床屋に行った日、犬がトリミングをした日に、最初に気がつくのは下の子です。

将来彼女ができたら、髪型の変化に敏感だと、ちょっとは役に立つかな?

人にだまされにくい 

人をじっと見ているせいか、ウソを見抜くのが得意なようです。

耳障りのいいことを言って実は〇〇なお母さんとか、同級生の女の子の男子の前と女子の前で態度が違う様子なんかを、何も見ていないような顔をしていろいろ知っています。子どもなのに、私よりもクールかも。

おそらく、悪い女に騙される確率は少ないかも(^^;)

人の顔以外は興味ない? 

人の顔を意識しないでこんなに覚えているのだから記憶力がいいのかと思われそうですが、残念ながら、人よりも記憶力は悪いと思います(^^;)

学校や野球で「子どもが人の顔を覚えているので助かる」という話をしても、普段の行動がそんなにクレバーでないせいか、だれも賛同してくれません。 たぶん、彼がこんなに人の顔を覚えているのに気がついている人はいないんでしょう。

勉強の記憶がいいわけではない

人の顔は無意識で覚えられるのに、学校の勉強はなんどやり直しても忘れてしまうようです。

単語や年号覚えも苦労しているみたいだし、地名もちっとも覚えません。

もう大きくなったので自覚が出てきて、自分で努力はしていますが、なかなか苦戦中のようです。

 

以前、会社の先輩で「ページをめくるとその内容が一目で頭に入る」という天才がいましたが、そういう能力はうちの子にはないようです。残念。

制服で見分けるわけではないらしい

近所に一卵性の双子の姉妹がいて、別々の高校に通っています。

「別々の制服を着るようになったから間違えなくなったね」というのがご近所のおばちゃんたちの意見ですが、うちの子は制服は全く見ていないようです。

目つきとか、日焼け具合で識別しているらしく、部活を引退して日焼けが消えたので、見分けがつきにくくなったと言っていました。

じゃあ制服の違いを覚えていないのかと思ったら、近隣の中学の女子の制服のデザインは描けるようでした。校章も。 

虫の名前はすぐに忘れる 

小さいころから虫を追いかけていたし、家の中では図鑑ばかり見ていましたが、なぜか虫の名前はすぐに忘れます。

名前や学術用語がすぐに口から出ないと、せっかく自分の中でわかっていても、他人からはバカにされがち。「虫博士」とは言ってもらえませんね。

 

野外に出ていて「学研の図鑑のハチのページの下の方に載っていた虫だ!」というようなことは頻繁にありましたが、こと名前に関してはすぐに忘れるので、私の方があきれるほどでした。文字認識はダメだけど、画像認識能力はあるようです。

自分自身は覚えてもらえない

上の野球の話でもかきましたが、存在感がないせいか、自分の方はやたら人のことを覚えているのに、相手からは全然覚えてもらえません。

小学校でも中学でも、野球チームでは最多出場回数だったし、最多勝利投手のときもあったのに、全然存在感がありません(^^;)

 

私が親として学校に行くときなど、「〇〇の母です」と言っても相手にピンと来てもらえないことが多くて残念でした。最近は用事があって学校に行くことが多いので、子どもよりも私を知っている人の方が多かったりして、ますます残念です(^^;)

 

存在感がないからこそ、他人のことをじっと観察できているのかもしれません。 

何に活かせるのか? 

顔認識能力が、彼自身にとって何の役に立っているのでしょうか?

コミュ力が高くて、友だちがいっぱいいるのは、顔認識能力のおかげかな?

将来は、接客や大勢の人と関わり合いのある仕事が向いていそうです。黙って地道に研究するのは無理っぽいですかね。

もっと顔認識能力が高ければ、警察で特殊任務にあたることもできそうですが、そこまで能力は高くなさそうです。

でも、親としては、周りの大勢の人たちのことを忘れてしまえるくらい集中する瞬間が大切なんじゃないかと思っているのですが…。

私も便乗 

母親の私は、努力をしないと人の顔が覚えられないので、会社でも学校でも苦労しました。うちにはもう一人男子がいて、そちらは全く他人に興味がないので、私の遺伝かもしれません。

私の場合は、学校では写真を撮ることが多かったので、家で写真を見せて子どもに名前を確認するという裏技を使って、「人の顔をよく覚えている人」として乗り切っていました(^^;)

 

人の顔と名前を憶えて実感したのは、人の顔をよく覚えているということは、明らかに円滑な人間関係にプラスになるということ。名前で呼びかけられて嫌な顔をする人はまずいませんね。

 

 

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「顔学」の入門の本。

 

 努力で顔認識能力を高める本。

顔と名前を憶える本

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 人の顔を覚えると言えば、一流ホテルのドアマンですね。

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