虫はともだち

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子どもと昆虫採集 虫とりに必要な補虫網や道具・お役立ちグッズ

子どもと行く虫とりが楽しい思い出になるために、どんな服装や持ち物が必要なのか、まとめてみます。

虫がいる場所に行くのだから、虫に刺されたり、植物にかぶれる危険も出てきます。

子ども専用の使いやすい道具も持たせてあげないと、本人のやる気も違うかも! 

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虫とりの服装

 雑木林や草むらに行く時は、できるだけ長袖長ズボンに帽子、運動靴

白っぽい服装がおすすめです。黒い服にはハチが寄ってきます。

泥や水で汚れることも多いので、遠出の時は着替え一式も必要です。

 

草むらや水辺にはマムシなどの咬まれると危険なヘビもいます。本当は長靴の方が安全なのですが、真夏に長靴はなかなか厳しいかも。

深い草むらなどは、歩く先を補虫網で確かめながら行くと、ヘビに直接遭遇する危険が減ると思います。

田んぼの観察をしていた時は、毎日のようにマムシやヤマカガシに遭いました。油断大敵です。

 

5月から11月末まではスズメバチアシナガバチにも出会います。

皮膚を露出していると、やぶ蚊に刺されてトビヒになってしまう子もいるし、かぶれの木やトゲのある木でトラブルになります。  

ドライバー手袋

 ひじの上まである木綿の白い手袋が便利。100均で売ってます。

子どもは平気で地面を掘ったり、妙なものも触るので、手袋があれば安心です。半そでで行動し、やぶ蚊が多い場所や茂みに入る時になったらこれをつければ、腕は完全防備になります。虫とりが終わったら手袋を外せば、すっきり。

ただし、やぶ蚊が多い時間帯だと、手袋や分厚いGパンの上からでも、簡単に刺されます。別途虫よけが必要です。

虫とりって、本気の装備(真夏に長袖長ズボン)で出かけると不審者に思われることもあります。この手袋だと、現場だけ完全防備で、簡単に一般人の服装に戻れるので助かります。

日よけは黒を使う人が多いですが、黒いものにはスズメバチが来るので虫とりの時は絶対に白で!

首巻き用タオル

首に、細長いタオルやバンダナ、手ぬぐいなどを巻いておくと虫刺されが減ります。

首の回りは蚊が集まりやすいし、万が一蜂に刺されるとしたら、首から頭は避けたいところです。色もできるだけ白っぽいものを。

首から掛けているだけだと、子どもはすぐに外してしまうので、縛れるくらい長くて、暑すぎない厚みのものがおすすめです。

 

捕虫網

チョウやトンボなどの「飛んでいる虫」を捕まえる時は、口径が大きくて深い網が便利。捕った瞬間にくるっと網を回して、中に入った虫が逃げないようにするためにある程度の深さのある網が必要です。

網が浅いと、捕まえた瞬間に返せないので、虫が逃げてしまいます。

始めのうちは100均の網を使っていても、すぐに破れるし、棒が曲がってしまいます。

昆虫専門店などで高級なものもありますが、なにせ子どもが使うものです。お友だちと行くときは、その価値を知らない子に貸すことになります。ほどほどの値段で丈夫なものをおすすめします。

伸縮式で短くなる網も便利です。子どもって、途中で虫とりを忘れてほかの遊びに移ったり…。持たされるのは親。小さくなるものなら邪魔になりません。

 

↓ ホームセンターで普通に売っているタイプ。まあまあ丈夫。

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↓こういう網が浅くて華奢なものは、使いにくいのでおすすめしません。[rakuten:astroproducts:10013049:detail]

  

↓ 網も深く、口径も大きく、持ち手がアルミで丈夫。わが家はこのタイプを愛用。

昆虫DEKA36

昆虫DEKA36

 

 ↓  棒が短くなるので持ち運びに便利。小さい子も棒をどこかにぶつけたりするトラブルを起こしません。

  ↓ 棒が短くなるだけでなく、網の枠も小さくなります。子どもには高級すぎるかも。

マジカルネット 「プロ42」

マジカルネット 「プロ42」

 

  ↓ 本気の人は、専門店へ。網と枠と持ち手が別売だったりします。

↓ 魚とり網は、浅くて破れにくい丈夫な網で、泥をすくっても、 持ち手がぐらぐらしないものを。 

川や池のほとりの草が生えているところを底の土をぐっとすくい取ると、ヤゴやコオイムシなど、思いがけない虫も見つかります。これを華奢な網でやると、すぐに壊れてしまいます。

使いやすいサイズの伸縮魚網

使いやすいサイズの伸縮魚網

 

持ち帰り容器

 虫や虫の卵などを持ち帰るために、いろいろな大きさの容器を持っていると便利。

一つの容器に複数入れると、共食いしたり、傷つけたりするので、小分けにしたほうが安心です。  

三角紙

 チョウやトンボを虫かごに入れて持ち帰ると、翅がぼろぼろで弱ってしまいます。あらかじめ三角紙を用意しておいて、翅を閉じた虫を中にはさんで持ち帰り。

三角紙は昆虫専門店でも売っていますが、100均のトレーシングペーパーや普通のコピー用紙で、自分で作ったもので十分です。

作り方はこちら。→ ぷてろんワールド 蝶の採集・収集

 

