『カブトムシのなつ』 お兄ちゃんとぼくとカブトのお話
お兄ちゃんと弟とカブトムシのお話。男の子のカブトムシへのあこがれと、出会った時の興奮が描かれています。
あらすじは…、
やぶの毛虫や蛇が怖くて森に入れない兄弟。お兄ちゃんが、いいことを思いつきます。
まだ暗いうちに早起きして、歩道橋の街路灯へ。そこには、夜の間に明かりに集まった虫たちがいっぱい。
2人は大きなカブトムシを捕まえて、名前をつけて戦わせたり、一緒に楽しく遊びます。
ガラス窓にぶつかったせいで死んでしまった“ジャンボ“を、勇気を振り絞って、森に返しに行きます。
“ジャンボ“のお墓を作ってあげていると、樹液酒場に集まる虫たちが…。
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イラストが、とてもメルヘンな感じです。水彩でふんわりと描かれていて、新しい絵本ですが、昔の絵本に出会ったような気がします。
男子本人よりも、お母さんが選ぶ絵本なのかも。ほっこりする絵本です。
カブトへのあこがれ、虫と遊ぶ楽しみ、冒険心、命を大切にする心。大人としては、安心して読める絵本です。
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カブトムシを街路灯に取りに行くというのは、小さい子どもには、安全でいいアイデアです。私も、街路灯の周りを、カブトがぶんぶん飛び回っているのを見たことがあります。
雑木林の樹液酒場に、長袖長ズボンのフル装備で探しに行くのが王道ですが、こういう灯火採集やトラップ(蜜を仕掛ける)採集など、親子や兄弟、友だち同士で知恵を絞るのも大切かも…。
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↓著者のいしいつとむさんは、こんな絵本も出されています。
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↓共著で、全国各地の妖怪の本も出ています。
仲間と行く虫とりのお話はこちら。