『むしのもり』 オオクワくんと一緒に楽しい虫の世界へ
作者のタダサトシさんの分身であるさっちんと、ともだちのむしのもりに住んでいるのオオクワくんが繰り広げる虫たちのお話のシリーズです。2016年6月現在で、4冊出ています。
色鉛筆でていねいに描かれた、写実的だけれどかわいらしいイラストが素敵です。
虫たちの生態にもとづいたお話なので、安心して入り込めます。
何か所か「虫さがし」のページがあって、虫たちが上手にかくれんぼをしています。巻末に答えがあるので、それを見つけるのもお楽しみ。
小学館のHPに、あらすじがあります。 → むしのもり | 小学館
カブクワの虫相撲、秋(?)のお祭り、春の虫さがしの3つのお話です。
水生昆虫たちとの水泳大会、迷子のヘラクレス、冬を前にした虫たちの3つのお話。
いろんな虫の赤ちゃんの様子、せみたちの暮らしぶりのお話。
クワガタや蝶、トンボ、ホタルたちの赤ちゃんの様子をさっちんが教えてもらいます。図鑑のようですが、最後に、みんなでドングリバーでジュースやかき氷を楽しみます。
こちらが、最新刊です。全体的に今までよりもさらに虫さがしなどの遊びの要素が増えて工夫されている印象です。
あらすじは小学館のHPで。↓
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「おいでよ!むしのもり」で、ヘラクレスオオカブトがむしのもりに迷い込んできた時も、オオカバマダラ(蝶)に手伝ってもらって生まれ故郷のジャングルに帰りました。国産カブトと外国産カブトを同列に扱うような本には違和感を感じていたので、この展開にはほっとしました。
外国産のカブトやクワガタの輸入が解禁されてから、ずいぶん経ちました。住宅街で外国産のクワガタを見つけたという話もいろんな子どもから聞きました。飼育していたものが逃げたのでしょう。
まだ分別がつかない子どもたちに、地に足の着いた「生きもの感」を持ってもらうためにも、こういう絵本は支持したいです。
タダサトシさんの虫の絵本はこちら。↓