虫はともだち

虫の本の紹介、写真撮影、子育て、いろいろ…

『いろんなこそだてずかん』

 題名の通り、いろんな生きものの子育てのお話です。
コウジくんが、台所に立つお母さんに、図鑑を見ながら「こ~んな子育てがあるんだよ!」と話しかける形で進みます。

いろんなこそだて (PHPにこにこえほん)

いろんなこそだて (PHPにこにこえほん)

 

最初は、カワスズメの口中保育。魚の中には、口の中で卵や子どもを育てる種類があります。
次は、子どもをおんぶして水辺まで運ぶヤドクガエル。
アメリカザリガニは、お腹に卵を抱え、生まれた後もお腹に抱えてくらします。
タガメは、お父さんが子育てをする虫。コオイムシはお父さんが卵を背負います。
ライオンのお父さんがごろごろしているのは、何かあった時に群れを守るため。休みの日のコウジのお父さんみたい?
カッコウオオヨシキリの巣に托卵して、卵から生まれたヒナはオオヨシキリが育てます。コウジのお母さんも「よそのうちにあずけちゃおうかな」なんて言い始め…。

最後に、図鑑に書いていなかった「人間の子育て」について、お母さんが話します。
人間の子育ては、家族や国、住んでいる場所によって違うけれど、子どもを思う心はみんな同じなんだよ、と。
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生き物の面白い子育てがわかると同時に、人間も大切に子育てしているのを実感させる内容です。

コウジとおかあさんの掛け合いがとても楽しく、最後まで飽きずに聞けて、おしまいは自分が愛されていると実感して締めくくり。
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シンプルな絵で読み聞かせにも向いています。低学年にも高学年にも。

生きものの説明が続きますが、天然な親子の会話が笑いを誘い、お説教臭くならずに、親の愛情を子どもに伝えられると思います。
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平田昌弘さんは奥様の景さんと一緒に、いい絵本をたくさん出されています。

↓父ちゃんとふたりで行った回転ずしのお話。いろんな学年に読み聞かせをしましたが、どのクラスでも大人気でした。 

かいてんずしだいさくせん (講談社の創作絵本)

かいてんずしだいさくせん (講談社の創作絵本)

 

  

おかん

おかん

 
おとん

おとん

 
おかんとおとん

おかんとおとん

 
ありがとう!きゅうしょく (大日本図書の生活科えほん)

ありがとう!きゅうしょく (大日本図書の生活科えほん)