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PTA役員をやるメリットはたくさんある

みんなが避けるPTA役員や委員(以下PTAと略します)。

できればやらずに済まそうという人が多いようですが、やってよかったこともたくさんありました。 

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子どもつながりでないママ友ができる 

PTAは、立候補やくじ引きで集まった集団です。普段の暮らしでは絶対に交流がなさそうなお母さんと知り合いになることもできます。

わが家には男子しかいないので、PTAで知り合った女子のお母さんたちの考え方は新鮮でした。女子のお母さんたちの方が情報通なことが多く、いろいろ聞けて疑問も解消できました。

今どきは、子どもたちのスマホやゲームの利用が、大人の想像を超えたところまで進んでいます。わが子が使っていなくても、子どもたちの人間関係全般がスマホやゲームに影響を受けています。弊害やいじめも、私の知らないことがたくさんありました。

連絡先のわかるママ友が増える 

最近の学校は、個人情報保護のためにクラス名簿を作りません。

PTAの役員になると、関係者は連絡先を交換することになります。

子どもが遊びに行って夕方になっても帰らないとき、プリントをなくしてしまって困ったとき、など、連絡先が分かるママ友がいると、助かることも多いです。

以前、謝恩会の幹事をしたことがありますが、PTAや野球チームのお母さんたちの連絡先を知っていたので、芋づる式に協力者を見つけられて、効率よく動くことができました。

学校のことがよくわかる 

PTAをやっていると、昼間に学校に行くことも多いので、授業参観などのように世間体を気にしていない時の学校の姿が見られます。

授業参観で罵声を放つ先生は少ないと思いますが、普段の学校生活では、先生が感情を抑えられないようなところを見ることもあります。だいたい理不尽だと感じることは少なくて、「私が先生だったら同じことをするだろうな」と共感できることの方が多かったです。

特に中学になると、子どもも思春期を迎えてあまり学校のことを話さなくなります。校区も広がって、徒歩では行けないような遠くのお友だちも増えます。

普段から学校の素の姿を見ていれば、子ども同士のトラブルや子どもの先生への不満があったとしても、学校の指導に不安を感じたり、親が突っ走ってモンスターペアレントになって学校と対立するようなリスクも減るのではないでしょうか。

先生と仲良くなれる 

PTAをやっていると、先生に確認に行ったり、一緒に仕事をする機会も増えます。

授業参観や個人面談などでしか先生と話す機会がないと、先生の素顔が全然わかっていなかったな、と今になると思います。

先生も、子どもに向けてはなめられないようにちょっと高圧的にふるまったりしていますが、大人同士として話をすると、けっこういい人だったりしますし、まだ若くて余裕のない先生もいます。

先生たちの素顔がわかると、子どもの学校での話や悩みに対しても、今までとは違ったアドバイスができました。

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子どもの友だちがわかる

子どもの年齢が上がると、仲良くするお友だちの幅も広がります。近所の子でないと、どんな子なのか、子どもの話からしか分からないことも…。

学校に行ってわが子ばかり見ている人も多いですが、わが子よりも友だちの様子を知ることで、家庭内での会話も弾むし、子どもの心情も理解できるようになりました。

子育てのサンプルが見られる

校外委員をしていたときは、週に1回、登校班についていくのが仕事でした。

一番後ろについて、子どもたちの会話やいざこざを見ながら学校に送り届けるのは、楽しみでした。大きいお兄さんやお姉さんたちの様子を見て、「こんな風になるんだな~」と子育ての参考にさせてもらっていました。

大勢の人にお世話になっていることに気がつく 

登下校のスクールガード、読み聞かせや図書室のボランティア、保健室の先生などなど、わが子が大勢の皆さんのお世話になっていることにも気がつきました。

子どもを見てくれているのは担任の先生だけではありません。

うちの子たちは保健室に行くことはめったにありませんでしたが、小学校の保健室の先生は卒業した後もわが子のことを覚えていてくださいました。学校行事などに同行されて、お世話になったのかな?

老人クラブのスクールガードさんも、元気があり余る子どもたちに、ブチ切れることもなく雨の日も風の日も見守りをしてくださっています。すれ違ったら「いつもありがとうございます」とひとことご挨拶するようになりました。 

パソコンやカメラを学べる 

保護者によっては、パソコンやカメラの知識が全然なくてPTAに入ってくる人もいます。経験がないからと尻込みしないで好奇心を持って吸収する人は、任期中にずいぶん上達するのを何人も見てきました。

こちらも、仕事を円滑に進めたいと思うので、ていねいに教えます。無料で基礎が学べるんだから、ちょっとお得なんじゃないかと思います。 

これは、教える側から考えると、負担が増えるという意味でもあります。前向きにとらえれば、人に教えることで今まで曖昧に済ませていたことを調べ直すきっかけにはなると思います。

地域の口コミ情報がわかる 

同じ地域に住んで子どもを育てている者同士なので、病院や買い物の情報がもらえることもよくあります。

「あの病院はいつも混んでいるけれど遅い時間なら空いてるよ」とか「あの病院はヤブ」なんて話も飛び交います。

私は、引越するとまずPTAに立候補することにしています。

普通に生活しているよりも、ずっとたくさんの口コミ情報がもらえるし、その街のお母さんたちの考え方がわかります。街によって、子育てに対する考え方や学校の雰囲気はかなり違います。

LINEの闇もわかった 

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 これはちょっと暗い話ですが、PTAでLINEグループを頻繁に使うことで、その便利さに助けられもしましたが、怖さも実感できました。

大人だと、LINEのグループトークなんて、ほとんど使いませんが、PTAでは打ち合わせのために頻繁に使用しました。

「グループ外し」や言葉のニュアンスを勘違いして会話が止まってしまうことなど、大人でもあるのだから、子どもたちが上手く使えるツールなのか、傷つく子はどう立ち直るのかなど、気になりました。

実際に大人もLINEを使ってみないと、子どもたちのトラブルの原因が理解できないなとつくづく思いました。

名誉職への足掛かりになる 

PTAの上部役員を経験して、教育委員や議員に転身する人もたまにいます。

そういう道を目指す方には、役員を引き受けて、校長先生や教頭先生と親しくなることは目標達成への第一歩になるのかもしれません。

今回のように表彰を受けると、新聞記者や市長とお話をする機会もありました。

でも、あんまりやりすぎると、ほかのお母さんたちの不興をかうかもしれませんよ。

おしまいに  

「PTAは子どもが低学年のうちにやった方が責任の少ない役に就けるので楽勝だ」という考えの保護者が多いようですが、「高学年になってからある程度権限のある役に就いた方が、自分の都合がいいように計画を立てられるので便利だ」という人もいます。 

「上の子のときにやっておいて学校のことをよく知りたい」という人もあれば、「最後の子のときに、今までの経験を総動員して活動したい」という人もいます。 

仕事でなかなかPTAの分担を果たせない人は、仲のいい人と一緒に立候補して融通し合うというのもありました。

 

いろいろと面倒なことも多いPTAですが、学校やママ友同士がつながることが、子どもたちを危険から守ったり、楽しく暮らしやすくしてあげられることにつながるように思います。 

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PTA問題は、いろんな人の悩みですね。

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