『あわふきむし』
5月になると街路樹などで見つかるアワアワの正体を教えてくれる写真絵本です。
泡を取ったら何が出てくるのはアワフキの幼虫。どんな虫なのか、泡はどんなふうに出てきて、どんな性質なのか、写真を多用して、わかりやすく説明しています。
野外で実際にアワフキのアワアワを見かけても、予備知識がないと、中身を見るのは勇気がいるのでは? 中に虫の幼虫が入っているなんて、知らない人にはびっくりだと思います。私は、ずっと、おじさんが吐いたツバだと思っていました。
幼虫が見られるのは初夏の今の時期だけ。お子さんと、公園で探してみてはいかがでしょうか?
この本に出てくるシロオビアワフキ、街路樹のアベリアやユキヤナギでよく見かけます。
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↓ファーブル昆虫記の絵本にもアワフキの巻があります。
同じように泡とそれに隠れる虫の不思議を書いたお話ですが、その中に一つ面白い記述があります。
アワフキと泡のついた枝を切ってきて、赤い水や青い水につけておく実験です。さて、泡は何色になるでしょうか?
↓同じ藤丸篤夫さん(写真)&有沢重雄さん(文)のシリーズに、「どんぐりむし」があります。
こちらは、どんぐりに穴をあけて幼虫が中で育つシギゾウムシのお話です。秋にちょうどいい絵本です。
↓シギゾウムシもファーブルの絵本が出ています。