『虫のくる宿』 夜の窓に集まる虫たちのお話
森の中の一軒家の宿に、夜の間に集まってきた虫たちのお話。すべて写真です。
あらすじは…。
森の中の宿の2階。明かりにいろんな虫たちが集まってきます。ウサギみたいな耳の蛾、宇宙人みたいな顔のセミ、ガラス窓にやってくる虫たちを室内から見る格好なので、お腹が正面。いつも見かける虫たちと角度が違います。
いつのまにか、かっこいいツノアオカメムシが部屋の中に入っていて…。
「窓ガラスは、着飾った虫たちの万華鏡だ」…というお話です。
ガラス越しの虫たちは、たしかにドレスで着飾ったように見えます。
それにしても、すごい発想です。虫が好きな人たちは、好んで灯火採集に出かけますが(私も行きます)、嫌いな人から見ると、一歩間違ったら、ポルタガイストとか妖怪館のようなお宿です。
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ちなみに、作者の森上信夫さん、去年もっと衝撃的な本を出されています。
おじさんカメラマンと虫の自撮り写真集。この本を初めて手に取った時、素人のおじさんがブログを自費出版したのかと思いました。
森上さんは、れっきとした昆虫写真家です。確かに、それぞれの虫の性質とカメラの機能を理解していないと、こんな写真は撮れなさそうです。
表紙から、最後まで、森上さんの自撮り写真が続きます。森上さんの写真がないのは、最後の著者紹介のところだけ。恥ずかしがりやだから、著者紹介に写真は載せないのだそうです。アマゾンのレビューは辛口のようですが、こういう虫の本があっても楽しいと思います。
こういう本を見ると、いったいどういう方なのか気になります。
ご本人のブログ → 昆虫写真家・森上信夫の ときどきブログ
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森上さんのちゃんとした(??)お仕事はこちら。↓