『妖怪虫みーつけた!』 ちょっと知らない変わった虫たち
変わった生態の虫たちが妖怪みたいに登場し、ページをめくると正体がわかるというなかなか不思議な絵本です。
妖怪虫みーつけた! ~ミエール・ヨーダ博士のふしぎ生きものファイル~ (知ることって、たのしい!)
- 作者: 谷本雄治,喜湯本のづみ
- 出版社/メーカー: WAVE出版
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 単行本
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あらすじは…
誰もいないと思ったのに足をスパッと切る「かまいたち」。その正体は、ドングリに卵を産みつけて枝を切り落とすハイイロチョッキリだ。
人間を襲う「化け猫」かと思ったら、エゴノキにネコの足のような虫こぶを作るエゴノネコアシアブラムシ。
バチバチと砂をかけてくる「砂かけばばあ」かと思ったら、地面にすり鉢のような穴を掘って獲物が落ちるのを待つアリジゴクだった。
ヒメボタル、メンガタスズメ、チャタテムシ、カマキリモドキが妖怪虫として続きます。
実物を知らない子も、なんだか怪しいお話として楽しめるでしょうが、野外で実物を知っている子には、かなり受けるのではないでしょうか。
変わった生態の虫たちなので、そのあたりの説明もちゃんとされています。
はじめは、子どもたちの妖怪ブームに乗っかったものなのかと思いましたが、読んでみると、斬新で面白い絵本です。こんな虫がいたのかと、読んでいる大人も驚くと思います。
絵具をぺったりと塗りたくったような大胆なイラストで、妖怪虫の怪しさが出ています。怖がる子は、怖いかもしれません。
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作者の谷本さんは生き物をテーマにした児童書をいろいろ出されています。
物語の要素も入れたわかりやすい科学の本で、小学生におすすめです。課題図書になったものもあります。
ぼくは農家のファーブルだ トマトを守る小さな虫たち (イワサキ・ライブラリー)
- 作者: 谷本雄治
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 1998/04/15
- メディア: 単行本
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6月に新しい本が出るようです。