虫はともだち

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『セミとわたしはおないどし』 セミの自由研究にぴったりな本

 ニイニイゼミの抜け殻を見つけたことから始まった、みーこちゃん家族のセミの観察物語です。

文章が並ぶ本ではなく、具体的なセミの抜け殻や幼虫探しをマンガや写真にしてあります。図鑑やお話よりも理解しやすく、実践的で役に立つ内容です。 個人的には、とてもおすすめの一冊です。

セミとわたしはおないどし (ランドセルブックス)

セミとわたしはおないどし (ランドセルブックス)

 

 

お話の内容は…、

みーこは、ニイニイゼミと、次に見つけたアブラゼミの抜け殻とを比べっこ。
家族で、公園へセミの抜け殻探しに出かけます。どんな場所で見つかるのかな?
アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシの抜け殻が見つかりました。
セミに詳しいお父さんの話から、みーこはアブラゼミが自分と同い年であることを知ります。
盛り上がったみーことお父さんは、夜7時、セミの羽化を見に公園へ。
羽化のシーンを堪能したみーこは、次の日の朝、抜け殻になっているのを確認に行きました。


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このお話は、私の家族の思い出と重なり、「同じことを考える人がいるんだな~」と、とてもうれしくなりました。

わが家は、上の子が3年生の時に、セミの抜け殻集めにはまり、どんな樹の根元に脱出口が多いのか、家族で穴の数を数えました。アブラゼミとミンミンゼミはクスノキの根元が一番人気でした。脱出口が100以上開いていた木もありました。

羽化を見るために、幼虫釣りにもよく行きました。
午後3時か4時になると、地面に小さな小さな穴が開いて、幼虫は脱出のために準備を始めます。

その小さな穴を見つけて、そーっと土をよけると、穴の中に幼虫がスタンバイしています。細い小枝で、そーっと釣り上げて、虫かごに入れて持ち帰り、家のカーテンにつけておきます。クーラーを入れると涼しくなってセミが驚くかと思い、その晩はクーラーを消して羽化の観察。

この絵本にも、羽化は8時から11時までかかったと書いてありますが、羽化の完了までかなり時間がかかります。一番楽しみにしていた、下の子は、眠くて羽化を見届けられない日もありました。

絵本の中では、みーこは、夜出掛けて、地面から出た幼虫が樹に上って羽化するところを観察します。
これ、実際にやってみると、夜で視界が悪いし、時間もかかって、結構大変です。

  アブラゼミは、7月の上旬の夕方が幼虫釣りにいい時期です。時期が合えば、幼虫はたくさん見つかります。

セミが鳴きだす直前の時期に。鳴き出してからでは、羽化する幼虫もぐんと減ります。

近所にセミが多い公園がありましたら、ぜひ、お子さんとお試しください。

なんだか、絵本の説明より思い出話の方が多くなってしまいました(^^;)

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この本は、福音館書店の「ランドセルブックス」シリーズです。
↓知識の本、物語の本など、さまざまなものが出ています。

じめんのしたの小さなむし (ランドセルブックス)

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こいぬをむかえに (ランドセルブックス)

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