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虫はともだち

虫の絵本や図鑑の紹介、写真撮影など、いろいろ…

虫とりは残酷か

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子どもが捕まえた虫、持ち帰ってはだめですか?

今どきは、学校の先生も、虫をとるのに反対の方が多いようです。

 

わが家の子たちは中高生なので、もう虫とりには行きません。
ただ、子どもたちが小さい頃は、わが家は毎日のように虫とりに行きました。

虫とりが目的で出かけることもあったし、どこかの帰りに道端で虫を見つけたり…。

「虫を捕まえてしまうと、自然破壊になる」という人もいますが、ご近所の虫なんて、絶滅危惧種はまずいません。(ゼロとはいいません。わが家の近所にも絶滅危惧種や天然記念物の虫はいます。)

よく、大人がついて行ってクワガタをとり尽したりするのを見かけますが(1日に30匹とか)、そういうことには賛成できません。

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虫とりで成功するためには、虫の居場所を知っていることが大切です。

まだ暑くなる前から樹液が出そうなクヌギの木を探しに行くこともありました。

蝶は食草に産卵に来ますから、大好きなモンキアゲハの好きなカラスザンショウがどこに生えているのか探したり。

子どもが小学生になるまでは、不審者も蜂もマムシも危険なので、私も必ずついていきました。

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捕まえた虫は、本人が持ち帰りたいのなら、持って帰って飼いました。

子どもたちが虫を飼っているのを見ていて気がつきましたが、見ていて本当に面白いものです。

虫の成長、エサの食べ方、何が好きか、共食い、結婚…。卵を見つけた時は大喜び。羽化の瞬間も感動的です。

何十年も生きてきた私も、驚かされることがいっぱいでした。

セミの幼虫を地面の穴からつってきて、家のカーテンで羽化の様子を見るのは夏の恒例行事でした。何回見ても、神秘的です。

アリジゴクって、夜にすり鉢状の巣を作るのですが、周りにシュッシュッと砂を飛ばしながら巣を作っていたこと。

クサカゲロウの幼虫がアブラムシから体液を吸い取ったら、ひょいっと自分の背中に死骸を乗せていくこと。ゴミでカモフラージュする虫はたくさんいます。

羽アリの女王を飼っていると、つぎつぎに卵を産んで、ていねいになめていたこと。卵がだんだん成長して働きアリになるのが楽しみでした。

飼育箱で羽化したクワコ(蛾)のメスのフェロモンをかぎつけて、オスのクワコたちが集まってきたこと。すごい女子力です。

カブトの飼育箱にクロオオアリの列ができていて、よく見ていたら、カブトの卵を土から掘り出して運んでいたこと。

なにかわからないイモムシを飼っていたら、おなじみのアオドウガネになってびっくり。

アオスジアゲハの蛹は、蝶が出てくるよりも圧倒的に他のものが出てくるということ。(寄生蜂、寄生バエ)

もう、数え切れないほどのびっくりを、子どもと虫に教えてもらいました。

始めは、「うぇ~」と思うことも多かったし、めんどくさいので深入りしないでいたりしましたが、うれしそうに報告してくると、こちらもなんだか一緒に喜んで、いつのまにか、気持ち悪いという意識はなくなりました。

飼ってみないとわからないことはいっぱいあります。

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ただ、子どもはまだ手先も器用ではないし、加減を知りません。

網で捕まえた蝶をつぶしてしまったり、カブトにバトルをやらせすぎて脚がとれてしまったり…。

わざとじゃなければ、いいのでは? そのうち加減がわかると思います。

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最近の虫とりは、テレビやゲームの影響か、カブトとクワガタだけがクローズアップされています。

確かにカブトムシのオーラには圧倒されますが、もっと身近な虫を見ているだけでも十分に感動や驚きがあると思います。

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虫によっては、逃げ足が速かったり、翅で飛んでいくので、虫とりは真剣勝負です。一緒に真剣勝負ができた思い出は、子どもたちの方はどうか知りませんが、私にとってはかけがえのない思い出です。