虫はともだち

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食物アレルギーの子と一緒におやつを食べるときは…

 子どもが食物アレルギーだと、お友だちとおやつを食べる時にいろいろと心配です。

私は、下の子の食物アレルギーに対して逃げ腰な対応で済ませてきましたが、ほかの親御さんはどうやって切り抜けているのでしょうか?

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なるべく家に呼ばない・行かない 

子ども自身は寂しかったと思いますが、お友だちとはなるべく公園や雑木林、畑で遊ぶことにして、家に呼ぶのも、よそのお宅に上がるのも控えていました。

(ちなみに、当時住んでいたのは都会です)

家に上がると、おやつを食べることになってしまいます。

「ほかの子の食べているものも食べたい」

「せっかく持ってきてもらったおやつを出さないのは失礼」

などなど、親も子もストレスになります。

外遊びの楽しさで紛らわせる

下の子が幼稚園前後に全力で虫とりをしていたのは、家に上がらせないためでもあります。

ほかの子も預かって、一緒に虫とりにつれて行くこともよくありました。 

虫とりだけでは嫌がるお友だちもいるので、公園で砂山作り、バドミントンやフリスビー、三角ベースをしたり…。

一時は、まるで学童保育の先生のように、遊び道具をたくさんそろえて、公園で子どもたちの相手をしていました。

紛らわしいものは与えない

そうはいっても、子どもが大きくなると、一人でお友だちの家や子ども会のイベントに行くようになります。

そういう時に、食べてはいけないものを食べないように、普段から紛らわしいものを食べさせないようにしていました。

よく、小麦の代替食品でクッキーを作ったりする親御さんもありますが、私は、「クッキーは止めておきなさい」と言ってありました。普段からクッキーの形をしたものを食べていると、外でも食べてしまうような気がしていました。

食物アレルギーのない子の親にはわからない 

食物アレルギーのない子の親御さんには、一緒におやつを食べる危険性がわからない人が多いです。 

「この子はゴマアレルギーだけど、おせんべいのゴマのついていないところをあげればいいよね」

「かわいそうだから、一緒に食べよ」

「ちょっとなら、平気だよね」

と、アレルギー持ちの子だとわかっていても、かなりのん気です。

食物アレルギーの子の親も言いづらい

いろんな子を預かったり、お泊りにもつれて行きましたが、アレルギーの子の親の方も、「大丈夫ですから」「自分で判断させますから」と、控えめに言ってくることが多いようです。私自身もそうでした。

 

以前、キャンプで焼きそばを作っていた時に、隣で卵を焼く湯気で顔が真っ赤になってカユカユになってしまった子がいました。

山奥でそばに病院もないので、重症にならないかひやひやしました。

 

その子の親御さんには、事前にこちらから電話して「アレルギーがあるそうですが」と詳細を確認してありましたが、想定以上にナイーブだったようで驚きました。

 

親としては、預ける人を心配させないように控えめに申告するのだと思いますが、預かる方としては、多少大げさなくらいに言っておいてもらいたいと思った一件でした。

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幼稚園によって違う対応 

下の子が通っていた幼稚園は、お昼はすべてお弁当でしたし、おやつも園庭で採れたビワやブドウ、大根やお芋でした。

食物アレルギーがあるからといって、園側に対して保護者が卑屈になる必要は全くありませんでした。

それに対して、上の子が少し通っていた幼稚園は、お昼はすべて給食で、アレルギーでも「お残し禁止」でした。

さらに、アレルギーで痒がっている子に対して、「あまり痒がるようならば転園も考えてほしい」と親御さんに通告があって、お母さんは子どもが痒いしぐさをすると「我慢しなさい!」と叱りつけていました。

今考えると、びっくりな対応です。

彼は今は大学生ですが、まだアトピーが残っています。彼も、アトピーだからと言って、お友だちとは家の外ばかりで遊んでいました。

余談ですが… 

お友だちのお宅に行ったり呼んだりできなかった弊害として、子どもの知的好奇心が狭くなったような気がします。

なかよしの子の家に行って、知らない本やおもちゃを見せてもらったり、自宅で思う存分お友だちと絵や工作ができた上の子に比べて、興味関心が自分のアンテナだけに偏ってしまい、新しい知的刺激が入ってくるチャンスを逃していたように感じます。 

お友だちの家と行き来するのも教育上大切なことだと思います。

おしまいに 

 今は、食物アレルギーもかなり理解が広がって、アレルギーの子の親御さんも以前よりは過ごしやすくなっているかもしれません。

でも、上のキャンプの話はつい数年前の話ですし、状況はそれほど変わっていないのかもしれませんね。

 

 食物アレルギーの子は、アレルギー反応が出なくなってからも、その食品を食べてもおいしく感じないと言う人もいます。

うちの子も、ずっと牛乳と卵が嫌いなまま大きくなり、中学生になってやっと牛乳が積極的に飲めるようになりました。

スポーツをやっている子たちは、体を作るために牛乳をよく飲む傾向があります。やっと今ごろになって、牛乳も身長も、みんなに追いつくことができました。

  

 

 

↓ 小児科の先生が保護者に答えるための本です。

私は、いろんな本を読んだり講習会にも参加しましたが、中途半端なマニュアルよりは、こういう本の方が納得いく回答が得られそう。経口負荷試験の説明もあります。 

わが家は、こちらの病院出身の先生に診てもらっていました。薬に頼り過ぎず、良心的な先生でした。

保護者からの質問に自信を持って答える 小児食物アレルギーQ&A

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