虫はともだち

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中学生の赤ちゃんとふれあい・抱っこ体験は、中学生にも保護者にも幸せなイベント!

最近、各地の中学校で、中学生が赤ちゃんとふれあって命の大切さを学ぶ体験授業が行われています。今年も、サポートするボランティアとして出かけてきました。

愛らしい赤ちゃんと初々しいお母さん、見たこともない表情で赤ちゃんを見つめる中学生。通算4回行きましたが、何度行っても素敵なイベントだと思います。

すべての中学校で、保健所や地域の産婦人科と連携して開催したらいいのにな…と思うイベントです。f:id:mushitomo:20161006004737j:plain

 ※赤ちゃんの写真は、無料素材ACさんからお借りしました。 

赤ちゃんふれあい(赤ちゃん抱っこ)体験とは? 

赤ちゃんとお母さんが来校 

赤ちゃんとそのお母さんを中学校にお招きして、中学生が赤ちゃんと直接触れ合うことで命の大切さを学びます。

事前に役所の広報誌や町内会の回覧版などで募集した赤ちゃんとお母さんが、中学校に来てくださって、中学生がお出迎え。

なかには、先生の奥さんと赤ちゃん、先生の元教え子と赤ちゃんという親子も。募集を見て立候補された方もあり、口コミで仲間同士で参加される方もあり。いろいろでした。

グループに分かれて体験 

わが子の学校では、赤ちゃんとお母さん1~2組、中学生4~5人、サポート1~2人でひとつのグループを作り、体育館で行いました。

中学生は体操服にエプロン、サポートの保護者はエプロン。

中学生たちは、抱っこさせていただいたり、準備してきた質問をお母さんに聞きます。おむつ替えや哺乳瓶での授乳をお手伝いしたり、別室でお母さんの授乳を見せていただく子も。臨機応変にいろいろな体験をさせていただきます。

先生や保健所の助産師さん、近隣の産婦人科助産師さんや看護婦さんも巡回。

赤ちゃんは大丈夫? 

「え?中学生なんかに赤ちゃん渡して大丈夫なの?」と、初めは私も驚きましたが、事前に家庭科の授業で、赤ちゃんの成長や抱っこの仕方を学んできます。

生後2~3か月の子から1才くらいの赤ちゃんが来てくれます。中にはまだ小さい上のお子さんもついてきて、その子たちだって中学生から見たら十分「赤ちゃん」です。

首が座っていない赤ちゃんは膝に載せて抱っこ。首が座った赤ちゃんは縦抱きしたり、抱っこひもで抱っこやおんぶ。

事前に人形で練習していても、赤ちゃんは人形よりはかなり重いし、のけぞったり固まったり、なかなかうまくいきません。泣いてしまう子やお母さんと離れたくない子は、お母さんのお膝にお返しして交流。

ハイハイで逃げ回る赤ちゃんを中学生がおろおろと追いかける姿もあるし、逆に、上手な子に抱っこされると、そのまま寝入ってしまう赤ちゃんもよくいます。

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中学生の表情が素敵! 

赤ちゃんは魔法使い

中学生ともなると、普段はすましていて、喜怒哀楽が幼いころほど表に出なくなります。そんな中学生たちが、赤ちゃんを前にすると、まるで魔法にかかったように、別人みたいになります。

手慣れた女子なんかは、ほっぺをつついたりして上手にあやしますが、緊張した面持ちの男子たちも、説明の先生の話そっちのけで赤ちゃんに釘づけ。どの子も興味津々です。あやし方がわからなくても、関わり合いたくて仕方のない感じ。

赤ちゃんを見ていても癒されますが、普段憮然とした子たちがすっかり骨抜きになっているのを見るのも、おばさんとしては本当にうれしい体験でした。

少子化時代ですが

「お母さんになったら、ちゃんと抱っこできなくちゃ」とか「お父さんでも世話ができなきゃだめだな、任せとけ!」と、子どもたちが心から感じて赤ちゃんと接していたのにも、ちょっと驚きでした。

赤ちゃんに接してみて、「自分たちもこんなに小さくてキラキラしていたんだ」という驚きを感じて、自分が親から生まれてまた次の世代につなげていくんだと、自然に感じとっていたようです。

「当然自分も将来結婚して赤ちゃんの世話をしていくんだ」という雰囲気がどのグループの子どもたちにありました。

今は晩婚化とか未婚の増加、子どもは1人で十分…などなど、子どもを産むのは他人事みたいな時代になりつつありますが、体験中の子どもたちを見ていると、大人になって親になる自分たちの姿をしっかりとイメージできているようでした。

連れてきてくれたお母さんのメリットは? 

