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虫はともだち

虫の絵本や図鑑の紹介、写真撮影など、いろいろ…

郊外のニュータウンの周辺環境は危ないと思う

何年かぶりに少し離れた雑木林を見に行ったら、なんと太陽光の発電所になっていました。たくさんのパネルが並び、ごうごうと音を立てていました。風力じゃなくて太陽光の発電なのに、音がすることにも驚きました。

雑木林に囲まれているから、近くの人たちもほとんど気がついていないんだろうな。最近送電線の鉄塔を次々に大きく造り変えていたのはこのためだったのか。大量の電力が頭の上を通って、健康被害はないんだろうか…。

郊外の住宅街に住んでいると、周辺に広い雑木林が点在しています。それが、知らないうちに大規模開発されてすっかり姿を変えていて驚かされることが多いです。都会のように反対する人も少ないから、簡単に開発が進んでしまうのでしょうか。 

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ニュータウンの周辺の雑木林

田舎に住んでいると、住宅地の周りに雑木林はあちこちにあります。都会の雑木林はだいたい県有地だったり、病院などの公共施設の持ち物だったりしますが、田舎の雑木林は私有地が多いです。

都会だと、相続対策で切り売りされる個人所有の雑木林を行政が買い取って維持・保全するような話もありますが、田舎の行政だとそこまでやろうという気概もないようで、切り売りされた雑木林を買うことになるのは一般企業。

ふだんは雑木林に囲まれた私有地にまではわざわざ入り込むこともありませんが、虫とりに行ったときにちょっとのぞいた土地が、ちょっと行かないうちにびっくりするほど様変わりしていることがあります。

 

開発しつくされた都会に比べて、郊外は短期間で大きく環境が変わる可能性(危険性)があると感じています。企業が所有する私有地での開発なので、街の広報で住民に事前に告知されることもないので、寝耳に水です。

環境がいいからと考えて郊外に越してきたのに、これはかなり想定外でした。

関東での家探しで受けた印象

転勤で関東で借家探しをした時、ネットでたくさんの物件を探して、よさそうな場所には下見に行きました。どうしても一戸建てがよかったので、東京・神奈川・千葉と範囲を広げて探しましたが、「これは良さそうだ!」と思う物件の横にはだいたい「何か」があるのがお決まりのパターンでした。

公園の近くで築浅なのに家賃もお手ごろ。よく調べてみたら、公園の中のその家の側に焼却場がありました。

ほかには、高速道路沿いだったり、高圧線の鉄塔の真横だったり、住宅街のすぐ隣りが広大な産業廃棄物処理場だったり…。

当時はGoogleストリートビューもない時代。高速道路は地図を見ればわかりますが、高圧線も産業廃棄物処理場も、行ってみないとわかりませんでした。

家もよくて、環境も納得できる物件を探すのにかなり労力がかかりました。

都会の住宅事情も大変です。が、郊外と比べると、土地利用が進み過ぎていて、想定外の大きな変化が起きる余地は少ないように感じます。

砂利の過剰採掘 

何年か前にニュースにもなりましたが、セメントの砂利を採るために雑木林をどんどん伐採し、許可を得た範囲を超えて掘り進んで、業者が逮捕された事件がありました。

なぜここまで掘った?砂利の掘りすぎで愛知県道が崩落危機! - NAVER まとめ

許可を受けた範囲を大きく越えて、道路や民家のぎりぎりまで深く掘り進んだ映像には驚かされました。どうしてこんなになるまで、だれも手を打たなかったんでしょうか。

わが家の近くにも、雑木林の真ん中でトラックが何かをやっている場所が何か所か(何か所も!)あります。どちらも、周辺は雑木林に囲まれているので、一般人には何をしているのかわかりません。

事情通の人に聞いてみたら、「砂利を取って、廃棄物を代わりに埋めているらしい」とのこと。何を埋めているの? 私有地だから規制も緩いの?

友人に話しても、この砂利採取にはみんな気がついていません。グーグルマップで遅れて更新される航空地図を見ると、緑色の中に赤茶けた裸地の面積がだんだん広がっているのがわかります。

大規模宅地開発・新道建設

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今住んでいる街は、何十年か前は一面の森でした。引っ越してきてから、周辺が大きく開発されているのを見てきました。今どきの開発は重機で簡単に雑木林を丸裸にしてしまうので、ちょっと前を通らないと、短期間でまるで別世界になっています。切り株一つ残りません。

 

近所にある切通しのように新道を作った場所は、粘土層で土が染み込まない土地でした。開発当初は、雨でもないのに水が川のように流れていました。しばらくすると、その上からコンクリートの擁壁がかぶされて。流れていた水はどこに行ったんでしょうか。妙なたまり方をして地滑りのようなことにならないといいですが。

だいたいこの新道、必要だったのかも疑問です。交通量はほとんどないし。

大量農薬散布

田んぼや農家の所有地が隣接していると、一斉に散布する殺虫剤や除草剤の影響を直で受ける可能性もあります。

わが街は中途半端な田舎なせいか、田んぼのオーナーと話していても、専業農家よりも兼業農家の方の方が多いように感じます。田んぼは、本人が来るのは稲刈りと田植えだけで、後は農協のお兄さん任せ。