チョウを持ち帰っても、飼える環境がある家は少ないのでは? 標本にする以外は、その場で放してあげた方が無難です。 

志賀三角紙(大中小ミックス)

志賀三角紙(大中小ミックス)

 

LEDライト

 夜の虫とりだけでなく、昼間に樹皮のすき間をのぞいたり、暗がりの小さい虫を照らしたり、一日中役に立ちます。

子ども用だからと言って、500円で安売りしているようなものではなく、15cm前後の大きさで、ある程度光量がしっかりしているものでないと、役に立ちません。 

個人的には単三電池仕様のライトをエネループで使うのがおすすめ。

子どもはよく物を落とすのですが、夜の雑木林で見つけるのは大変。100均で伸縮式のキーホルダーを買ってきて、ウエストポーチにライトを固定していました。 

コクヨ キーチェーン まなびすと クリップ付 GY-GEB100B ブルー

コクヨ キーチェーン まなびすと クリップ付 GY-GEB100B ブルー

 

 子どもに、両手でやっと持てるような大きなLEDライトを持たせて預けてきたお母さんがいましたが、大げさなライトだと、それ自体で遊んでしまって、なんのために持ってきたのかわからなくなってしまいます。手がふさがるから崖もよじ登れないし、いざ虫を見つけても、ライトが邪魔になります。

 

 私自身はこれを使っています。 

ものすごく明るいので、親がこれを持って全体を照らしつつ、子どもたちは自分のライトで身のまわりを照らすといいと思います。

 

ルーペつきの観察ケース

小さい虫を中心に観察する場合は、これは結構便利です。ただ、紐も持ち手もついていないので、子どもはあっさり落としてくる可能性も大きいです。老眼の大人向け?

ピンセット

 すき間に入ったクワガタを引っ張り出したり、手では触りたくないようなものを取り出したりするのに使います。100均のもので十分です。

便利なので、わが家は子どもたちにも1本ずつ持たせていました。 

 

折りたたみ式のナイフ

 虫の餌になる枝を切ったり、虫を隙間から引っ張り出したりするのに便利。

100均のジャックナイフで十分です。なければミニカッターでも。

 

私はクズやアケビのつるでカゴを編むのが好きなので、子どもたちが虫とりをしている間、近くでつるを切っていました。  

コルト 折りたたみナイフ CT584

コルト 折りたたみナイフ CT584

 

 

虫除けスプレー  

わが家は、重度のアトピーの子がいたので、虫よけスプレーを使ったことがありません。できるだけ皮膚の露出を減らして行けば、子どもたちが虫さされで困ることはありませんでした。

ただし、私は蚊アレルギーのようなので、うっかりしていると大変です。最近アロマの虫除けを使うようになりました。 

長袖長ズボンに手袋をしてスプレーをしていけば、あまり刺されません。ただ、北向きの湿った斜面や夕方の時間などは、対策していってもダメですね。

アロエの葉っぱ

アロエ・ベラ4号鉢 2株セット[美容に・健康に!大人気][NHKあさイチで紹介]

アロエの汁を塗ると、蚊に刺されたり、草で手を切ったりしたところも、一時的かもしれませんが落ち着きます。

庭でアロエを育てていているので、ちょっとちぎってジップロックのようなものに入れて持っていきます。必要な子に、ちょっとちぎってペタペタ。

毛抜き

今でも私はカバンに常備しています。

わが家の子が無防備だったのか、何度も指にトゲが刺さって、どれだけ毛抜きにお世話になったかわかりません(^^;)

双眼鏡

子どもが少し大きくなったら、虫とりを兼ねて野鳥の観察をするのも楽しいです。野鳥用にはある程度倍率の高い双眼鏡が必要ですが、倍率が高いものは対象物を視野に入れるのにちょっと慣れが必要です。

 この双眼鏡は倍率も高すぎないし、すごいのは対象物に50cmまで近づけること! 野鳥の観察だけでなく、少し離れた小さい虫や高いところで近づけない虫を確認するのにとても便利です。

野球や運動会、文化祭などを観る時にも使い勝手がいいので、わが家ではほかの双眼鏡よりも断然出番が多いです。

PENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21 ポロプリズム 6.5倍 有効径21mm 62001
 

  

  ◇ ◇ ◇

 

なんだか、以前に書いたことと同じような内容になってしまいました(^^;)

子どもたちはすぐに油断していろんなものを落とすので、それぞれ小さなウエストポートをつけさせて、道具はそこに入れるようにしました。

余計なものを持って行くと落として来るだけなので、どうしても必要なものだけを。

虫かごも、手持ちではすぐにどこかに忘れてくるので、肩から掛ける紐をつけて斜め掛けさせていました。

 

6~7月は一番虫が動く時期です。1週間行かないだけでフィールドの様子が変わります。日本中の子がせっせと虫とりに出かけて、不思議の世界を堪能してほしいと願っています。 

 

 

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