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私の役割は、中学生とお母さんとの橋渡しや抱っこのサポートでしたが、赤ちゃんのお母さんにとっても「来てよかった」と思ってもらえることが必要かと思いました。

とりあえず、「中学生になったらこんな風になるよ」的なことや、役に立ちそうなことを、抱っこのサポートをしつつ、おしゃべりしてみました。

 

こちらから話を振ったり、質問に答えたりして、こんなことを話しました。

  • グループのメンバーが得意なことや部活をちょっと紹介。
  • 中学生が親をどう思っているのか、お母さんの前で聞いてみた。
  • 中学生のスマホの保有状況、LINEの使い方。
  • この辺りの中学生はどんな塾に行ってるのか?(携帯の話から波及)
  • 近隣市町村の子どもに対する医療費補助の話。
  • この辺りの学区の分け方。
  • 近隣の進学校はどこか?
  • アレルギーや母乳の話。
  • 育児サークルや幼稚園の話。
  • この辺りの分譲物件の話。

子どものスマホ利用の話は、どのお母さんも興味深そうでした。

どのお母さんも「中学生にスマホは早すぎる」という意見でしたが、「今は、塾でもタブレットが支給されて、質問は先生にではなくてタブレットの映像授業を聞くんですよ」「持っていないと仲間外れにされる。でも、グループLINEに入らないという勇気も必要」という話で盛り上がりました。中学生たちもナイスフォローをしてくれました。

こういう場所(?)に来られるお母さんは、育児に対する意識も高いようで、きちんと子育てをしている印象の方ばかりでした。

私一人の意見では偏りもあるので、もう少しサポートのお母さんを増やして、大事な赤ちゃんを連れてきてくださったお母さんにお役に立てる情報をもっとお伝えできれば、一人ぼっちで育児をしているお母さんも心強いのではと感じました。

このイベントは、「中学生と赤ちゃんのふれあい」ばかりに脚光が当たっていますが、「孤立育児の不安解消」という側面にももっと力を入れるべきかも。そうなると、中学校だけでは手に負えなくなりますね。

 

ネットや書籍でなんでも調べられる時代ですが、じかに話した方がよくわかることもたくさんあると思うのです。

↓ 本でわかることは、こういうのを読めば解決するかもしれませんが…。

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第一子かどうかで違う? 

第一子はどうしても過保護? 

ご自分から立候補して来てくれるお母さんのところは第一子が多く、口コミや先生からのお願いで来られるところは第二子や第三子が多いようです。

私自身もそうでしたが、第一子のお母さんは、わが子が泣くと必ず自分で抱き上げてあやそうとします。子どもの方もそれに慣れているせいか、お母さん以外の人に抱っこしてもらうのはいやなようです。

第二子や第三子になると、ほかの人に抱っこされて泣いていても、お母さんの方に余裕があって、どんと構えて見ています。

第二子以降の子に度胸のある子が多いのは、こういう環境のせいなのでしょうね。

第一子の自尊心 

でも、わが子や周りの子たちが大きくなって感じますが、大切に育てられた子ならではの子どもの意識もあるようで…。

第一子は、新しいことに強い緊張感を持つ子が多いようですが、自分自身を根っこのところで信じていて、何かをやり遂げるパワーが出てくるように感じています。

ほったらかしで育った第二子は、物事への執着が少なくて意外にあきらめるのが簡単かもしれません。私の周りだけかもしれませんが。

いちばん幸せで楽しい行事 

 私はいろんなボランティアをやっているので、小中学校にはよく出かけますが、「赤ちゃんふれあい体験」がいちばんみんなが幸せになれる学校行事だと思います。

普段はなにかと断ってばかりのお母さんたちが「楽しかったからまた次回もサポート役に行きたい」と言うほど、珍しい(?)行事です。

中学生の心にどこまで響いたのかわかりませんが、思春期に神々しいまでの赤ちゃんに直接触れてその重みを感じることは、その後の人生に少なからず影響が残ると思います。

私なんぞは、若い頃は仕事が忙しくて結婚なんて必要ないと思っていた時期もありました。こういう経験を、私も中学生の時にしたかったです。

余談ですが…

うちの子は、前日に犬を縦抱きして抱っこの練習をしていました(^^;)

「ちゃんと上手に抱っこできると思う (^^)v」と自信満々で出かけたら…。

2人来るはずの赤ちゃんは1人は欠席。

せっかく来てくれた赤ちゃんは人見知りで終始泣きっぱなしでした。お母さんは泣いているのを気にしていましたが、「泣く子と地頭には勝てない」のが身をもってわかってよかったと思います。

大事な赤ちゃんを連れてきてくれたお母さんたちに、感謝感謝です! 

 

 

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