「なるべく手をかけずに収量は多く」という考えるのが普通ですから、農薬はじゃんじゃんまいています。

田植えの前から、水を張った田んぼに農薬をまいて、苗床で苗自体に農薬を浸透させるらしいです。ここ数年はあぜ道に春先から秋まで除草剤をまいているところが急に増えて、田んぼの見学もちょっと躊躇してしまいます。

殺虫剤はまいている現場を見なければ確かなことは言えませんが、除草剤は散布した場所は草がすべて茶色になっているのですぐにわかります。わが街は、農地や空き地だけでなく、ちょっとした緑地帯も除草剤で茶色くなっているところが多いです。私は犬を連れているから、油断大敵。都会と違って草を取る面積が広いから、薬に頼りたくなるんでしょうね。

殺虫剤の方も、田んぼの生き物をしらみつぶしに見て行けば、「この田んぼは農薬漬け。こっちはほぼ自然体。」というのが感覚的にわかるようになります。 

mushitomo.hatenablog.com 

原子力関係の施設

住宅街から少し離れた山奥に行くと、びっくりするような施設があって驚かされることもあります。

今飼っている犬を迎えにブリーダーさんのお宅まで行ったとき、山奥で目印になるものもほとんどないところでした。あったのは原子力の研究所。「これしか目印がないけれど、見失ったら迷っちゃうかな?」と心配しながら出かけたら、そんな心配は吹っ飛ぶほどの巨大な施設でした。

ちょっと人里から離れた場所だと、住民の反対運動もないからこういう施設も簡単に建てられるのでしょうか。原子力発電所建設となると、広範囲での反対運動も起こりますが、「研究所」といわれると、みんな油断していない? 発電所よりは少ないかもしれないけれど、核融合実験もするわけで、リスクは少なからずあるはずです。

住宅街からはちょっとは離れてはいるけれど、事故があったら簡単に影響を受けそうな距離です。

外国人労働者の移入

これは自然環境とはちょっと観点が違いますが、知人が住んでいるニュータウンの近くの街に外国人労働者がたくさん集まって、公立小中学校は外国人に占拠されそうな勢いなのだそうです。

お国柄だから仕方がないのかもしれませんが、それまでの日本人だけののんびりとした雰囲気とはかなり様子が変わってきたようで、知人の住んでいる街の地価までぐんと下落したそうです。

これも、都会ではあまり起きない現象かも。地方だと、企業城下町かどうかとか、企業の業況次第で労働者不足が生じたり解消したりで、住んでいる街にも影響が直結する場合があります。

生き物への影響

野鳥のねぐら入りが増えた 

大規模な雑木林の伐採で、私が一番感わかりやすい影響だと思っているのは、野鳥のねぐら入りの数の変化です。ほかにも、今までいた虫がいなくなったとか、細かいことはいろいろありますが、日没ごろに寝にやってくる野鳥の数の急増は誰の目にもわかりやすい変化だと思います。

 

カラスやスズメ、ムクドリハクセキレイなどは本来田んぼや野原や雑木林に暮らす鳥たちです。夏の間はつがいになって繁殖しますが、冬になると、群れを作ってススキ原や雑木林などの茂みに夜寝るために帰っていくはずだったのに。それが、最近は駅前の街路樹に一斉に集まったりして、苦情の原因になっています。

 

私が野鳥を(ちょっとですが)観察するようになって、10年以上経ちましたが、観察している場所にねぐら入りする数は以前と比べ確実に増えていますし、「こんなところに?」と思うような街中に一斉に日没前に飛び込んでいきます。

元のねぐらを土地開発によって失った鳥たちが、別のねぐらに合流しているのだと思います。 わが街よりももう少し街中になると、さらに鳥たちの集中がひどくなり、ヒッチコックの映画なんて顔負けの大群が見られる場所もあります。


ムクドリのねぐら入り

水は大丈夫なのか  

大規模に土地に手を加えると、水の流れも変わるはず。

現に、大きく掘削している場所は、たまった水をためるために人工の池を作っているようですし、上にも書きましたが、粘土層の場所に切通しを作れば、おかしなところから水が湧いてきます。

飲み水は別の場所から取水しているからそれほど影響はないと思いますが、田んぼの水や川の水は、こうしたことの影響は少なからず受けているはずです。

おしまいに 

人間が生活していくためには、土地を開発して住むところやいろんな施設を作らなければいけないのはわかります。大規模開発したニュータウンは、計画的に都市がつくられていて生活もしやすいし、街も一見するととても美しいです。豊かな暮らしを作り出すために様々な施設も必要でしょう。

 

周辺にまだ土地が余っている郊外は、そこがどんな風に変わっていくのか、一個人では手に余るような大きな変化が起きる危険性にさらされています。

自然がいっぱいだから、田舎に引っ越してきたのに…。

街に住んでいた方が、里山として適度に守られている緑地公園や市民の森などで安心して自然に触れあっていられたような気がする…のは私だけでしょうか? 

 

とりあえず、緑が多いところに住みたい人は、市立や県立などの緑地公園のそばならよさそうです。以前、国有地の生産緑地が目の前に広がる家を選んだら、払い下げになって全部家が建ちました…。

 

おまけですが…。

ニュータウンは将来の老齢化や車への過剰依存も考えると、心配要因はつきません。 

こんな街に「家」を買ってはいけない (角川新書)

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